[年令]
70才(母)
[「診断」のキッカケ・症状]
母は、35年位前から精神分裂性と診断され入退院を繰返して来ました。私(娘)が友
人とのふとした会話が切っ掛けでアスペルガーの事を知り、母の主治医に訴えた所、アス
ペルガーと診断されました。
私が子供の頃から母とは普通の会話が成立ちませんでした。母娘関係がうまくいかない
のは自分のせいだとひどく悩んだ。
[受け容れるのが困難なこと/感覚的な特徴について]
母の生活範囲(家の中・母の部屋)に他人が侵入して来る事。母の所有物に母以外の人
間が触る事。
激しい味は受け付けない。
冗談が通じない。
ずっと先までの予定が決まっていないと落着かない。
この他にも本人には色々あるようです。
[役に立った教育・医療/して欲しかった事]
母は35才位の時に精神分裂症と診断され、それ以来入退院繰返して来ました。そのお
がげで、家庭はめちゃくちゃになり、私は母が精神病であると言う事を世間に隠す事に疲
れました。
精神科医は、もっと早く、家族が気付く前にアスペルガーである事を発見してあげて欲
しかった。
[工夫していること/こうすれば良かったと思う事]
母がアスペルガーだという事がわかったので、コミニュケーションの取り方を変えまし
た。(あいまいな言葉を使わない、順序だてて論理的に会話する、他人の言った言葉の裏
の意味を解説してあげる、、など)
[わかって欲しいこと・訴えたいこと/困っている事]
障害を持っている母は現在70才です。私は43才ですが、物心ついてから40年間の
母との生活に疲れました。
子供の頃から、母の突飛な行動で困った事は数知れません。地域社会から我家だけ浮い
ていた事も、子供ながらに感じとっていました。
また、そんな母との関係がうまくいかないのは私のせいだと悩んでいた時期もありまし
た。
この障害に関する本やHPで、この障害を持った成人本人やお子さんの事が中心に語られ
ていますが、私達母娘のように、「自分がアスペルガーだという自覚のないアスペルガー
の親」に育てられた、アスペルガーでない子供のような事例もある事を知って頂きたいと
思います。