2005年10月29-30日に、東京八王子市に所在する「トヨタ東京整備専門学校」の学園に、当チームのレーシングサイドカー車両を展示させて頂く機会を頂きました。

　トヨタ東京整備専門学校は、トヨタ自動車(株)により設立されたトヨタ直営校であ り、自動車整備教育の先進校として人材教育活動を通じて社会に貢献しています。学 園際という事で、学生さん、職員の方々、そして地域の来客の方々と触れ合う事ができ、私 達としても多くの方にレーシングサイドカー車両を観て頂く事ができた事は嬉しい事です。
　近年の自動車は、高性能であると共に環境に考慮し、そして情報社会の中多くの情報 ・サービスを扱う電気機器としても目覚しい発展をしようとしています。それらを整 備する人材も多くの要求がなされ、変わっていくものと思いますが、創意工夫の心も 忘れて欲しくない要素と切望します。
　 レーシングサイドカーは、今の彼らにとっては目新しいものだけに映ったのかもしれ ませんが、今後社会に出た時に、創意工夫という中で思い出して頂ける記憶となれば、それが”あの時観た妙な！車両”であればと思いま す。そして、多くのメカニックが、モータスポーツの中に入って、溶け込んで来てくれる、そんなユニークな人材が育ってくれれば、そんな事を１人のモータスポーツ人として切望します。
そこには、チャレンジスピリットが普段の社会生活の中より、形（無形ですが）を変えて待ち構えており、その一つの達成を得た時に何ものにも変えられない充実感があると思います。ですが、更にその上をみると、みえる時には更なるチャレンジのくり返しになるのだと思いますから、永遠にチャレンジは進むもの、と考えますが。

　そんな事を想いつつ、学生さんらの顔をみていると、逆にこちらも元気をもらえる感じがします。当然、環境も境遇も異なる世代ですが、まだまだ負けてはいられない、しかし共存も必要、それが一般 社会の中でも必要な要素であると考えますし、一つモータスポーツをとってみても世界に繋がる、文化的競争にも繋がり、それが共有して喜び合える世代がくるといいな、そんな事を感じました。

　尚今回の展示の場を調整して頂きました、有限会社オートスタジオ・スキル様に感 謝申し上げます。