記事タイトル:ある青年の場合。 


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お名前: あゆのゆの   
【年齢】
 16

【診断のきっかけなど】
 言葉の裏が読めない。
  「そんなことしてていいの?」というほのめかしに
  「いいと思ってるからやってんじゃん」と答え、
  「いけないんだよ」と言われたら(言われるとわかっていて上記発言をする)
  「ダメだってわかってるんだったら“いいの?”なんて聞かんといてよ」と答えた)
雰囲気がわからない。正直すぎる、嘘を吐けない。
 思いついたことをすぐ口に出す。出さなければならない。
 (出さないと気が狂いそうになる、という表現もあるが、
 気が狂ったときのことはあまり覚えていないのでよくわからない。
 こだわる。というか、はまる。気になったことは気が済むまで調べなければならない
 (これもまたしかり
 IQが133ある。(あまり関係ない?
 一般常識(=モラル)がない。この上なく信用してないとも言う。
 16年アスペ全開で生きてきて、同じ考えをもつ人間はいないと
 (今のところ会ったことがないし、そもそもひとを知ることはできても、それがそのひ
との本当のところかは分からないし、分かることはありえない)
 知ったので、常識は意味がない。
 純粋な興味から人を殺してみたいと思うし、殺されてみたいとも思う。
 でも、好きな人(親から友達までみんな。恋愛はどうやってするのか分からない
 は褒めてくれなさそうだし、嫌われるのは好きじゃないのでやらない。
 合理的な理由がないと動かない。
 誰も学校に行く理由を説明できなかったから学校には行かなかったが、
 もし誰かが説明できてて、その説明が自分の考えをひっくり返すほど合理的だったら、
 おそらく学校に行っていた。

[【感覚や認知に関する問題】]
 テレビをつけたときに聞こえる、テレビ自体の、キーンって音。
 ひとごみ。ものごみ。情報の多い場所。
  百貨店のような、視界にいろんなものがいっぺんに入ってくる場所。
  頭が情報処理できなくなって、吐きそうになる。または視界が白黒になる。
  好きなものばかりなら平気だと思うが、基本的に好きなものが視界にいっぺんに
  入ってくるような場所は、綺麗にコーディネイトされているから疲れない。
 いきなり触られること
  人の気配が全くわからないので、急に触られるととても驚く。心臓によくない。
 スキンシップ
  自分からひっついていくときは、覚悟
  (心の準備とも言うかもしれないが、この言葉のほうが自分の感覚に正しい)
  ができているからいいが、挨拶などで肩を触られるのはあまり好きじゃない。
  というか、触るのはよいが触られるのはよくない。嬉しくない。
  でもどうしても触ってほしいときがあるので、その際は触って欲しいひとの手を
  自分で持って、自分の頭に乗っけたりする。

[【医療・教育について】]
 小学校は全校300人程度と小さく、いじめもなく、
 (おそらくテストで良い点数ばかりとっていたのと、
 小学生にしては物事を知っていたので一目おかれていたのかと推測される)
 結果、自分に自信をもったまま、ポジティブシンキング全開の環境で育ったので、
 絵に描いたような気の毒なアスペにはならなかった。
 中学で学校に行く理由を親に尋ね、屁理屈をこねた親を見捨て、心療内科に入院し、
 その際アスペが発覚し、捨てた親と関係を作り直した(と親は言うが、自分はあまり覚
えていない)結果、親は前よりももっと受け入れてくれていると思う。
 話を聞いてもらえる(言葉を使う以外には、自己主張の方法を知らないから)のは、
 存在していることを認められている感じがして、気分が良い。

[【生活面での対応】]
 以前は本当にアスペ全開で生活していたが、今オーストラリアにホームステイに来て、
「無難な人」になるということを学んだ。別に演じているわけではなく、今までの経験
から、ひとに伝えても気分の悪い状況を作らない情報のみを選出し、初対面のひとには
その部分だけを見せる、ということ。自分を隠すとも言える。
 
 でもさすがに五ヶ月続けたら辛かったので、たまたま日本から来たハウスメイトに全部
ぶちまけたら、とても気分が良くなった。軽くなった。
 ハウスメイトは日本では遠いところに住んでいるし、英語はまだまだだったのでホスト
ファミリーに伝えられることもないだろうということで、
 (もちろん信用もあるのだが、現実のほうがはるかに大きい
 絶対という言葉を使っても差し支えないくらいの確立で外部に情報を漏らさない
 (秘密をばらさないとも言うのだろうか)ひとがいるというのは、
 いつばらされるやもしれん人間に自分のはなしをするのに比べると雲泥の差。
 
 後ろに立たれるといつ触られるやもしれんと気になって仕方がないので、壁を背にして
立つ。
 
 根本的なことだが、ひとと違うことに生きがい(という言葉の意味はよくわからない
が)を感じ、
 「変」「妙」「普通じゃない」「おかしい」などと言われると快感を覚える。
 同じく、ひとと自分はアスペだろうがそうでなかろうが違うわけで、
 分かり合えることなんてありえないのだから、と割り切って生きる。
 自分が自分であること、それで幸せであることが一番大きい。

【社会に対して】
 アスペを専門にしてるひとが「社会から浮いてしまう」という表現を使うと、うさんく
さい。自分の場合、浮くことを喜びとしているので、皆と同じでないと、という中途半
端な(皆と同じでないと、なんなのだ。肝心なところが抜けている)、そして古い考え
は、持っててもいいけど押し付けないで欲しい。
 
 わかってほしいのは、おんなじ奴なんかいないということ。
 アスペ同士ならわかりあえる、などという安直な考え方はふざけているのかと思う。
 (「あーそれあるある」というのはあるが。
 
 あと、アスペだろーがそうでなかろーがとりあえず見た目はひとだろうし
 中身もひとだろうから、「またはじまったよ」など、アスペだから、という理由で
 ひとのはなしに聞く耳をもたなかったり、頭ごなしに否定したりされると、
 へこむから、やめて。
 
 訴えたいこと。
 日本から出た方が良いと思うよ。オーストラリアいいよ。
 移民国家オーストラリアの住民は肌の色から文化から全て違うから、
 生きていくのがらく。

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