8日目:到着(成田にて)
さて、パリを出発するかと思っていたら、なにやら飛行機の窓の外で音がしている。なにかなと思って外を見てみたらびっくり。いきなり暴風雨になっている。飛行機の二重窓を通して雨粒が当たる音や風の音が聞こえるくらいだから、かなりのものである。「観光してる途中でこんな天気に当たらなくて善かったね」と言っていたら、機内放送。「現在天候不順のため離陸が出来ない状態になっています。しばらくお待ちください」あれれ。で、しばらく待った後、「現在離陸が可能な状態となりましたが、離着陸を待っている機体がたくさん待機しているため、当機の離陸は30分以上後となります」あれまぁ。というわけで待っている間に寝てしまった僕は、結局飛行機がいつ離陸したのかは知りません、ちゃんちゃん。
機内食を食べて爆睡してまた機内食を食べて、暇暇タイムになったころにスポンサー様が機内販売のパンフレットを広げて声をかけてきた。「この機内販売のスカーフ、きれいじゃない?」どうやら僕が爆睡している間に、近くの席の人がそのスカーフを見ていて興味をひかれたらしい。「よっしゃ。ほなすっちーさん呼んでみよう」ということで免税販売のすっちーさんに声をかける。どうやらスポンサー様が目をつけたのは機内販売限定のスカーフらしく、かなり人気商品らしい。3色あるうちの1色は売りきれていた。が、残りの2色のうちにスポンサー様の気に入る色が合ったのでゲット。うーん、機内販売でものを買ったのって久しぶりだな。すっちーさんが「他になにかご希望のものはありませんか?」というので、そのままスポンサー様に聞きなおす。「他に何か欲しいもんない?免税で買えるのはもう最後だよん」どうせ僕の金ではないので、好きなだけ使ってくれってなもんだ。そうすると「えーと、じゃあスカーフ留めとかってあります?」「フェラガモのものとエルメスのものがあります」「とりあえず見せていただけます?」「どうぞ」で、見せてもらう。エルメスのほうが値段がずっと高いのだが、しかしどう見てもエルメスのほうがかっこよくておしゃれである。「エルメスのスカーフ留めは人気でして、それが最後の一点になります」などと言われてしまうと、もう心は決まってしまうのである。「すいません。これお願いします」うーん、散財。しかし僕の金ではないから・・・。
で、成田到着。ここでまぁ、いろいろあっていろいろあっていろいろあったのだがとりあえずあまり言ってしまうとある人に迷惑がかかってしまうのでいわないが、スーツケースに傷がついてしまったので、JALの苦情カウンターにはせ参じる。実は今までの旅行でも僕のスーツケースはぼこぼこにされて傷だらけになっていたりするのだが、いつも荷物が出るとさっさと家に帰ってしまって苦情を言ったことがなかったので、どういうことになるんだろうかと興味深々。もともとが年期が入っているスーツケースに、ひび割れ、キャスター破損、枠のゆがみなど多数の打撃を受けたので、多分修理は無理だよねぇと添乗員さんと話していた。と、JALのカウンターの係のお姉さんがあっさり、「新しいスーツケースを差し上げる、ということでよろしいでしょうか」とのたまう。えええっ、こんなぼろぼろのスーツケースに傷がついた程度で、新しいスーツケースただでくれちゃうんですかぁ、とびっくりしていると、添乗員さんが「OK、OK、傷がついたのはJALのせいなんだから、もらっちゃって当然」というので、悪いなぁと思いながらもスーツケースゲット。うわぁ、これじゃあ機内販売で散財した分全部回収しちゃったって感じ。おおもうけ。
もう一人同じツアーの人でスーツケースが壊れちゃった人がいて、この人も新しいスーツケースをもらうことになった。この人は大阪のひとで国内線乗換えまでに時間があったので、JALの人が教えてくれた秘密の部屋で古いスーツケースから新しいスーツケースに中身を入れ替えてしまうことになった。そうしたら古いスーツケースはJALのほうで処分してくれるとのこと。うーん。今は大きいごみは捨てるのも大変だから、代わりに捨ててくれると楽だよなぁ。ああ、なんて親切なJAL。でもぼくはぼろぼろのスーツケースでも捨てたくないからこのまま帰るけどね。なぜ捨てたくないかって、僕のスーツケースには旅行で行った先々の地名と絵の入ったシールが、所狭しと貼ってあるのだ。今回の旅行中にも貼りたして、もう貼るところがないなぁと困ってしまうくらい。いくらぼろくて使えなくなっても、このスーツケースは捨てられない。さて、これからはこのスーツケース、どこにどうやって置いておこうかなぁ。
目次に戻る