ネオ・ジオン軍
宇宙用攻撃型NT対応試験機

AMX−015

アクシズのニュータイプ(NT)の研究が連邦軍(ティターンズ)よりも進んでいたのはクローン実験体の開発やその実験体がビットをコントロールでき、機体の遠隔操作をも可能としていたことからも明白であった。そしてこれらのNT実験体で部隊を編成させ戦線へ投入させることも予定されていたのである。またそれと同時に元ティターンズNT機関の博士の亡命により薬物投入や臓器強化といった研究も大きく進歩したものと思われる。
こうした事情からNT対応兵器であるサイコミュ・システム搭載のMSにおいても複数の開発メーカーもしくは開発ラインが存在していたのではないかと伺える。
「AMX−004G(AMX−017)」が開発された一方で「AMX−015」なるMSが開発された。
この機体の大きな特徴として背部に装備されたコンテナがある。このコンテナは「マザーファンネル(ビット)」と呼ばれ内部に小型ファンネルビットが収納されており、主攻撃はこの小型ファンネルビット、通称「チルドファンネル」で行なうものと思われる。おそらくサイコミュにより「マザーファンネル」を機体の左右、もしくは上下方向に大きく展開させ停止し、そこからサイコミュ・システムを「チルドファンネル」に切り換えて「マザーファンネル」から発射し攻撃をしていたと推測できる。
機体形状に目を移すと一部「AMX−014」と類似する部分が見られ、胴体中央部のメガ粒子砲は「AMX−014」のメガランチャーを発展したものと考えられる。型式番号から見てもこの機体が「AMX−014」と同フレームによるものから開発されたと推測できるが確たる証拠はない。
コア3沖の海戦時に1機投入されたことが確認されているが、それ以後この機体が存在されたとする記録や資料は今のところ全くない。


初出:機動戦士ガンダムZZ