アルバムレビュー
<masaganさん(男性:兵庫県)>
ジャーニーのはじめてのライブ盤がこれ。日本では「ライブ・エナジー」という名前で売られています。はじめは2枚組のLPでしたが、 後にCDになって1枚にまとめられています。ジャーニー出世3部作といわれる、インフィニティ、エヴォルーション、ディパーチャーで勢い がついて、乗りに乗った状態で作成されたアルバムです。このとき、ジャーニーはとんでもなく活動的でした。 名曲「Anyway You Wan/お気に召すまま」をヒットさせたアルバム「ディパーチャー」をつくり、その後のツアー、来日して、 「Dream,After Dream」のサントラを完成させ、さらにこのライブ盤、そしてメンバー交代(ここで、グレッグ・ローリーが脱退し、ジョナサン・ケイン加入!) 「エスケイプ」の完成、「Don't Stop Believin'」のヒット。これらが79年から81年の経った3年間に行われたのでした。 とにかく、「エスケイプ」で大爆発をする前に作られたこの「ライブ・エナジー」は、恐ろしいほど完成度が高く、それでいてライブ特有の即興性に裏づけされたドライブ感、を忘れない、ラ イブ盤として最高のものに仕上がってます。非の打ち所がありません!このアルバムを聴けば、このときのジャーニーをリアルタイムで聴いていなかったことを後悔してしまいます。 「Lights」と「Stay A While」ペリーの歌声には張りがあって、「みずみずしさ」を感じさせます。「Anytime」これがかっこいいんですよ。 テンポが変わる後半、意外な展開。ジャーニーはいつも曲をかっこよくアレンジして演奏してくれるので、CDを何百回も聴き込んできたファンを決して裏切らないんですよね。 後半のスティーヴ・スミスのドラムソロ、これは一聴の価値があります。マシンガンのように速く、それでいて正確なロール。これほどメロディアスなドラムソロを聴いたことありません。 まるで、ドラムが歌っているようです。 「Lovin' Touchin' Squeezin'」中期を代表する曲ですが、この後はあまりこのような曲を作っていませんね。後半のコーラスをいっしょに歌いたい!と思ってしまいます。そして 「Wheel In The Sky」この曲なしにジャーニーは語れません。まさにジャーニーにおけるリファレンスです。メロディーライン、テンポ、ノリ、どれをとってもジャーニーならではの曲。そして、これに続く、 「Anyway You Want It」。もうなにもいうことはありません。僕はこれで5回は泣いています。 もしこのアルバムを今までに聴いていないのなら、あなたは幸運です。今からぜひ聴いて下さい。そうすればきっとジャーニーの偉大さを痛感し。さらに夢中になることうけあいです。 |
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