========>> サイドカー・ニュースVol.7<<=======

 サイドカーニュース御覧の皆さん、こんにちは”こんばんわ”RT GREEN PREACE with CONVERCE の大関です。

 今回は、遅れましたが6月6/7日に行われました、第3戦富士のレース結果 を報告したいと思います。
 今回のレースのポイントは、前回の富士のレース結果を読んで頂いていた方は 覚えているかと思いますが、トップスピード勝負。!
タイヤ外周サイズのハード的違いはあるものの、決定的勝敗の差にはならないの では。?
 つまり、富士のストレートで、あれよあれよと離されないで、ストレートエンド まで付いていけるセットアップにできれはOK、コ−ナ側で勝負できれば、と言 うもの。
しかし、富士のコースレイアウトの特徴上、最終コ−ナからフラッグタワ−まで の距離が異常に長いこと。(こうゆう状況に追い込まれると長く感じるんです)
 たとえ最終LAP,Bコ−ナ出口で頭をとっていても、後ろに付かれていてはダ メ。当然、ストレートで抜くことはできないし、抜きかえしできない訳で、こん な事を頭に入れといてレースを組み立てないと、今シーズンの富士での勝ち目は 難しい状況。
 2輪のレースでも殆どが最終LAPゴールまで分からないと言ったレースが多い ですよね。見ている方としては、これほど面白いことはないと思いますが。
 ただリタイヤによるポイントロスだけは避けること。2番手は必ず取っておく 事なのです。これでチャンピオンシップ争いに可能性を残すことが今年の一つの テーマです。

 6日の練習日。
前回、高速域の回転がバラついていたので関連するところの整備チェック。
ギア比が高くて回りきっている、キャブレ−ション、排気バルブの機構的動作な ど考えられたのでそれぞれ確認。
いろんな要素があると、いわゆるハマッテしまうと言う状況にもなり兼ねないの で、よく考える必要があります。

 ギア比はチョイト外してしまっていたので、持ち備えている組み合わせで設定。 排気バルブの動作に若干の疑いがあったので、部品を製作し対応。
動作そのものには問題ないと確認できたので実走行で問題がないか確認。
キャブレ−ションについてはその日の状況に合わせるので当日過去のデータを基 に設定。

 さて走行での確認ですが、ギア比の方は良い感じ。この様な時キャブレ−ショ ンの感じが今までの仕様のままだと、違ったイメージになることもままあるので 確認する必要もあります。だたその日の天候状況の違い、メンテナンス、厳密に 上げればライダーの体調と言う要素もあるでしょうか、従って、各練習、レース のデータは確実に取っておき、把握しておく必要がある訳ですね。
 練習走行時間は30分1本なので、この時間を有効に使うことが大切です。
 初めの5LAP程は問題なく周回、その後エンジンが空回りするような症状が 出てきました。
 オイル回りの対策は更に手をうっておいたので、それによるクラッチ滑り症状で はないだろうと思っていました。ところがだんだん中回転域でも症状が表われて きて、前に進まない状態。これはクラッチそのものによるトラブルと言うことで ピットイン。幸いなことに丁度時間切れに。
 こうなってしまうと、キャブレ−ションの最終確認ができていない状態、これ が問題とならない事を祈りつつ、翌日のセットはデータを基に今日のなかで得た 状況を踏まえセットアップする事に。

 いや〜、なかなか思う様にいかないものです。だからこそ面白いめんがあるん ですけど、これがいつもどうり同じ事をすれば良いのであればこれ程ツマラナイ ものもないんでしょうが。
 基準を外すをすると言う事ではないですよ、全く違う事をすると言う事ではなく 目ざす方向性に対し、状況を把握し補正していく面白さということだと思います。

 さて明けて7日、日曜日、天候は問題なく、気持ち良いぐらいの晴天。
決勝スタートは午後からなので、午前はマシンチェック。問題のクラッチを確認 してみると完全な焼き付き状態。奥のプレートは割れている程でした。
これではクラッチとしての機能を果たさないので滑るはず。スペアに交換、そし てクラッチスプリングに対策をして完了。
 キャブレ−ションに対しては昨日完全なチェックができていないのですが、デー タ値とそれ程離れていないので、よしをするかな??と言った感じ。
ただ気温がやや下がりぎみ、風も出てきているので、ど〜かなと言った感触はあ るのですが。

 我々サイドカーレースは練習走行時間が限られているので、これでよし!という 状態でまとめる事ができない時が間々あります。もう一度走行チェックできれば なあ〜と言う時ですが、できない時はデータに基ずいて無難なセットとする必要 がある訳です。

 そして決勝スタート進行。サイティングラップでまずチェック。ここで気になっ たのがキャブレ−ション、上手く回らない回転域があると後ろに乗っていて感じ たのです。良くない状態だと思いつつも時既に遅し。

クラッチをいたわりつつ赤廣組、荒木組に続いて3番手ぐらいでスタート、1コ −ナ進入で2番手に、赤廣組の背後に付いたままヘアピンへ、ヘアピンで赤廣組 をパスし最終コ−ナまで維持、ストレートでのスピード差をチェック。
 予想通り赤廣組にパスされるが、完全に離される状態ではなく、トップスピード 域に達したあたりでは付いていけるぐらい。場所でいうとピットロードエンドま で、この状態で最後まで行ければ、辛いものの可能性が残せる状態。
ところが気になっていたキャブレ−ションがどうしようもない状態に。やはりト ップ回転域が回らない状態、薄いような感じ。エンジンに力強さが感じられない のです。クラッチ、ファイナルギア比とも良い状態なのですが、エンジンが回ら ない状態では赤廣組に付いて行く事はできず。
 2、3ラップ頃まではコ−ナ側でつめる様にはできるのですが序じょに離される 事に。結果的には2位でゴール、まずまずヨシとしなければなりません。

 赤廣組は今シーズンとても良い状態です。今回富士でのベストラップもコンマ何 秒ながら更新されてしまいました。残念....。

結果は以下の通リ。
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JASU 第3戦MCFAJ CLUBMAN Rode Race
決勝結果 Lap:7 98/06−07
富士インターナショナルスピードウェイ WEATHER: File COURSE: Dry
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POS NAME TIME Machine-TYPE TEAM NAME
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1 1赤廣/光部 13.25.663 LCR/KRAUSER FUJIOKA RACING
2 2土屋/大関 -0.10.579 WINDOL/KRA RTグリーンピースCONVERCE
3 3荒木/山中 -0.25.034 LCR/BRM FUJIOKA RACING
4 4山中/渡辺 -0.42.051 WI/JPX-Y コンビネーションRT
5 7矢崎/辻 -0.46.887 YZFGSX-R1100 レイクスSUWA
6 7小林/中山 -1.18.761 YZFGSX-R1100 レイクスSUWA
7 13深井/深井 1Lap MGF-RG500 コンビネーションRT
8 14前田/丸島 1Lap YZF スリーホークス
−−−−−−−−−−−−−−−以上 完走−−−−−−−−−−−−−−−
- 11早川/塩川 6Lap LCR/JPX コンビネーションRT
−−−−−−−−−−−−−−−出走せず −−−−−−−−−−−−−−−
- 6七森/向日 --------- LCR/ADM ムカイビJ・P・N Racing
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START 14:39.24 FINISH 14:52.663 FINISH CAR 8
BEST TIME No.1 赤廣/光部 1.52.476 3/7 143.071Km/h
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 3位には今シーズン、マシンを一新した荒木組が入り、最近安定して上位入賞 をしてきています。いつも序盤絡んでくる矢崎組は、マシン差、年令差(50才 過ぎてますから)からでしょうか、上位入賞が難しい状態にあるようです。
 早川組は1ラップ目にスピン、前回表彰台を獲得した七森組はミッショントラブ ルにより出走できませんでした。

 3戦を終了した暫定ポイントランクは以下の通り。首位を保っているのですが 有効ポイント制をとっていますので実質差はない状態。どう言う事かと簡単に言 いますと、一番少ないポイントはカウントしないと言う事です。と、どうでしょ う、差はないですよね。

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98 JRSU SERISE POINT RANKING 総合(暫定)
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R1鈴鹿:R2富士:R3富士:R4鈴鹿:R5筑波:R6TI:R7富士
-
TEAM
R1
R2
R3
R4
R5
R6
R7
TOTAL
POINT
1

土屋/大関

15
18
15
48
48
2

赤廣/光部

18
0
18
36
36
3

荒木/山中

7
11
13
31
31
4

山中/渡辺

0
13
11
24
24
5

矢崎/辻

13
9
21
21
6

小林/中山

9
7
16
16
7

七森/向日

0
15
0
15
15
8

原田/原田

11
11
11
9

深井/深井

5
5
10
10
10

加茂/加茂

9
9
9
11

早川/塩川

7
0
7
7
12

三浦/西村

3
3
3
13

神尾/長栄

0
0
0
14

15

16

16

17

18

19

20

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以上、暫定結果。正式結果は、JRSU広報発表の物による。
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 この様に我々の状態としては1戦も落とせない状態。最悪でも2位を保ち、そ の中で取れる時は取る体制で行く必要があります。

 話は変わりますが、今回のレースで自分自身の体力不足を感じました。特に問 題としてはいないのですが、瞬発力がもうチョット欲しいな〜、そうすると持続 力も、となってくるんですが、一番問題なのが日常の生活の中で運動する機会が ない事ですね。仕事をしていて重いものを持つと言っても分厚いファイルぐらい 、これじゃ〜ね。!読んでいる方の中で、思い当たる方もいるのでは。?
なおかつ冷房の効い部屋に一日いるのではね〜、体は訛ってしまうばかりです。
仕事の内容はある程度良いとして生活していても(そうでもないのすが)、ある 所は犠牲になる部分と言うのはある訳で、なかなか思う様にならないですね。

 さて、今はワールドカップサッカーの真只中、数々のいい試合が繰広げられて いますね。このレポートを書いている時点で我が日本はジャマイカにも負け、日 本にとって残念な結果に終わってしまいました。
日本選手の皆さん、サポーターの皆さんには本当に御苦労さん、といいたいです。
 私も中学、高校とサッカーをやっていた事がありますので、サッカーは好きなス ポーツです。いろんな評価をマスコミから受け、のぞんだ訳ですが私自身の感じ では、あわよくば予選リーグ突破かな〜と考えていました。そんなにワールドカ ップサッカーはあまくないと言う事はサッカーファンとして以前から見ていまし たから。各試合負けはしましたが、守備、攻撃、戦術は素晴らしい結果がでてい たと感じました。勝敗の結果は残念ながら得られませんでしたが。
ただ、やはり得点を取る決定力がなかったのが残念〜と感じました。いろんな要 素がある訳でしょうし、一概には言えませんがやはり経験の差があったのはと思 います。これは今後のいかせる経験となるはずですので4年後に期待したい所だ と思います。サポーターと共にね。!
しかしながら日本がワールドカップ出場を果たしたのは別の意味で大きな成果が あったと私自身思っています。

 私がサッカーをやっていた時は、大きな目標が持てませんでした。いや、トップ クラスの選手は持てたかと思いますよ。しかし、日本人が実際参加しているワー ルドカップは見れなかった訳です。
それがどうでしょう、今のジュニア選手、子供達は今回の日本人が実際参加して いるワールドカップを見れた訳ですよね、大きな目標がみえたはずです。

是非、いい刺激を受けて良い選手が出てくれればと思います。
横浜の国際球技場は車で15分程ですし、4年後は多くの試合を見ようと思って います。

 大きな目標ができる事で言えば、多くのスポーツ、その中でモータスポーツも そのようなことありましたよね。F1で言えば、中島選手、それに続いた鈴木亜 選手、2輪では、片山選手、平選手、その前にも優れた選手がいました。
このような選手の後にどんどん続いていますよね。2輪では今や、あるクラスを リードするまでになっています。
是非、サッカー界もオリジナルの戦術を見につけ奮起して貰うことを希望します。
皆さんも、各スポーツの壁を超えて、応援してはどうでしょうか。

 さて皆さんにクイズです。
日本にもV4エンジンサイドカーマシンがあるのは、読者の皆さんは御存じでし ょうが、さてこのエンジンどうゆう風に点火、回転しているのでしょうか。?
考えてみて下さい。

 基本的仕様は、2サイクルV型4気筒、ただエンジンを左右に分けて個々2つの シリンダーは、1つのクランクケースを共有して動いています。従って、4気 筒ですがクランクケース室は2つと言う事です。
そのクランクケース室1つにキャブ2個装備しています。
さあ、どうでしょう考えてみて下さい。夜も寝れなくなるかな。!

 次は、鈴鹿8耐ウイークに併催されるルーツザレーススズカです。
年に一度楽しみにしているレースです。関西、東海地方の皆さんどうぞ遊びに 来て下さい。

それでは皆さんまた今度。!!
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