記事タイトル:永遠の謎 


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テーマ: 「感じのよい人」〔その5〕   
一緒にいて楽しい・リラックスできる・会話が弾む、これが、感じの良い人の条件だそうだ。

大多数の人にとって{一緒にいて楽しい・リラックスできる・会話が弾む人}というのは、大多
数の人にとって「感じの良い人」であるに過ぎない。
そして、大多数の人にとって感じの悪い人、発達障害とは無関係に人格的な問題のある人という
のもいる。

私が言っているのは、楽しく一緒にいられる条件が違う人・リラックスできる条件が違う人・会
話の手段が違う人のことだ。
[2001年11月18日 15時1分33秒]

テーマ: 「感じのよい人」〔その4〕   
精神科のお世話になる人は、「さまざまな理由から孤立してしまって、普通の人間関係・普通の
社会生活が出来なくなってしまっている人。」だそうだ。

では、はじめから孤立していて・はじめから普通の人間関係がなく・はじめから社会生活ができ
ない人は、どうなるのだ!?
はじめから孤立する理由にも、いろいろある。もちろん、養育環境や家族関係に問題があること
だってある。何らかの発達障害(発達に支障をきたす先天的な障害・或いは事故や病気の後遺症
による障害)は言うまでもないが、乳児・幼児期に虐待だとか保護責任の遺棄だとか両親の不在
というような事情があれば、PTSDとか反応性愛着障害になるだろう。
では、成人の精神科医にこういう知識が無く、生育歴を聴取しても見識がなくて児童精神科を紹
介できなかったら、適切な対応ができるのか?

「発達」過程で発生する「障害」と、正常に発達した後で"できなくなる"のとでは、全く違うの
だ。
正常に発達したけれど、{人付き合いがヘタ・苦手・迷惑をかけるのがイヤ・相手の気持ちを重
く感じてしまって気が引ける・自分を出せない}から、人との接触を避けるようになった人のた
めの治療をするのが、一般の精神科。
しかし、「発達過程の障害」がある場合は、はじめから人と違うから孤立し・はじめから普通の
関係が人と持てないという障害を持っていて・そういう「障害」を持ちながら社会とかかわり自
律した生活ができるように工夫する必要がある。これをするのが、児童精神科。
「発達」上の「障害」がありながら、それを知らないまま(未診断)・そのまま(未治療)で成
長してしまったら、もう今から成長するでもなく・共に歩んでくれる人もいない。こういう場合
は、どこへ行けばいいのだろうか!?
[2001年11月15日 16時47分50秒]

テーマ: 「感じのよい人」〔その3〕   
気持ちのいい遣り取りのできる人は、「人と仲良くしたいという気持ちがあり、プラスになる方
向に言葉をかけることができる人」だそうだ。
自分自身が愛情に恵まれていれば、自然になれるらしい。でも、恵まれていなくても、気持ちの
いい遣り取りをする努力を惜しまなければ、そうなれるらしい。

アスペの場合、早期診断の子どもでない限り、まず自分自身の「心地良い気持ち」を認められて
「心地良い二者間関係を持った経験」のある人は少ない。
大概は、「おかしなことをやっている」「恥ずかしい」「みっともない」「うるさい」と言われ
つつも止めることはできず、見放されながら密かに自分の感覚世界を楽しんで来たのではないだ
ろうか?
自分の楽しいと思う気持ちを共有したとか、不快なものに対する反応を理解し保護してもらった
経験がなければ、「人の気持ちに応える」ためのプログラムがインストールされるはずもない。

そこまでは、「感情」の持ち方の違い。ただし、その違いを乗り越えて、「人と仲良くしたい」
「プラスになる言葉かけをしたい」と思っても、認知障害という壁が立ちはだかっている。
相手の言ったことや行動・仕草・動作の意味を取り違える、良かれと思ってしたことのほとんど
は裏目に出る。
或いは、どうしても言えない言葉やどうしてもできない事柄がある。「火のないところに煙は立
たない」の原理で、いくらノウハウとして学習できても、元となる感情がない言葉は使えない
し、身体的にできないことはできるはずもない。それで、「気持ち良く過ごしたい」と思ってい
ても、こちらの感情が暴発してしまう。
[2001年11月12日 23時3分43秒]

テーマ: 「感じのよい人」〔その2〕   
●仲良くしたい・会ってうれしい・好意を持っているという印象を与える。
●意見の対立がない/対立意見を言っても不快感を残さない。
●期待通りの答えが返って会話が続く/互いに不都合がないところで会話を打ち切れる。
●迷惑感・不安感を感じさせない。
●気持ちを損ねるようなことを言わない/気持ちを損ねないように配慮した言葉かけができる。
●感情的な表現が豊か/感情表現をさし控える場面を心得ている。

"人付き合いに悩んでいる人"は、"嫌いな人がいる・反りの合わない人がいる"ということだけ
ではなく、「△△したいのにうまくできない」とか「△△したいのに、××してしまった」とか
「相手にうまく伝えられなかった」「相手の気持ちを損ねない応対ができなかった」「良い印象
を与えられなかった」というところでも悩む。それで、こういう文面から自分の体験を思い浮か
べて、「自分も同じ!」だと思う人は多いだろう。

でも、身体的・生理的・神経学的な根拠があって感情の持ち方が違い、対他的な自己意識を自然
に持つことができない「障害」があるというのは、そういう心理的な問題ではないのだ。
○「仲良くしたい・会ってうれしい・好意を持っている」ことを表現したくても、普通一般の人
 と表現の仕方が違う・逆に迷惑をかけるようなことをしてしまうこともある・大袈裟過ぎる・
 自分が興奮しているだけ…になってしまう。
○「意見の対立」をうまく調整できないと言うよりは、意見が対立していることにさえ気づかず
 に、自分の言いたいこと(意見でもなんでもないことをも含む)を言ってしまう。また、自分
 のしたことの社会的意義もわからないし、それで自分がどんな立場に立たされてしまったのか
 もわからない。で、とんでもない反応が返って来て、驚く。
○たまたま興味があり・知識のある話題ならば、「会話」が弾むこともある。しかし、そうでな
 いものや気持ちの遣り取りを要求される場面では、言葉がない。
○不安感や恐怖心がストレートに顔に表われたりフリーズしてしまうと、不快感を与えてしま 
 う。或いは、心配をかけてしまう。
○"気持ちを損ねる"前に"気持ちの持ち方が違う"ので、自分の気持ちをストレートに表わして
 しまうと嫌われ・一般的なニンゲンの気持ちを想像しなから対応し続けると、自分が壊れる。
 (一般常識を学習するのが困難な場合もあれば、一度獲得したルールに固執しすぎてしまう場
 合もある。)
○自分自身の感情は、非常にハッキリしている。社会的・公的な状況にそぐわない感情をハッキ
 リ表出しすぎることも、ごくごく日常的な場面では感情が全く動かないので「何の感情も持っ
 ていない」かのように思われてしまうことも、両方が問題行動になってしまう。
[2001年11月2日 15時49分28秒]

テーマ: 「感じのよい人」   
これは、「なぜこの国は、アスペにとって居辛いかの?」という命題を解明するために、一度は
考えなければいけない大問題。

しかし、こういうテーマを論じるにはタネ本が必要、というわけで『「感じのよい人」といわれ
る人・いわれない人』(斉藤茂太著)を読んでみる。

で、この本から直接引用する気などさらさらないので、さしあたり、帯に書かれている文句
に、"日本人に好かれる人"或いは"日本的成功をおさめる人"或いは"日本で精神科のお世話にな
る必要のない人"とはどんな人かが紹介されているので、そこだけ写してみる。
◎感じの良い人=人の心をなごませ・人から歓迎される人=繊細に感じ鷹揚に接する人。
◎話し上手な人ほど、相手をリラックスさせる。
◎聞き上手な人ほど、雄弁に語っている。
◎断わり上手な人ほど、信頼されている。
◎好奇心あふれる人ほど、謙虚になっていく。
◎前向きな人ほど、「謝り方」を知っている。

アスペだから、絶対に日本人に嫌われるということはない。おとなしい・受動型の「自閉症」な
らば、安定就労率が比較的高いのは、かすっている要素が幾分かあるためだと思われる。
○人の心をなごませる雰囲気(容姿・仕草などを含む)を持っている。
○相手をリラックスさせる雰囲気がある。
 ⇔その代わり、突け込まれやすく、犯罪被害にも遭いやすい。
○無口で口答えしないので、謙虚で愛嬌があると思われやすい。
 ⇔その代わり、本人の内面的な負担の重さが見えて来ない。
○失敗しても、なんとなく許せる。

アメリカのような風土では、積極奇異型・一匹オオカミ型のアスペが向いているのかもしれな
い。(発想豊かなADHDも、そうかも♪)
[2001年11月2日 14時31分7秒]

テーマ: 「お似合いですね」   
「お似合いですね」「その服、素敵」「センスがいい」「着こなしがいい」
まず、こんなことを言われることもないだろうけれど、言われたとしても誉め言葉にはならな
い。(こういう場合に、「ありがとうございます」と返事するのが礼儀というもの。)
服は、自分の触覚と温・冷覚が要求するものであって、自分を飾るものではないから。
服が素敵なのは、色が良いとか模様が良いといること。
[2001年10月21日 15時58分4秒]

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