記事タイトル:ほんの一例。 |
[年令] 12才 [受け容れるのが困難なこと/感覚的な特徴について] 食感:特に肉の脂身 食べられないものがいっぱいある。〔少しずつ食べ様と努力している。〕 服のタグ。 お祭り。 すいか、メロン、バナナの匂い。 暗いところ。 [役に立った教育・医療/して欲しかった事] 感覚統合訓練。 ありとあらゆる勉強を、ぼくにわかるように教えて、もらったこと。 時間が決まっていること。 身の回りのことを、1つ1つ教えてもらったこと。 [工夫していること/こうすれば良かったと思う事] タイマーを使って、時間制限している。 一度にたくさんのことをやらない。 やることをやった後で、好きなことを思いきりやる。 人に迷惑をかけないように場所を決めて感覚遊びをする。〔学校では絶対やらない。〕 [わかって欲しいこと・訴えたいこと/困っている事] もっと自閉症のことを理解して欲しい。〔自分も知らない。〕 自閉症の施設を増やして欲しい。 できないコトがあっても馬鹿にしないで欲しい。
[「診断」のキッカケ・症状] ずーっと、どこかオカシイ・何かが違うと思っていたけれど、長男を見て確信した。 見たままに、知っていること・思ったことをベラベラしゃべってしまうために、よく叱られ た。(でも、的を得た説明をされたことが一度もなかったので、どこが・どうオカシイのかぜん ぜん分からなかった。) しかしその一方で、他の人がやっていることの方がオカシイ・よくあんなことをやる・どうし てそんなことをするのか?ともずーっと思っていたので、自分から孤立した。(特に、日本の社 会人というバケモノが、一番不可解だった。) 幼児期は、自分の身体を操作するだけで精一杯だった。何をやっても不安だった。 [感覚について] あっちこっちに書いているので、省略。 [役に立った教育・医療] 自分が育った家庭と教育機関では、一切の配慮がされなかった。たまたま偶然が重なって、医 療機関で救われた。でも、たくさんの人が通訳したり見守っていてくれたことが大きかった。 [工夫していること] 自分の行動は、中学生の頃からニンゲンの公式や法則をたくさん作っていて、四六時中それを 守ることに終始した。修行道場という構造化された場所に自分から飛び込んで、生活に必要な手 順を覚えた。 日常会話は、一般論の組み合わせやテレビなどで見たことをそのまま言って対応。つい最近ま でほとんど社会と没交渉だったので、知っていることをベラベラしゃべっていてもオカシイと思 っていなかった。子どもの学校関係の役員を毎年のようにやらなければならなくなり怖い目に会 って以来、用心してしゃべらないように心掛けるようになった。 [わかって欲しいこと・訴えたいこと] 大きなところでは、今世紀中に教育・医療・社会が三位一体となった支援体制ができることが 要望。 身近なところでは、「できるのに・怠けている」のではなく「できないから・やれない」でい るのだと解かって欲しい。(普通の人が或る日突然なったらきっと三日も持たないような状態で 生まれて、ずっーと過ごしている。) もともと欠けているところがあるけれど言えないし・言っても解かってもらえないので、精一 杯背伸びしてやっているのに、「○○のできないヤツはダメだ」なんてわざわざ言いに来ないで 欲しい。