記事タイトル:息子の言動について 

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お名前: くう   
息子の(4歳10ヶ月、高機能後半生発達障害)ことで、相談があります。
 4歳を過ぎたあたりから、自分がやろうとしてできないことがあったり、失敗したりしたとき
に必ず、どうしてこうなったか説明をつけようとします。例えば、一度、前を見ないで走ってい
たら、転んで何かにぶつかったとします。すると、「ちゃんと、前を見ないから転んだんだよ」
と、私が言うと、今度は全く違う理由で転んだとしても「ちゃんと前を見なかったから転んだ
よ」と、自分で言い出し、転んだ場合には、必ず同じ台詞を言います。
 言葉の使い方として、「なんで○○なの?」と聞けば、答えは、幾通りもあるのに、そういう
聞き方が出来ないようです。その様なときは、本当の理由を聞き出すためのきっかけに、一つ自
分の思いつく理由を言ってみているのでは、と感じます。
 正しい理由を教えようと、「違うよ、今は○○だったから、そうなったんだよ」と答えると、
ちゃんと言い直しはするのですが、パターンや組み合わせのハッキリしない、曖昧なことは、と
ても苦手なように感じます。自分が納得するまで、しつこいほどに繰り返し、理由を求めてきま
す。(初めは、私の返すセリフに対して、同じことを言って欲しい拘りがあるのかと思っていた
のですが、そうでもなく、本当に理由が知りたい様子です。)
 それと、同時に、自分が知っていることは、人も知っていると思っているようで、こちらが知
らなかったりすると、怒ります。「それは、お母さんもよく知らないんだ」といってもまるで意
地悪で言わないのだといわんばかりの捉え方をしているみたいです。
 私が、鼻歌混じりに、歌を歌っている様なこともイヤなようで、私が歌っていると、お父さん
も歌ってといって、あわてて歌わせようとしたり、(これもよくわからない?)し切り直しても
う一度歌ってくれといいます。イヤならもう歌わないでと言えばいいのにと思うのですが、一度
そうなると今度は、歌い直すまでやり直しを求めます。どう言った気持ちで(感覚で)そういう
思いになるのか、よくわかりません。
 この辺を日頃から、どういう風に教えていけばいいのか、又、どういう言い方が一番本人が理
解しやすいのか難しく、困
 っています。アドバイスいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
[2001年10月3日 9時17分27秒]

お名前: ペンギン   
>例えば、一度、前を見ないで走っていたら、転んで何かにぶつかったとします。すると、「ち
>ゃんと、前を見ないから転んだんだよ」と、私が言うと、今度は全く違う理由で転んだとして
>も「ちゃんと前を見なかったから転んだよ」と、自分で言い出し、転んだ場合には、必ず同じ
>台詞を言います。
自閉症によくみられる関係性の障害(物事の因果関係が把握できない)なのか、注意の障害(自
閉症の注意のこともあれば、ADHDが合併していることもある)なのかは解かりません。どち
らにしても、こういうことはよくあります。
細かく見ていくと、理由はいろいろ考えられます。まず、「走る時には、向かっている方向を見
るものだ」という感覚がないのかもしれない(視覚による空間認知と、身体的な運動とが協応し
ていない)。そして、「自分自身が前を見て走っていないこと」に気づいていないのかもしれな
い(自分自身の身体知覚の問題)。
だから、転んだ時の理由付けとして、前に聞いた「ちゃんと前を見なかったから転んだよ」とい
う解答を丸暗記的に覚えているのではないでしょうか?


>正しい理由を教えようと、「違うよ、今は○○だったから、そうなったんだよ」と答えると、
>ちゃんと言い直しはするのですが、パターンや組み合わせのハッキリしない、曖昧なことは、
>とても苦手なように感じます。自分が納得するまで、しつこいほどに繰り返し、理由を求めて
>きます。(本当に理由が知りたい様子です。)
恐らく、上に挙げた原因があって、転んだ理由が本当に解かっていないのでしょう。
実際にこういう感覚のない人(自閉症でない人)には分からないかもしれませんが、説明する時
も認知や知覚の障害があって本当に分からないので、「こういう何でもない事で・できて当然
だ」という前提をはずして見てあげた方が良いと思います。


>自分が知っていることは、人も知っていると思っているようで、こちらが知らなかったりする
>と、怒ります。「それは、お母さんもよく知らないんだ」といってもまるで意地悪で言わない
>のだといわんばかりの捉え方をしているみたいです。
この年頃(4歳10ヶ月)の自閉症児は、「自分が知っていることの全てを人が知っているとは
限らない」と言うより、「人は自分とは違う体験をしている」ことがわかりません。それで、
「自分が知っていることは、誰もが知っている」という前提で話します。
それから、怒ったような口調になってしまうのは、思った通りに返答が来ない・意外なところで
話を止められたことに驚いたりイライラしたりしているので「まるで意地悪で言わないのだとい
わんばかりの捉え方をしている。」わけではありません。
これも、感情的に解釈せずに、『自分以外の他者の視点を持っていない』という本人の現在の状
態を理解してみれば、それ以上の対立に発展しなくて済むと思います。


>私が、鼻歌混じりに、歌を歌っている様なこともイヤなようで、私が歌っていると、お父さん
>も歌ってといって、あわてて歌わせようとしたり、(これもよくわからない?)し切り直して
>もう一度歌ってくれといいます。
二人で一緒に歌っていたことはありませんでしたか? 一番始めの記憶が鮮烈だと、同じ場面が
正確に繰り返されるように要求することがあります。
この場合は、人を巻き込んでいるので、容易に応じてしまうとエスカレートする危険性があるの
で難しいところです。が、一時的なものなら、一人で鼻歌を歌わないようにし・二人揃った時に
は一緒に歌う(でも、主導権は渡さず、全面的に要求に応じる形にしない)ようにして、きちん
と応じてあげた方が、早くブームが去る(こだわらなくなる)ことがよくあります。
[2001年10月3日 10時3分28秒]

お名前: ペンギン   
>早くブームが去る(こだわらなくなる)ことがよくあります。

の部分についての補足です。

「こだわらなくなる」というのは、そのものに対すして「こだわらなくなる」という意味です。
「こだわり」の内容は(質的・量的に)変わって行くことはあっても、何かに「こだわる」こと
そのものがなくなってしまうわけではありません。
[2001年10月3日 21時20分8秒]

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