記事タイトル:指導しにくい事柄 

※この掲示板は、元記事が一番上になっています。(上から下へお読み下さい。)

書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: hy   
1ヶ月ほど前に、幼稚園出かけるときとか、トイレに行くときなどにまずは「いや」、「後で行
く」、などと言って困っているという訴えをして、自閉症の人は基本的に「うまくスタートが切
れない。」「毎日やっていることでもその手順がわからない。」こともある。また、「出来たら
シールを貼れる」などの動機づけを与えたらどうかとのアドバイスをもらった4歳8ヶ月の自閉症
児の父親です。このアドバイスが功を奏してとても喜んでいます。
 そして彼の現状を説明させていただくと次のような感じです。
 1.かなり意思伝達能力が向上してきた。
 2.数は多くはないが、本人からこちら側に遊ぼうと誘うことがある。
 3.父親の私に「お父さんは今日仕事で何をしたの?」という問いかけをした。これは私から
の「今日、○○は幼稚園
     で なにをしたの?」という問いかけをアレンジしたもの。
 4.我々に対してクイズを出すことがある。ただし、問題と答えの選択肢という形式だけOKだ
が、内容は答えられるよ
     うなものではない。
 5.冗談を言うことがある。こちらが「コップがななめ(7め)だよ」というと「はちめ(8
め)」などという。同様
     に「くりあがり」を「どんぐりあがり」等。
 6.トイレに行く必要があるときに、自ら気づいたことがある。また、こちらからのトイレへ
の促しに、必要がなけ
     れば、「大丈夫!」といって断るが、必要があれば、促しに応じます。
 7.他動(部屋の中を行ったり来たり)は、あるにはあるがそんなには気にならないが、口の
他動(意味のないことを
     なにやら口走っていることを我が家ではこう呼びます。)がかなりある。
 8.気分にむらがある。
 9.依然として、ある場面から次の場面への以降がうまくないことがある。
 
 そこで、相談ですが、言語的なことや手先の訓練は座学的にまたは遊びに取り入れながらやっ
ていけるのですが、7.8.9.あたりはどういう風に指導していけばいいのでしょうか。小学
校入学まで1年と6ヶ月あります。小学校ではボール投げとか縄跳びとかの運動面がある程度でき
ないと人間関係に問題を引き起こす原因なる可能性もありそうなので、その辺の指導を徐々にや
っていこうと思っています。しかし、「7.8.9.」あたりは、年齢の成長に伴って徐々に向
上をしてくれることを待つしかないでしょうか。
[2001年11月5日 21時20分13秒]

お名前: ペンギン   
>小学校入学まで1年と6ヶ月あります。小学校ではボール投げとか縄跳びとかの運動面が
>ある程度できないと人間関係に問題を引き起こす原因なる可能性もありそうなので、そ
>の辺の指導を徐々にやっていこうと思っています。

今の学校の体育は、昔と違ってリクリエーション的なものが多かったり、「できるまで居残り」
とか「みんなで競って記録を伸ばす」というようなことはあまり言わないようです。その辺り
は、学校行事の内容によって要求レベルも変わって来ると思います。
球技などのルールが良く分からないとか、全く参加せずに関係のない動きをして邪魔をしてしま
うことも考えられますが、運動面での遅れがただちに人間(ともだち)関係に影響するとも言い
切れません。もし、不器用なことでからかわれるようなことがあればまた別の大問題ですが、本
人の心理的な問題(例えば、体育を嫌がる)に発展する可能性も考慮した方が良いかもしれませ
ん。
また、基礎的な運動能力の遅れは、7〜9才前後に改善する(追いつくわけではありません)こ
とが多いので、もう少し待てばそれほど苦にならないことを強制するのは無理なこともありま
す。そういう場合は、他の子とは違う目標を設定して、「それができれば合格!」ということで
本人も納得できるようにフォローするようにした方が良いでしょう。
※どの程度の遅れなのか分からないので、すごく一般的な原則論です。


>しかし、「7.8.9.」あたりは、年齢の成長に伴って徐々に向上をしてくれること
 を待つしかないでしょうか。

「多動・多弁・ひとり言」がいつやむのか?/また、果たして止まるのか? というのは、個人
差が大きくて予測不可能です。
ただ、成長するにつれ、周囲の状況とか自分のとるべき態度が判ってくると、「場」をわきまえ
ることはできるようになるものです。もちろん、「本人に納得できる方法で説明する。」「何を
しているのか判り易いように情報を整理する。」「サインなどを取り決めて、自分がどういう行
動をとるべきか指示する。」などの工夫をすると、混乱が少なくて楽になります。
最初は、『やってはいけない場所』『公的な場所』『人に迷惑がかかる場所』では、「指示にし
たがってやめられるようにする」ことから始めるのがいいと思います。


>気分にむらがある。
>依然として、ある場面から次の場面への以降がうまくないことがある。

これは、恐らく一生のお付き合いになるところでしょう(自他ともに)。できれば、逆に、うま
くこれを活用する方向に考えるのがベストです。
が、これから集団生活を余儀なくされる学校に、9年以上も行かなければならないので、そうも
言っていられません。でも、「気分のむら」がハッキリしている内は、タイミングを見計らっ
て、調子の良い時は(ブレーキをかけながらも)上手に乗せ、調子の悪い時には強制しない・け
れど「やらなくていい」と思わせないように舵取りをしていった方が、「最初から何が何でもい
つも同じように押しつける」よりは良い、と私は実感しています。
それから、スムーズに移行しないのには、必ず理由があります。たいてい、「今やっていること
が楽しい・やめたくない」か「これからすることがイヤ・やりたくない」のどちらかのはずで
す。ということは、順番を考慮したり、楽しいことはイヤなことの後の「ごほうび」にするとい
った対策をとる余地がありそうです。
[2001年11月5日 22時30分22秒]

お名前: hy      
適切なアドバイスありがとうございました。
 で、我が子は、運動面で1年ぐらいの遅れがあり、言語面は年齢相応、認知面では年齢以上であ
るとの診断を受けています。運動面は、アドバイスを参考に運動嫌いにならない程度にやってい
こうと思っています。得意の言語面や認知面をさらにどんどん指導していくのはいいことでしょ
うか。我が子の歩く姿や動いている姿を見ると、どこが変だとははっきり言えませんが、どこと
なくバランスに欠ける姿であることは否めません。
[2001年11月10日 18時2分0秒]

お名前: ペンギン   
>得意の言語面や認知面をさらにどんどん指導していくのはいいことでしょうか。

何であれ、「得意なところを足がかりにして自信をつけ、楽しみや目標を見つけ、できればそれ
で苦手な部分をカバーしていく」というのが発達障害児の育ち方なので、基本的にはそれでいい
と思います。
ただ、「言語」や「認知」といっても、心理検査で行うようなものとか「知育教材」的なものと
か教科学習だけではなく、日常のあらゆる場面に素材は見つけられるはずなので、いろんな体験
を通して得られるものも学習のうちだということを忘れないで欲しいです。「運動はダメだけど
勉強はできる」となると、どうしても机上の理論に走りがちになって、「頭がいい」から大丈夫
みたいになってしまうと、後々苦労しますから。(私の体験ですが…。)


>我が子の歩く姿や動いている姿を見ると、どこが変だとははっきり言えませんが、
どことなくバランスに欠ける姿であることは否めません。

自閉症児というより、発達性協調運動障害のある子ども(LDやADHDも含む)全般に、何と
なく歩く姿がヘンとかぎこちないことはよくあります。
{寝返り→ハイハイ→伝い歩き}というように発達していくには、上半身と下半身・右側と左側
のバランスや協調/立位を保持するための筋力が必要で、発達障害児の粗大運動のまずさの要因
には、赤ちゃん時代の原始反射が残っていることがあるとも『感覚統合訓練』や『ムーブメント
療法』の本に書かれていますが、ウチの長男の場合は本当にそうでした。(なんとなく体がちぢ
こまったり、へんに緊張したりしていると思います。)
[2001年11月10日 18時7分13秒]

この掲示板への書き込みはできません。
投稿者


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る