Play Room

もともと「ペンギンくらぶ」は、発達の遅れから学習上の障害がある子どもたちの、訓練と勉強の部屋でした。でも、毎日のように集まるのは、普通の子どもたちです。

やってくるのは息子の友達たち。ここに至る経緯は省略しますが、単に障害児と健常児が交流しているというわけではありません。勉強を教わっている子どももいるところがちょっと違うけれど、同じクラス・学年の同級生としてごく普通に集まっているだけです。

確かに、タダで遊べるゲームソフトはたくさんあるし、一般家庭に無いモノが置いてあります。障害児教育用に揃えたブロックやジャンボ・ボールが、普通の子どもにも魅力的だったのでしょう。でも、ここは「学童保育所」ではありません。かといって、野放しの子どもの「たまり場」でもありません。遊びは子供たちから自然に発生するけれど、大人の目で監督をしたり、けんかの仲裁をしたり、叱ったこともあります。

「ペンギンくらぶ」は特殊教育の場です。でも、"PlayRoom"はただの「遊び場」です。なんのことはありません、ここには、ごくあたりまえの子どもたちがいて、ありきたりの子どもたちの放課後があります。今では珍しい光景のようだけれど。

かといって、みんながみんなここに集まれるわけではありません。まず、共通の話題がある友達であることが第一の条件。派閥のようなものがあるかと思えば、いろんなモノ目当てにフラッと来る子もいます。習い事もあるし、物理的・時間的な制約があります。それがなくても来れない子は、精神的な理由からです。

今では、放課後に集まるにもたくさんのハードルがあるようです。でも、子どもらしい子ども時代は、一生の財産だと思いますが。違いますか?

 

 

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