ジオン軍正式採用
地上用攻撃型量産機

MS−09

U.C.0079半ば、ZIMMAD社はこの当時YMS−08Aが選定に敗れ宇宙用MSの開発に取り掛かっていたところであった。だがMS−07に代わる地上用MSをジオン軍が要求していたため急遽、この宇宙用MSを地上用に再設計することにし、問題となっていた「MSの移動システム」には歩行ではなく熱核ジェットエンジンによるホバークラフトシステムを用いることにした。このホバークラフトシステムにより380km/hのスピードで5時間程度の浮上を可能にしたのである。これは通常走行で85km/h、最大スラスター噴射時で160km/hのMS−06Jの倍以上のスピードであった。
ジオン軍の各基地で製造されたA型、B型は試作1〜3号機がオデッサ戦線時に「黒い三連星」へ配備されたのを皮切りに地上の各戦線の部隊に順次配備されていった。


初出:機動戦士ガンダム