投稿者 : pengin_  (元のメッセージ) 投稿日時 : 2003/08/26 7:37 

まず、発達障害を診れば診るほど赤字になる、現在の診療報酬制度を改善することが急
務です。
 
発達障害の医療に年齢制限がある医療体系の元では、一次障害の部分にさえ、十分な対
応ができません。 
 
 
このような体制では、経済的にも人的にも負担の大きい二次障害への対応まで手が回り
ません。目立ちやすい合併症や行動障害への対症療法に終始するのではない、生涯発達
の考え方に基づいた「発達支援科」が必要です。
（精神科を受診する患者さんは、予診で生育歴をとるはずです。生涯発達の考え方を取
り入れた場合、きっと多くの患者さんが「発達支援科」の対象になるものと思いま
す。）
 
また、「二次障害を起こさない」ための医療体制を作ることも大切ですが、医療がどの
ように完璧なシステムを作ったとしても、実際に子どもに接しているのは家族であり、
学校であり、社会である以上、二次障害を１００％予防することは不可能です。
医療も教育もなかった時代に育ったために「二次障害を起こしている」人たちの、現在
のニーズに応えるためだけでなく、すべての人が順風満帆で発達できることは有り得な
いという観点を持つことも、発達支援をする上で必要なことだと思います。

[2004/05/10 13:16:22]