'93 春のイタリア旅行 番外編


イタリアはいいですね。観光するところは当然山ほどあるし、ブランドもののお買い物をしたい人には嬉しすぎて悲鳴上げそうだし、食べるものだってそこらの適当な店にはいったって日本の気取った店よりよっぽどおいしいパスタがさくっと出てくる。初めて行くヨーロッパ旅行、どこがいいって聞かれたら、僕は迷わずイタリアをすすめますね。

なーんて話はおいといて、今回は番外編。旅行先での出来事というか、同じツアーにいた笑えちゃう人々のお話。

この旅行ツアーは現在までで(2001年5月時点)最大の人数40人ほどいたため、どんな人がいたのかほとんど覚えていません。多分旅行の最終日辺りでも半分位の人しか判別がついていなかったかと思います。

しかしその中で、いまだに忘れるに忘れられない4人組がいたのです。おじさん1人とそこそこ若い女性3人の4人組。なかなか不思議な取り合わせです。バスの中でマイクを回して簡単に行なわれた自己紹介では、職場の上司と部下と紹介してました。男同士や女同士の先輩と後輩ならともかく、上司と部下で一緒に海外旅行なんてするかぁ、とは思いましたが、その時点でまだ学生だった僕は、そんな職場もあるのかなぁと好意的に受けとめてみようかとも思いました。まだ知らない世界だったから、一応譲歩。

だがしかし、やっぱり怪しいぞその1。イタリアのツアー旅行ともなると、観光の一貫として免税店につれていかれたりする訳です。するとその店であやしいおじさん、部下の女性の一人にバッグを買ってあげたりしているのです。それも一度じゃなく二度三度、免税店に行くたんびに。それもいつも同じ女性に。

そして更に怪しいぞその2。四人連れです。さて、ホテルの部屋にはどうとまるでしょう?普通だったら若い女性が3人部屋、おじさん1人部屋でしょう。しかしちがいます。2×2です。当然組み合わせは(おじさん+バッグ買ってもらってる女性)(のこり2人)です。もうこれでかなり決定的です。

だがしかし、ここはもうひと押し確証が欲しいところ。だってほら、特に言ってなかったけどその2人は実は親子ですってオチかもしれないし。

そしてとうとう遭遇した、こりゃもう絶対だなって位怪しいぞその3。ローマのコロッセオ前でツアー全員で集合写真を取ったのです。現地のカメラマンが取ってくれて、希望者だけ買うって奴です。別に写ったからって無理やり買わされるわけでもないので、普通の人は買う気がなくてもとりあえず写ります。普通はね。だがしかし、写らなかった人間がただ一人。そう、疑惑の彼女です。はっはっは。これでもう決定。本人は一応カメラを構えて、写真をとっているふりをしていましたが、ぜんぜんばればれ。一緒に写ってる写真が証拠に残っちゃ困るのね。ってことは単純に歳のはなれた彼氏と彼女ではなくて、やっぱりあれですね、ふ・り・ん(はあと)。はっはっは、ばかでー。一目を忍びたいんだったら、ツアー旅行なんかに参加するなよ。

僕と同じことを考えた人間は当然他にもいるようで、自由行動中に会った同じツアーのおばちゃん達も「やっぱあの人たちってそうよね」と言ってました。「一緒について来た残り二人って、きっとカモフラージュ役として頼まれたんだよね。だって全然一緒に行動してないもんね」「旅費っておじさんに出してもらったのかねぇ?」とかいって大笑いして盛り上がってしまいました。

だがしかし、これほど誰から見てもみえみえと思われた二人の関係、僕の同行者は全く気がつかなかったそうです。「いや、同じ部屋に泊まってるから親子なのかなぁと思ってた」甘い、甘すぎる。そんなことでは世の中わたっていけないぞ。だけどまぁ、そう思う気持ちは分からなくもない。だってそのカップル、おじさんのほうはとろくさくて、それほど金持ってそうにも見えないし、彼女のほうもたいして美人でもなくて洋服のセンスも悪くて、気立ても良くなくて、全然魅力的じゃないのです。やっぱり不倫なんてもんは、お金もっててだんでーなおじ様と、美人でスタイルよくていかにもお金かかりますみたいなお姉さんとの間で展開してもらいたいです。そういう偏見を持っている身としてはこの2人、両方ともいけてません。ぜんぜんだめです。駄目さ加減がある意味お似合いではありましたが。

まぁそんな訳でこの旅行、人間観察という観点からも、かなり楽しめる旅行でありましたとさ。


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