『ジョン・アーヴィングの世界』
     サンリオ 1986年 


<掲載作品>


『インテリアスペース』  Interior Space,1980(Written in 1974)
         邦訳 飛田茂雄訳


短篇。1981年度、O・ヘンリー賞受賞作。  …新潮社 John Irving collection 所収



『カートヴォネガット論』  Kurt Vonnegut and His Critics,1979
         邦訳 山崎勉訳


評論。批評家は難解な作品を歓迎し、ヴォネガットのような「読みやすい」タイプの
作家をおとしめがちであるが、そうした風潮はまちがっている。実は難解な作品とは
読みやすくする努力を怠った結果生まれるものなのであって、読みやすい作品を書く
ほうがずっと困難な道なのである。小説は一部の研究者のために書かれるのでは
なく、万人の読めるものでなければならない。と述べている。



『センチメンタリティーを弁護して』 In Defense of Sentimentality,1979
         邦訳 中尾秀博訳


評論。現代の作家はチャールズ・ディケンズ流のセンチメンタリティーを作品に書き込む
ことが少ないが、これは嘆かわしいことだ。と、ディケンズの再評価を求めている。



『熊を放つ(冒頭部)』  Setting Free The Bears,1968
         邦訳 村上春樹訳


ジョン・アーヴィングの処女長篇『熊を放つ』の冒頭部。  …中央公論社より単行本化


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