記事タイトル:認知障害関連 


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テーマ: 【ソーシャルストーリー。】   
ソーシャルストーリーは、基本的に感覚のトラブルを解決するものではなく、社会的認知や社会
的振る舞いの説明です。

また、people know the door will make a noiseは、peopleという言葉が使われているの
で、本人主体の〔自覚文〕ではなく、「みんな知っている」という〔心理文〕です。
まだ因果関係が分かっていなくて不安な本人に、「自動ドアが音を立てる(だろう)ことはみん
な分かっているから、みんなは安心しているんだよ。」と教えているものです。
[2002年9月5日 18時35分42秒]

テーマ: 【予測がつけば、慣れて行くものもあります。】   
「音」そのものがダメなものもあるし、いつ・どこから・どのようにして出る「音」かが分かれ
ば大丈夫になるものもあるっ、てことだと思います。

CDなどだと、最初に聞いた時にはひどく不快でも、いつも同じなのでその手前で警戒して音以
外のものに意識を集中して音を聞かないようにできるし、そういうものだと思うこともできる。
自動ドアも、その類です。もし、自動ドアの「音」そのものがどうしてもダメならば、パニック
になってしまったり、近づくことさえ怖がるでしょう。こういうのは、我慢するように強いる
と、感覚遮断することを覚えてしまうので、精神衛生上良くありません。

風や誰かが強く押したりしてバタンとドアが閉まる音は、いつ起きるか予測がつかない。でも、
そういう音を立てる理由がわかれば、不安は軽くなります。また、いつもいつもそのドアを怖が
る必要のないこともわかります。
これは、音そのものがダメな場合でなくて、音とドアとの因果関係を知ることで解決する場合で
す。

音がダメだからといって必ずしもすべてが感覚過敏ではなく、認知の問題のこともあるので。
[2002年9月5日 18時2分20秒]

テーマ: 【「なぜ・どうして?」の質問をしない。】   
自閉症児の場合、物事の関係性、特に「因果関係」の理解が遅れる子って、多いです。(物の次
元で分からないのだから、人となると、も〜チンプンカンプンになります。)←これは、認知の
障害・注意の障害がある場合に多い。

それと、もう一つのパターンは、「受動型」で、何もかもを「世の中の法則」としてそのまま受
け取ってしまうタイプです。
[2002年2月19日 10時14分57秒]

テーマ: 【形の判別ができない】   
LDの場合だと、視空間認知障害で上下左右がごちゃごちゃになることがよくある。
ADHDの(と言うより、注意の転動が激しい)場合だと、注意が向かなくて識別できない。
自閉症でこれが起きるのは、認知の歪みがあって焦点があたった情報しか見えていない。
[2001年10月17日 18時31分5秒]

テーマ: 【社会的認知障害】   
{行く・来る}は、動作の方向性。
{ここ・あそこ}は、自分を中心とした距離感。
こういうのは、図にしたり矢印を書いたりして理屈は理屈として教えることはできますが、実際
の使い分けは難しいでしょう。
方向とか距離とか立場なんて、普通の子どもにとっては自然に体得できることなので、教える必
要がないと思われてしまうけれど、発達障害があると一度ちゃんとハッキリお勉強しないとわか
らないんです。

{ただいま・おかえり}は、立場による違い。
自分が帰った時に、家にいる人は間違い無く「おかえり」と言うでしょ? それを覚えてしま
う。(よく、バイバイの手が反対向きになることがありますが、それは見たまま真似をしてしま
うパターン。それの、聞いたままバージョンです。)
でも、自分は帰って来た人だから「ただいま」と言わなければならない。普通の子どもは、人が
やっているのを見聞きして、立場や方向性の違いを自然に認識します。でも、意識させないと、
わからないし、わかっていても一度覚えてしまうと訂正がきかない。
空間認知と身体感覚と方向性の認知障害だけなら「社会的認知障害」で、ADHDやLD児にも
あります。自閉症だと、視点や立場による切り替えの困難が加わるので、なかなか覚えなかった
り覚えてもうまく使えなかったり、場所が変わるとダメになったりします。
[2001年10月15日 19時5分10秒]

お名前: ペンギン   
【小学校3年生の図形の問題が出来ないという質問に対して】

視空間認知障害と注意の障害があって極端な場合、線と線の交わったところにある「点」に
気がつかない場合がある。
こういう子どもは、三角形も四角形も円も同じように認知してしまっている。
[2000年12月7日 19時10分59秒]

お名前: ペンギン   
【↓の続き】

以前、私が勉強を教えていたU君というのも、やっぱり5歳まで発語がなかった子で、特定の
刺激に反応してパニックを起こすような過敏症はありませんでした。
しかし、この子は、縦線と横線の見分けが出来ていなかった。線を縦に書こうと横に書こうと、
どっちも一本の線として認知していました。それで、私はまず縦と横を識別することから教え
ました。
もし、このような(視空間認知障害)があるのなら、注意が向いているのは縦線なのか横線な
のかをまず知る必要があると思います。それで、シマシマを眺める「こだわり」は、大切な趣
味としては大いにいに楽しんで構わないのですが、認知の訓練をする時にはがんばって克服し
てもらわないと、本人が困りますよね。

まず、注視している「線」の傾向を把握してみたらどうでしょう。ちなみに、私もつい最近、
子どもの頃に魅力を感じて見つめていた模様の傾向を分析してみました。ものの見事に「対称」
図形(線対称と点対称の両方だった)でした。

 あっ、そうそう。

一口に「視空間認知障害」といっても、↓の例のU君は「認知が悪い」場合。でも、私は「認
知が良過ぎた」方です。
だから、私は友達とプリントの採点をし合う時に、2とか4などの鋭角部分が鈍角になってい
たという理由で×をつけ、叱られました。
観察する時には、両方の見方が必要です。つまり、「障害」というと何かが「できない」こと
だと思われがちですが、部分的に「できすぎる」こともまた「障害」になるということ。
[2000年12月7日 14時7分59秒]

お名前: ペンギン   
【アサクラ・タウンの療育掲示板からの転写】

もしかして、いろんな状態の車の絵や写真を見せて、それでもぜーんぶひっくるめて「車」だ
よってことが分からないということですか?
だとしたら、先日のシマシマ模様好きというところからして、その絵や写真の中の「車」とい
う物ではなくシマシマな模様だけを見ているのではないでしょうか?
そして今のところ、そうした部分や要素の認知が強すぎて、そこにある「物」が見えていない
のでは?

ちなみに、私は視覚ではあまりこういうことは起きませんが、聴覚ではしょっちゅうあります。
昨日も、自警団の鐘の音が聞こえてきたらとたんに或る曲が聴きたくなりました。というのは、
鐘のカンカンという音の余韻の音の波形が、その曲のイントロのトライアングルのチンチンと
いう音の余韻の波形と同じだったから。
普通の視点(とはいわないか、聴点)からすれば別の音ですが、私にとっては同じ音です。

ただ、私の場合は、部分認知と全体認知が別々に同時にできます。だから、「鐘」と「トライ
アングル」が違うことや、その音が方や「カンカン」で方や「チンチン」だということも分か
ります。
で、もし「部分認知」しか出来ていないのがドラくんの状態だと考えてみたら、いろんな謎が
解けるかな?
[2000年12月7日 14時6分55秒]

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