投稿者 : pengin_  (元のメッセージ) 投稿日時 : 2003/08/20 16:18 

　最近は、「地域で子どもを育てよう」という呼び声が高く、活動が盛んになってきて
います。しかし、発達障害の子ども本人とその家族にとっては、逆にどんどん肩身が狭
くなってきています。
　まず、企画そのものが、自閉症やLDがあると楽しむどころか苦痛を感じるだけのこと
が多いのです。感覚的な過敏性はわがまま・大げさと言われる、認知面の問題があって
意味が分からないことを次から次へと指示される、不器用でできないことをやらされ
る、持ち物の管理ができない、だいたい誰かとトラブルになる…。で、用意された企画
に乗り、主催者の思惑通りの反応をする子だけがちやほやされて、上記の子どもは叱ら
れることになってしまうのです。
　発達障害の子どもがいることを知っている人が立ててくれた企画なら、安心して頼め
るかもしれません。でも、地域の活性化をうたう人たちは、旧態然とした子ども観しか
持っていない人がほとんどです。
　また、同じ理由で、学校の中に「地域の先生」として地元で活動している人を迎え入
れる場合も、同じことが起きています。今後の特別支援教育を推進する上でも、こうし
た一連の動きとの調整をとる必要があると思います。

[2004/05/10 13:07:58]