スキーを楽しむという点では、スキーの技術があればより一層楽しめる事には間違いは無いと思います。ただ技術が初心者レベルであっても、発展中であっても、気の合った友人同士でワイワイと楽しむスキーも楽しい事だと思います。
スキーのカテゴリーも、ゲレンデスキー、基礎スキー、競技スキー、山岳スキー、ジャンプクロスカントリーなどなど、様々だと思います。
私も遊びのスキーからゲレンデスキー、基礎スキーと方向を変えて来ましたが、今回は山岳スキーとなった訳です。「スキー板を滑らしてコントロールして滑り下りる」という基本は変わりはないと思いますが、根本的に違う点は「山に入る」という事でした。ゲレンデスキーも山にある事には変わりありませんが、リフトはありませんから自分の足で歩き登らなくてはなりませんし、滑り下りる場所は圧雪車で整備されていない吹きさらしの雪上です。
「山に入る」という行動事体には標高1000Mでも2000Mでも入れる訳だと思いますが、その自然環境、現象はそれぞれ違うでしょうし、入る人間が良く理解しておく必要があるという事だという点だと思います。
その山の事、気候の事、地理的な事、特に今回の様なオートルートの中では氷河の事を理解しておく必要があり、知らぬ
ままでは命さえ落とす事になり兼ねません。
事実緩やかな窪みがクレパスの上だと知らされても、私は始め判別つきませんでした。
ツアー中の行動もそうです、危険な箇所は珍しいからといって見物してる訳にはいかず、早くパスしなければなりません。雪崩の起きた箇所を横切る場面
もあったのですが、再発生する事も考えられるので、早く抜ける事が大切でした。
装備も当然怠ってはなりません。自分の体力もそうですが、行動の負担にならないようにする配慮も必要です。
スキー技術もある程度の技術が必要でしょう。
登る事、登行に関しても1時間から、長い場合は3時間を有する場合もあり、一定のペースで進む事が必要。ツアーのペースを乱さない事が必要な訳で、持続力、精神力が必要でした。滑り下りる事、このスキー技術は大切でした。特に「何級」などというものは必要でないと言えるでしょう。
要は「何ごとがあっても降りれる事」「どうゆう雪面状態であっても降りれる事」が必要とされました。急斜面
のパウダー斜面、風で吹きさらされたクラフト面、自分の持っている技術の中で的確に状態に合わせて降りる事が必要です。
私もパウダー斜面中の雪面状態に合わせきれず、転倒した事もありましたが、股下までズッポリ埋まる中でも体制を立て直せる事も必要です。転ばないで滑れば問題ないですがね。!
クラフト面も無理をしないで、大きくトラバースしながら、判断を間違わずに進む事です。無理は禁物です。
日本のスキー場の中ではあまり遭遇しない事がありました。
標高も3000M位の所でしたが、スキー板が滑らなくなる事がありました。滑走面
に雪がついて進まないのです。ペースが合わせられませんでした。
標高が高く雪面気温も低いので、滑走面と温度が同じになり、ある部分凍結してしまったのです。山頂へスキー板を置いて登行した後だったのですが、滑走面
を日光に当てておく事が
必要だったのです。高い山の上では基本中の基本なのでしょう。
以上の様に、様々な事があった訳ですが、楽しめれば最高のスキーとなるのが山岳スキーなのでしょう。私も機会がある限り、更にスキー技術、山の知識を習得して究極のスキーを楽しんで行きたいと思っています。
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