『サイダーハウス・ルール』  The Cider House Rules



<解説>


 セント・クラウズの孤児院で、望まれざる存在として生を享けたホーマー・ウェルズ。孤児院の創設者で医師でもあるラーチは、彼にルールを教えこむ。「人の役に立つ存在になれ」と。だが堕胎に自分を役立てることに反発を感じたホーマーは、ある決断をする。

 サイダーハウスのルールとは何なのだろう。@酒瓶を持って屋根に上がらないこと。Aたとえどんなに暑くても、冷蔵室へ寝に行かないこと。B一度に6名以上は屋根に上がらないこと…。ホーマーは15年間その一覧表を壁に貼りつづけた。丸で人生のルールをさぐるかのように。現代アメリカが生んだきわめて”小説らしい小説”。

                              文春文庫 (上下) より



・映画 『サイダーハウス・ルール』  1999年・米

監督:ラッセ・ハルストレム

出演: トビー・マグワイア(ホーマー・ウェルズ)
    シャーリーズ・セロン(キャンディ)
    デルロイ・リンド(ミスターローズ)
    マイケル・ケイン(ウィルバー・ラーチ)

受賞: 2000年アカデミー賞
    最優秀脚色賞 ジョン・アーヴィング
    最優秀助演男優賞 マイケル・ケイン

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