記事タイトル:言葉とコミュニケーション障害関連 


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テーマ: 状況に不適切な発言。   
【地震】
おそらく、前庭覚の障害だと思いますが、「自分がバランスを崩してぐらっとした感覚」と「本
当に地面が揺れている感覚」が同じだと、本人には区別がつかないことがあります。
私も、子どもの頃は、普通に座っているのにフラッとなって「地震!」とよく言っていました。
どうやら違うことが分かった後は、「今、揺れた?」と聞くようになりましたが…。

【点字ブロック】
「本当に目が不自由が方が、聞いたら、とても不愉快になるだろうなあと私の気持ちも落ち込み
ます。」のはごもっともです。
でも、お子さんに言い聞かすには、まず「点字ブロック」のブツブツの感触が好きなことを十分
に認めて、点字ブロックに似た刺激物を見つけてあげた方が、「ここでは我慢しよう」という気
持ちを持ちやすくなります。そして、「点字ブロックの上を歩くと、磨り減ったりして目の不自
由な人が困る。」と教えたり、「目が見えないのは、タイヘンなことだよ。じゃあ、今、目をつ
ぶって歩いてごらん。」と体験させてみてはどうでしょうか?

【松葉杖】
こちらも、「足が不自由な方が聞いたら、どんなに嫌な思いをされるだろう」と思う前に、本人
が松葉杖を使うことのタイヘンさを知らないので、まずは「松葉杖を使うと、足は楽だけれど腕
が疲れる」ことを説明した方がいいと思います。それに、足を怪我したら痛いですし…。
これだと、本人が言ったことを認めてしまうような気がしてしまうかもしれませんが、「本人は
わからずに、見た目の印象でしゃべっている」わけですから、そこのところの誤まりを指摘し
て、その後にそういう発言の社会的な意味を教えないと、本人が納得できなくて繰り返すことに
なります。

確かに、「〜したい」という気持ちが通らないが故の発言ではあっても、本人は意味もわからな
いで言っているのですから、まずは認知の誤まりからほどいていかないと「不適切な発言をもう
少し穏やかにする」という目的に到達できずに堂々巡りになってしまいます。
[2002年1月31日 13時33分47秒]

テーマ: 多弁・質問癖   
相手と関係を持ちたいなんていう深読みは禁物。思ったこと(思考内語:普通の人は決して口に
出さない)をそのまま言っているだけです。それから、思いついたこと・関連することを、機械
的にしゃべります。
基本的な対処法は、聞き流すことです。そして、「会話にはルールがあること」を本人に教え
て、まずどうしても黙っているべき行事などの時から、「今は、質問をしない」というサインを
出したら黙るようにします。「○○の間、黙っていられたら、ごほうびシール一枚!」作戦など
が有効なことがよくあります。
[2001年11月26日 8時13分19秒]

テーマ: 「道路標識」使用の順序。   
まず、最初は、当時本人が唯一理解していた「信号」を使用。
{赤だけがついている信号}と{青だけがついている信号}の絵カードを作り、「赤の時は、横
断歩道を渡らないこと」を理解しているかどうか確認してから、さしあたり「今やっていること
をやめる=止まれ」の合図にしました。この段階では、善悪ではなく、ただ単に「止まれ!」と
いう意味でしかありません。

次に、{×マーク}を理解していることを、「通行止」の標識などで確認。(ウチの長男は、/
も×も一緒で、どっちも「ダメ」で通用した。←こういうところにウルサイ子どもだと、これは
使えないでしょう。また、もともと「道路標識」が好きで、道を歩く=「道路標識」を見るだっ
たので、それを利用しました。)
この時点でも、まだ善悪の理解には至っていません、とにかくその行動を「今は・止める」ため
の記号でした。

それが、「腕バッテン」や「指バッテン」になり、とりあえずこれが出たら「今は・止める」。
次が、手をパーにして出す、睨みつける・・・で、現在に至る。
「善悪の理解」は、小3ぐらいになってから。
[2001年10月26日 10時5分14秒]

お名前: ペンギン   
−長男への言語指導の手順−

1、なん語は多かったが、始語は3才前。CMで見た普通乗用車の車種の名前(シーマ)が家
  の前の道路を走っているのを実際に見て、名前を言ったのが最初。その後も自分が興味を
  持っている物を中心に、名詞ばっかり覚えた。普通乗用車と建設車両は完全に言えた。
  日常生活にかかわる物は、全て絵本を通じて学習。絵を見せて、選択するという形で意思
  表示させる。
  (3才時健診は、名詞がスラスラ言えたというので、問題なしとされた。しかし、私は
   「この子は、絶対、普通じゃない」と言い張った。)
2、交通標識の意味だけは理解出来ることが判って、絵文字を利用し始めたのは5才の時。そ
  の後、簡単な指示は通るようになる。
  〔このころ利用した教材は、学研の知育教材シリーズ。絵合わせ・迷路・仲間集め・名称・
   生活知識など、3才向けのものから徐々に始める。〕
3、小学校入学時にもまだ、ほとんど名詞の羅列しかできなかった。机の上に本が置いてある
  絵を見て、「つくえ」「ほん」としか言えなかった。
  〔英語の教材を利用して、「机の上に本があります」「引き出しの中に鉛筆があります」
   「AさんがBさんにプレゼントを渡しています」「BさんはAさんからプレゼントをも
   らいました」などという言い方を教えたのは、この頃。〕
4、ひらがなの読みは、「あいうえお表」を頼りになんとか出来るようになったが、書けそう
  になかったので、書字の練習はカタカナから始める。漢字は表意文字なので、表音文字と
  の違いには抵抗があったが、山や川などの形に関連させたら面白がって簡単な漢字が書け
  るようになる。曲線の認知が出来なかったので、ひらがなが完全に書けるようになったの
  は、1年の終わり頃だった。
  また、こくごの教科書などを読んでも、一字一字「音」に変換するだけで精一杯。それが、
  まとまりのある言葉としては認識できない。読んでみせても意味が判らないので、一つ一
  つ絵や図にして説明する。その後、音の変換はスムースになっても、単語のまとまりがわ
  からないので、全ての語句を○で囲って読ませる。
  また、縦書き横書きの識別もできなかったので、厚紙を当てて1行ずつ読ませる。
  テストでは、「大見出し」「小見出し」「大きい□で囲って色分けしてある番号」「○で
  囲った1番2番」などの意味が全く判らない。そこで、問題ごとに線で囲って、始めと終
  わりをキッチリ判らせる。
5、語彙を増やすには、五味太郎の『言葉図鑑』をコピーして一つ一つ切り取ったものを使用。
  まずは名詞を増やすことからとりかかる。
  →物の状態を表わす形容詞(大きい・小さい/きれい・きたない)。
  →動詞の仲間集め/動詞の表わす動作を実際にやってみる。
  →人の顔の表情を表わす言葉の仲間集め/同じ表情を実際にやってみる(表情筋が動かな
   いので、本当にはできなかった)。
6、その後、また、全教科の問題集・小学生向けの国語文法の問題集を取り揃えて、本人の状
  態に合わせて順次使用。一方、ありとあらゆる本を教材として利用。
  →挿し絵などを見せて、どんな人が・何をやっている場面か言わせる。
  →「笑い話」「だじゃれ話」「とんち噺」を読み聞かせ、何が・どう面白いか説明する。
  →繰り返しの言葉やリズムのよい言葉で書かれている詩や本の読み聞かせをする。
  →教科書の本読みだけにする。こくごのテストは、文を読めるようになっても、「問い」
   がその文に関する問いだということが分からずに、自分に聞かれているのだと思って考
   えてしまっていたので、「国語の答えは文の中に書いてあるから、文から探す」ことを
   教える。当然、指示代名詞には矢印をつける。
  →学校から興味を持った本を持ち返るようになっても、ほとんどが図鑑で写真だけ見ていた
   が、特に何も言わずに好きにさせておく
  →小学校高学年になって、突然、国語の読解問題ができるようになり、社会のテストも点を
   取ってくるようになる。(この辺で、言語性IQの方が動作性IQより高くなったらしい。)
[2000年12月9日 14時44分44秒]

お名前: ペンギン   
−長男のコミュニケーション障害への対応−

自分が興味を持っていること以外は全く受け付けなかった時期には、本人が関心を持っていて
理解できる唯一の物は「交通関係の標識」だったので、それを絵カードにして使う。
その後、本人に理解可能な絵を増やして行く。ただし、その絵を見せながら「指示する言葉」
を言って、だんだんに絵がなくても「言葉」を聞いて「何をする」か判るという方向にする。

小学校入学後も、普通一般の子どもとは興味の対象が掛け離れていた。また、たとえ同じ物に
興味を持っても、遊び方が全く違う。電車は「見たままを再現する」ために塗りつぶすし、ザ
リガニは「取るだけ」か楽しい。
そこで、そういうところに共通点がある子どもが遊びに来ても、一緒にビデオを見てそれぞれ
が勝手なことをしていたり、ただただザリガニの大きさを自慢したり取った時の様子を延々と
実況中継しているだけという、完全な並行状態だった。

そういう縁と、家にある感覚統合訓練の用具に興味を持たれて近所の子どもたちが家に集まる
ようになってからも、盛り上がっている子どもたちにくっ付いて別のことをしていたり、一人
で勝手なことをしたり、タオルにくるまって転がっているだけだった。これが1年生の時。
ポケモンブームになって、私がゲームボーイでポケモンをやってそれを目当てに子どもが集ま
って来ても、全く無関心だった。しかし、私がしつこくやって見せていたら、「見てるだけ」
でマップやらポケモンの名前・進化・ワザなどを覚えてポケモン博士になってしまった。それ
を他の子どもに講釈するようになったけれど、相手の子が聞きたがっていることに関係のない
事までしゃべり続けるので、イマイチ信頼されていなかった。
しかし、「ポケモン言えるかな?」を誰よりも早く覚えて賞賛を浴びるようになってから、一
目おかれるようになる。また、その頃から絵が描けるようになって、しかもかなり上手だった
ので、休み時間などに友だちに取り囲まれるようになる。それ以降、話し言葉は急速に発達。

また、大好きなブロック遊びに指人形(ポケモンの人形は全て私が買い揃えた)遊びを組み合
わせた遊びをプレイルームで流行らせる。小5まで、それとプレステ目当ての子どもたちで、
いつも家にはたくさんの子どもが遊びに来ていた。
しかし、今年になってADHDの次男が小学校に入学したことと、私がテコ入れするのを一切
やめたので、本当に気の合うトモダチだけと約束して遊ぶようになる。
今現在、言語性LDの為、単語の用法が不適切だったり語彙が少ないということはあるけれど、
自分の意志(決めかねて混乱するとパニックになるけれど、それが収拾しさえすれば)をハッ
キリ他人に伝えることができている。
[2000年12月9日 10時49分11秒]

お名前: ペンギン   
【言葉と発達の学習室の掲示板からの転写】−言葉がなかなか出ない子ども−

今のところ、どんな風に人の声で呼びかけても、きっと「音のうねり」としてしか認知してい
ないみたいですね。でも、人の言っていることが全く分かっていないわけでもないようだから、
指示に答えるには「絵文字」を使う方法が合っていると思います。「言葉」を媒介にするのは、
絵文字を使ったコミュニケーションが十分にできるようになってからで、間に合います。とい
うより、そういう前言語の段階で意思の疎通が計れれば、そこに「言語」が乗って来る時期を
待つだけです。
[2000年12月8日 8時1分2秒]

お名前: ペンギン   
【言葉と発達の学習室の掲示板からの転写】

歪みがあっても、
>「聴覚」に関しては、本人が辛いというアクションがない限り
>なかなか真実がみえてこないような気がするんです。

というのは、特定の不快音でパニックを起こしたり逃避してしまうといったような派手な反応
がない場合は、多少の不快感はあっても我慢できる程度だとか、逆に特定の心地好い「音」に
聞き入ってしまっているのではないでしょうか?
もし、聞き分けが出来ているかどうかを調べるのなら、指示した物を取って来れるかどうか確
認すれば分かりませんか?

で、私から実況中継のおしゃべりの部分を取り除いた状態というのを考えてみたら、「人と人
とが会話しているのは全部聞こえていて意味も分かっている、けれど、それをただ聞いている。
それに対して、自分が何かのアクションを起こす必要を感じていない。」のカモ?
自分の子どもの頃を振り帰ってみたら、ほとんど人の会話を聞いて「こういう場合には、こう
いうことを言うものだ」と思っていただけとか「本に書いてあったパターン」をそのまま言っ
ただけの範囲から一歩外に出て、現場にいる相手に対して言葉を掛けられるようになったのは、
小学校高学年だったようです。
その当時は、どうしてだか自分でも分からなかったけれど「人に話をしている」感じがなんと
なく分かって、感動して泣いてしまっていたのを記憶しています。今思えば、「そうだったの
か〜!♪」っていうところです。
[2000年12月7日 14時46分1秒]

お名前: ペンギン   
【autismドラマに関するBBSからの転写】

私は、アスペルガー症候群によくあるタイプで、目に映った事と頭に浮かんだ事を何でもカン
でも言葉に変換してしゃべりまくるという、実況中継型のお喋りでした。
でも、イザ人に向って何かを伝えるために話すとなると、どもったりつっかえたりしながら、
順番なんかもめちゃくちゃに語句を並べる事しかできませんでした。
同級生が相手の時はそれでも何とかなりましたが、先生や大人に話す時は、「先生向けの会話
集」「大人向けの会話集」をなぞるようにしゃべりました。
[2000年12月7日 14時44分19秒]

お名前: ペンギン   
【言葉と発達の学習室の掲示板からの転写】(↓の続き)

言葉を教えようとして、それが裏目になってしまうケースの多くは、視覚性言語(文字)と聴
覚性言語(話し言葉)の獲得にズレがあるのを知らずに、足並みをそろえようと焦ってしまう
ことに原因があります。
また、「聞こえ」とか「弁別」能力が育っていないうちに、その先のことを要求してしまうの
もよくありません。こういう、とっても感覚的なインプットの段階に障害があるのに、結果と
して出てくる「しゃべれること」や「字が読めること」を求める指導の仕方をすると、とんで
もない覚え方をするかイヤになって反抗するかのどちらかなんですけどねえ。
[2000年12月7日 14時17分10秒]

お名前: ペンギン   
【言葉と発達の学習室の掲示板からの転写】

あひるの「あ」の件。

これは、発達に遅れがある子どもには全般にみられることなので、その手の指導書から抜粋し
ます。

[つまずきの原因]
1、一つの文字がそれを含む単語に結びついていて、その単語が示す具体物の視覚的イメージ
  に直結している。従って、一つの文字に対する聴覚的なイメージとしての「音」を想起で
  きない。
2、文字が、特定の「音」に対応する記号だということが理解できていない。
3、一つの単語が、いくつかの音によって構成されていることを理解して、音節に分けること
  ができていない。

[指導の方法」
1、文字の違いを弁別する力(文字図形の弁別能力)を養い、一つ一つの文字が一つの「音」
  に対応していることを教える。
  ←そのためには、ある程度語彙が発達していなければならない。
2、単語が、いくつかの「音」で構成されていることの理解を深める。
  ←そのためには、話言葉での「音」の構成(何音でできているか)がわかっていなければ
   ならない。
3、いろんな単語に、同じ「音」が含まれていることを教える。いろんな単語の中から、同じ
  「音」が探せるようにする。
⇒こういう基礎が出来て、始めて、文字(視覚性言語)と音(聴覚性言語)を一対一に対応さ
 せて読んだり、音の組合せで単語が成り立っていることがわかるようになる。

ここで、まず問題になるのは、「字を教えよう」という気持ちが先に立って、ステップの飛び
越しをしているようなことはないかということです。
レディネスが十分に育っていないのに、一文字ずつの「文字」を使って構成させようとしても
無駄です。
[2000年12月7日 14時16分31秒]

お名前: ペンギン   
それはつまり、聴覚の回路は一つなのに、いろんな音があっちこっちから聞こえて来るのと
自分の話す音に混じってしまうから。

それから、頭の中のメモ帳に書かれている文字を音読している作業に専念したいのに、目の
前にいる人に配慮することに神経を使ったり、外界から入って来る情報に妨害されると、一
瞬メモが消えてしまったりしてしまうから。
それを防ぐ為に、本物の紙にしゃべることを下書きしてそれを見ながらしゃべったり、相手
に口を挟ませないように「立て板に水」でまくしたてたりしているのだ。

「自動運転」状態というのは、頭の中のメモ用紙を見ていないのに言葉がダダダッと溢れ出て、
ものの見事な対応をしている。その言葉が自分の耳から入ってフィードバックされると、自分
で自分のしゃべったことに驚いたり感動したりしてしまうんだな♪
[2000年12月7日 14時14分46秒]

お名前: ペンギン   
【言葉と発達の学習室の掲示板からの転写】(↓の続き)

アスペといっても、目の前の事実と、思いついたことの実況中継をしている時は、やたらと
「流暢で多弁」です。
しかし、「何かをきっちり人に伝えようとする」つまり人とコミュニケートしようとすると、
自分の声を一つ一つちゃんと聞いて確かめながら発音しないと、「何を言いたくて・何言って
るんだか」自分でも分からなくなってしまうので、すっごくしどろもどろになります。
実況中継のムダなおしゃべりを取ってしまえば、もしかしたら言葉が遅れるタイプの「自閉症」
と実質あまり変わっていなかったような気がします。
[2000年12月7日 14時12分59秒]

お名前: ペンギン   
【言葉と発達の学習室の掲示板からの転写】

ウチの次男は、物事の識別と聴覚の混乱の両方があるのは前から分かっていたのですが、最近
面白いことに気がつきました。
今までは、子音の聞き取りが出来ないだけだと思っていたら、母音そのものが濁っているんで
す。こちらが「お」と言ったのに、「こ」と発音したりしてます。短音ならば聞き取れるし、
よく間違うタ行とサ行を別々に言わせるとちゃんと発音するので、どうやら単語や語句の切れ
目がわからなくて、前の音と繋がったりもしているみたいです。

言葉が遅れる理由にはいろいろあるし、始語の時期が遅くても急速に話し言葉を獲得すること
もあります。言葉が出る出ないよりも、人に向って自分の意思を伝えようという動機付けがあ
るかどうかとか、言葉にはならないけれど概念形成が出来ているかどうかということの方が問
題です。そういう言葉の根っこができていさえすれば、あとは「しゃべれない」理由となって
いるものを取り除くだけでしゃべれるようになるはずですから。
とりあえず、物の区別がついているかどうか(何に使うものだとか、使い方が分かっているか
どうか聞いてみればわかるはず)調べてみてから、子音違いの二つのものを取って来るように
指示してみてちゃんと取ってくるか確かめて、聞き取りが出来ているようならば、発音の問題
ということなのではないでしょうか。
[2000年12月7日 14時12分13秒]

お名前: ペンギン   
「言葉の遅れ」というのは、普通の人でもADHDでも自閉症でも有り得る。
ただ、その「人」が、普通の人なのか、ADHDなのか、自閉症なのかということなのだから。
[2000年12月7日 14時11分26秒]

お名前: ペンギン   
それで、自分が同級生にはどもったりつっかえたりしながらたどたどしくしゃべっていて、
目上の人とか職業的に接する人にはバカっ丁寧で杓子定規な言葉使いをしているというギ
ャップに気づいたのは、中学生の時だった。
なにしろ、子どもの頃は弟を巻き込んで無意識のうちに間断なく実況中継をしていただけ
で、人に対してしゃべってはいなかったから。
ということは、実況中継の部分を除けば、言葉の遅れのあるタイプの「自閉症」の人達と
実質あまり変わりがないと思うのだが…。(違うのは、周りの人の対応。)
[2000年12月7日 14時10分35秒]

お名前: ペンギン   
【言葉と発達の学習室の掲示板からの転写】

一口に、聴覚の混乱と言っても、いろいろあります。
>「たといってごらん」とかいうと「あ」とかになってしまうということですか?
というのは、子音が聞き取れないというもの。
他に、普通の人の可聴範囲外の音まで聞こえていた・いろんな音が混ざって聞こえていた・人
が自分に向って話しかけているのが分からなかった・特定の音だけが強調されて聞こえていた
…、といろいろです。これだけならば、純粋な聴覚の問題です。
(この内、音の指向性と注意の障害に関するものはADHDでも有り得る。)
(「自閉症」の場合は、それに、人が自分に話しかけられたらそれに応じることを要求されて
いることが分からないとか、こちらが応答するとそれによって人が行動を起こすという言葉の
やりとりの必要性が分からないといった人との係わりの問題が加わって、なかなか発語できな
いというのが典型的なパターン。)

でも、しゃべらないけれど物事の概念化はちゃんとできていて、自分では一生懸命コミュニケ
ートしようとしている場合(例えば、タイとカイの実物の区別はついているのだけれど、言葉
としてはどちらもaiに聞こえていて混乱している)もあれば、物事の識別や概念化そのもの
が遅れていてそれに聴覚系の混乱も加わっている場合もあります。或いは、外から入って来る
音と自分が発している音とのマッチングが上手く出来ないでいることもある。
なかなか発語がないとか、うまくしゃべれないと言っても、原因はいろいろなんです。

恐らく、私みたいにやたらと始語の早いアスペというのは、どちらかというと聴覚認知が良す
ぎて言語に関する音の聞き分けが良く、視覚認知も良すぎて物事の識別や概念化にも問題がな
いため、人が遣り取りしている言葉をいち早く聞き覚えてパターン化してしまったのだと思い
ます。
でも、逆に言うと、自分と人との「かかわり」がないが故に、自分とは無関係な人と人とが遣
り取りしている会話を聞きとって、むやみやたらと知識の集積としての言葉をたくさん覚えて
しまっていたのでしょう。人に言われる前にしゃべってしまえば、人とは係わりを持たないま
まだし、何でも分かっていると思われてしまう。だから、言葉をコミュニケーションの手段と
して使っていない事に気づかれなかったのでしょうね。(って、自分でもそのことに気づいた
のは、つい最近だったけど…。)
[2000年12月7日 14時9分43秒]

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