記事タイトル:どうしたら授業に参加できますか 

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お名前: まきしま   
はじめまして。アスペルガー症候群の5年生男子がいます。1年間以上の不登校を経
て、学校に行きだし、1ヶ月がすぎました。
 授業で本やノートを広げない、隣の子に言ってもらっても本を閉じてしまう、全然授業
に参加していません。
 理由は「つまらないから」「たいくつだから」ということです。
 理解できないからではありません。
 もともと「したいことをしたいときに」しかしない子です。
 小学校のようにいろいろな分野をまんべんなく・・というのが苦手みたいです。
 不登校はこれと、これについてたくさん怒られたり注意をされたことが原因のようで
す。
 今は先生にもお友達にもある程度理解していただき、怒ったり注意もあまりしないよう
にしてくださっています。
 ですが、最低限授業には参加してほしいと思っています。
 これは「こだわり」なのでしょうか。
 先生はたいへんお困りで、いったいどうしたら良いのかとお話がありました。
 このまま授業不参加の状態で続けるほうが良いのか。
 なんとか授業に興味を持ってもらいたいのですが。
 アドバイスいただければ幸いです。
[2002年7月12日 23時24分59秒]

お名前: ペンギン   
>  はじめまして。アスペルガー症候群の5年生男子がいます。1年間以上の不登校を経て、学
校に行きだし、1ヶ月がすぎました。

正に、みなさんと本人の努力の成果ですね!




>  理由は「つまらないから」「たいくつだから」ということです。
>  理解できないからではありません。

現在の学校の授業は、結論が出るまでの過程と討論を重視する体制に変わっています。これは自
閉症児にとってとても辛いので、そう感じてしまうのでしょう。
でも、一見、授業に参加していないようでも、ちゃんと聞いていて内容だけ把握していたり、最
後の結論が出るのを待っていたり、自分が答えるチャンスを密かにうかがっているというような
参加の仕方をしていることもよくあります。
ただここでは、その不愉快さを、“教科書を出さない”という態度に表わしてしまうことが、一
番の問題だと思います。




>  もともと「したいことをしたいときに」しかしない子です。
>  小学校のようにいろいろな分野をまんべんなく・・というのが苦手みたいです。

それでも、離席せずにちゃんとそこにいられるようになったことは、大いに評価してあげて良い
のではないでしょうか?



>  不登校はこれと、これについてたくさん怒られたり注意をされたことが原因のようです。
>  今は先生にもお友達にもある程度理解していただき、怒ったり注意もあまりしないようにし
てくださっています。

ここまで持って来たのですから、焦らず続けて欲しいと思います。




>  なんとか授業に興味を持ってもらいたいのですが。

自分の好きな授業や得意な箇所に入った時に、参加することが楽しくなっていくこともあるでし
ょう。また、それまでは人に言われたことに全く無頓着だったのに、ある時期からとても忠実に
守る傾向が出て来ることもあります。
ただ勉強をするだけなら、授業という形態を取らずに自習する方が向いているタイプのお子さん
かもしれません。けれど、今は、“社会的な振る舞い”を少しずつ身につけることが課題だと思
いますし、それはそれで大事な勉強の一つだと考えてみてもいいのではないでしょうか?
[2002年7月12日 23時27分23秒]

お名前: まきしま   
こんにちは。ていねいなアドバイスありがとうございました。
 まずは、学校へ行っているというだけで良しとするべきなのかもしれませんね。
 長い1年間でしたから。とにかく学校という場に身をおいていてほしいと思います。
 もう少し質問なのですが・・。
 学校に行って、ようすを見てきました。
 席は後ろのほうです。先生の話は聞いているようですが、本やノートは開かず作業の指
示にもまったく従っていません。まったくやる気がない状態です。
 先生はそれについてはなんのコメントもなく、無視をしてくださっているようでした。
 ですが、うちの子への指示が足りないように思いました。
 先生は全体への指示とは別に、特別に指示をするくらいはしてほしいのですが、学級運
営上手が回らないのだそうです。
 それに特別に指示しても「しない」などと言うことをきかないのです。
 先生はほかの子供たちへの影響と、パニックをおこさないようにと思って、それ以上は
何も言わないようにしてくださっているのです。
 ここで、もう少し強く押すべきでしょうか。
 「しない」といってもなんだかんだとおもしろい話をしてのせながらさせてしまうこと
も、できることが結構あるのです。(教室でではありませんが)
 けれども、先生にそこまで求めることはできませんね。
 そこで親が行っていますが。
 「しない」ことを押してさせるべきか、放っておくべきなのか、と悩んでいます。
[2002年7月15日 14時56分11秒]

お名前: ペンギン   
>  席は後ろのほうです。先生の話は聞いているようですが、本やノートは開かず作業の指示に
もまったく従っていません。まったくやる気がない状態です。

確かに、“やる気”がないように見えるかもしれませんが、だからといって“やる気”がないと
は言えないと思います(ボ〜ッとしている状態と言った方が、正確だと思います)。
理由は、いろいろ考えられます。同時にたくさんのことができないので、本を“読む”・ノート
に“書く”という作業をせずに、“聞く”ことだけに専念しているのかもしれません。或いは、
先生の言葉による指示が、指示として伝わっていないのかもしれません。こういう場合は、大き
目の絵カードなどを使うとか、本人に分かるサインを取り決めて掲示するとか、授業にとりかか
るための順序を構造化した手順書を見て「したく」をするようにするなどの配慮をした方が良い
こともあります。



>  先生はそれについてはなんのコメントもなく、無視をしてくださっているようでした。
>  それに特別に指示しても「しない」などと言うことをきかないのです。
>  先生はほかの子供たちへの影響と、パニックをおこさないようにと思って、それ以上は何も
言わないようにしてくださっているのです。

これは、全国の学校でよく見られる光景ですね。学校によっては、ティームティーチングなどを
行って、集団指導をしながら個別指導をしてくれるところもあるようです。(このために、補助
教員の手配を要請するという考え方もあります。)
でも、これも一概に良いとは言えない面もあります。他の児童と別メニューの指導をすると、本
人も嫌がるし周りの子どももいろいろ言ってくるという問題が起きます。全く同じことをさせよ
うとしつこくつきまとわれると、本人がうっとうしくなってしまう。この方法は、ほんの一言の
助言があれば分かる子どもには有効なのですが、特別な指導法が必要な発達障害のお子さんには
通用するとは限りません。(ここは、本人の様子・親御さんの考え方・学校の姿勢によっていろ
いろです。)
もし、現在の体制のままで少しずつ授業に参加できるようにもって行く方針でしたら、まずは大
まかなところで実験や実習などの時に少しでも興味を示せば良しとするところから始まって、授
業に関連のある発言が出てくれればいいというようにゆったりと構えていてもいいのではないで
しょうか。
授業に参加する意欲がありすぎて、一時間中ずーっと挙手をし続け、関係のない発言をし続ける
ケースもよく見られます。分からないこと・関心のないことには手を出さないというのもまた、
一つの生き方です。(慎重派なのかも知れません。)



>  「しない」といってもなんだかんだとおもしろい話をしてのせながらさせてしまうことも、
できることが結構あるのです。(教室でではありませんが)

ウチの場合は、学校では楽しく一日を過ごすことを主にしていました。始めから先生と打ち合わ
せをしていて、勉強は家で本人の理解の程度に合わせて興味を引きながら指導する方針でした。
まだまだ特別支援教育の形が定まっていない現在の段階では、個別指導の部分を自宅や塾で補っ
ている家庭が多いのではないかと思います。
まったく何もできずに、どうしていいかわからないうちに時間だけが過ぎていくよりは、できる
人ができる限りのことをできる環境があることが、有意義なのではないかと思います。
[2002年7月15日 14時59分19秒]

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