<解説> 「神さまはきみのお母さんを奪った。 「恐れるな! ぼくの手が道具となった。 きみには悪いことは起こりっこない」 ぼくは神さまの道具なんだ!」 5歳児ほどの小さな身体。 名門プレッブ・スクールの 異星人みたいなへんてこな声。 学校新聞編集長として活躍するオウエンと、 ぼくの親友オウエンは、 なにかと彼に頼りっきりのさえないぼく。 神が遣わされた天使だった!? ヴェトナム戦争が 宿命のファウルボールによる母の死。 泥沼の様相を呈しはじめるころ。 前足を欠いたアルマジロの剥製。 オウエンは小さな陸軍少尉として任務につく。 赤いドレスを着せられた仕立用人台。 そしてぼくは、またもや彼の 名人の域に達した二人組スラムダンク。 はからいによって徴兵を免れることになる。 あらゆる出来事は偶然なのか? 椰子の木。修道女。アジアの子供たち。 それとも予兆なのか? オウエンがみる謎の夢は、 二人をどこへ導くのか? 新潮社 john irving collection より |
※WEB新潮立ち読みコーナーにて『オウエンのために祈りを』の冒頭部を読むことが出来ます。
未読の方、ぜひ参考にして下さいね。新潮社に感謝! こちらから
・映画 『サイモン・バーチ』 1998年・米 監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン 出演: ジョゼフ・マッゼロ(ジョー) イアン・マイケル・スミス(サイモン・バーチ) ※この映画はアーヴィングの『オウエンのために祈りを』を原案にして製作されてはいるが、ストーリーは大幅に変更されています。映画をご覧になった方も是非一度原作を読んでみて下さい。また新たな感動が味わえると思いますよ! |