========>> サイドカー・ニュースVol.5<<=======

 サイドカーニュースご覧の皆さん、こんにちは“こんばんは”RT GREEN PREACE with CONVERCE の大関です。

 今回は、先日4月19日に行われた第2戦富士の結果をお届けしたいと思います。
鈴鹿・富士と2週連続で行われた事もあり、エントリー台数は少なめとなりまし た。やはり、2週連続というのは費用的にも大分掛かりますし、それぞれのチー ムも関東・東海・近畿・四国と所在している事から、各地のサーキットまでとな ると時間・費用的にも負担となってしまうことが多い訳です。
 それと、このレポート少しばかり遅れてしまいました。
さぼっていたわけではなく、20日の週は仕事の関係で外国からお客さんが来た り、セミナー等で空き時間がなかなか取れませんで、忙しい週なのでした。

 この不景気に忙しいというのはある意味で有り難い事なのですが、日本の仕事の やり方ももうチョット余裕のある考え方、方式にならないものでしょうか、と思 うのは私だけでしょうか。?余暇が増える分、人間いろんな事ができてくると思 うんですけど。外国との仕事のおつき合いの中で、つくづくそう思います。双方 良い面、悪い面はあると思いますが。チョット堅い話になってしまいました。
 もう一つついでに話しはそれますが、このレポートを家で作成しながらWOWWOWの桑田桂祐、歌謡サスペンス劇場、歌ありトークありのライブですかね、こ れを見ながら作成してるんですけど、やっはりいわゆる”味”のあるア−テイス トは面白いです。心底楽しませてれる、凄いねと言う人、最近少ない様な気がし ます。何か、視聴率だけ稼ごうと言うのが多い様な気がして。悪いと言うのでは 無いですけど。
 やはり、楽しんで貰うと言う点ではレースも同じ部分があると思います。
楽しんで貰う、感動して貰う、エキサイトして貰う、そんなレースができたら良 いなと思っています。個人的な感想で、すみませんでした。

 さて、本題のレースですが、18日土曜日は練習日、日曜が決勝でした。 予選はいつか?ですが、このレースでは予選は無く、決勝のグリットは前年度の ゼッケン順となります。
 前回の鈴鹿の結果より私たちのマシン、トップスピードに対しての対策が必要と いっていましたが、ギア比をショート方向、自転車でいうと軽く回る方向ですか 、ようは、早めにシフトアップする方向にし6速に早めに入れ延ばし切りたいと 言った方向ですね。
 富士の場合、Bコ−ナから最終コ−ナにかけて上り坂なので、ここでのスピー ドロスがストレートエンドのトップスピードまでひびいてくるので、此の辺に対 しても悪くはならないなず。また、富士のコースのレイアウト上、ストレートと インフィールドの正確が違い過ぎるので、どっちかに合わせるとどっちかが合わ ないと言う事もケースとしてあるのですが、結果的に良い感じに。
 ベストは52秒なのですが、そんなに攻めないで55、56秒で周回できたので 此の設定でも良いかなと言った感じでしたが、ストレートエンドでまだ6速回り きらない感じがあったので、決勝はもう少しショート気味にと言う事できまり。
 エンジン特性でと言う事も有りましたが、圧縮比もこれが限度と言う程上げて おり、点火特性も調整は可能なものの、少ない走行時間の中ではとても無理とい う事で取り止め。実際、WGP走っていたエンジンですから、どうセットアップす るかと言う事で対処。

 明けて日曜日、心配していた雨もどうやらこなく、富士の山も山頂までみえて きた事から、天候はOK。!(ちなみに、私は2度富士山に登っています。今度 は、長野の山に行きたいと思っています。なぜって?、ある目的があるんです。)
 決勝スタートは12時45分ころなので、それまで整備、調整。 ファイナルギア比をもう少しショートにト言うことだったので変更、しかしここ で丁度設定したいスプロケットの組み合わせがなく、仕方なくもう少しショート の設定で変更、試した事がないのでどんな感じになるが想像付かなかったんです けど、これがチョットした事に。
 後の整備を済ませ、決勝へ。
サイテイングラップ、ウオーミングアップラップを済ませ、スタート。!
グリットは赤廣組が1番目、我がチームは2番目、1コ−ナまでもそのまま進入 ヘアピンまでそのまま、立ち上がりで赤廣組をパス、最終コ−ナまでトップをキ ープしホームストレッチへ。ここでストレート競走、スタートライン地点までで 赤廣組になんなくパスされてしまう。スリップに付くが背後まで迫れない。
 ギア比がショート過ぎてしまったようで、6速に入る地点が大分手前になってし まったようである。それにしても、抜かれ方が尋常ではなく鈴鹿のニの前になっ てしまいそう。インフィールドで着いていくがパスできる程ではない。
そのままホームストレートに行くが、赤廣組のエンジンセットが中間域特性が良 いようで、立ち上がりからトップ域までの加速で離されるといった感じでストレ ートでは挽回できない。1周0.5秒は離される感じで差が付いてしまい打つ手 なし。そうはいっても諦める訳にはいかないので、追い掛ける。
その際に気が付いた事が、排気音からどうもキャブレターセットが薄い様子、エ ンジンはよく回っていくが力強さがない。いやはやなんとも。  と、している内に5ラップ目、まいったな〜と思いつつ1コ−ナへ。
 1、2コ−ナと立ち上がるをグリーンに1台ストップしている。おやっとよく見 ると赤廣組。! パッセンジャーがエンジン下部を覗いているのでトラブル。
 そのまま1周してきて、赤廣組をチェックするが居ない。! コース脇に移動し た様子もなく、走っているの?と思いつつ最終ラップ。後方を確認しながらペー ス調整、そしてチェッカー。!
今期1勝目、赤廣組はそのまま1周しピットインしたようでリタイヤ。
トラブルは、ウオーターパイプのホースバンドが割れ、水を吹き出したためで、 不運としか言い様がない結果。内容的にはしっくりこないのですが、結果は結果 シーズンを通してみて良い方向で考えるしかありません。

結果は以下の通リ。
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JASU 第2戦MCFAJ CLUBMAN Rode Race
決勝結果 Lap:7 98/04−19
富士インターナショナルスピードウェイ WEATHER: File COURSE: Dry
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POS NAME TIME M-TYPE TEAM NAME
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1 2土屋/大関  13.43.904  WINDOL/KRA   RTグリーンピース-CONVERCE
2 6七森/向日  -0.28.845  LCR/ADM    ムカイビJ・P・N Racing
3 4山中/渡辺  -0.46.439  WI/JPX-Y    コンビネーションRT
4 3荒木/山中  -0.46.548  LCR/HONDA   FUJIOKA RACING
5 7小林/中山  -0.56.186  YZFGSXR1100  レイクスSUWA
6 11早川/塩川  -1.12.259  LCR/JPX    コンビネーションRT
7 1赤廣/光部  2Laps    CR/KRAUSER   FUJIOKA RACING
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START 13:24.56 FINISH 13:38.904 FINISH CAR 7
BEST TIME No.1 赤廣/光部 1.53.252 2/5 142.230Km/h
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 七森組が初表台最高位で2位、しばらく続いたエンジントラブルも解消し今後 の奮起に期待したいところ、続いて山中組、荒木組と続く。

 現時点でのポイント(暫定)を確認。今シーズンはノーポイントにしない事が ポイントと言えそうです。

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98 JRSU SERISE POINT RANKING 総合(暫定)
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R1鈴鹿:R2富士:R3富士:R4鈴鹿:R5筑波:R6TI:R7富士

-
TEAM
R1
R2
R3
R4
R5
R6
R7
TOTAL
POINT
1

土屋/大関

15
18
33
33
2

赤廣/光部

18
0
18
18
3

荒木/山中

7
11
18
18
4

七森/向日

0
15
15
15
5

矢崎/辻

13
13
13
6

山中/渡辺

0
13
13
13
7

原田/原田

11
11
11
8

加茂/加茂

9
9
9
9

小林/中山

9
9
9
10

早川/塩川

7
7
7
11

深井/深井

5
5
5
12

三浦/西村

3
3
3
3
13

神尾/長栄

0
0
0
14

15

16

16

17

18

19

20

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以上、暫定。正式報告は、JRSU広報発表の物による。
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 今回は、波乱もありました。今年から新しいメンバーとなった早川組ですが、 彼等はミニサイドカー出身であり、常にトップで活躍しており今年から大きな サイドカーに変えてきました。深井組もミニサイドカーの出身です。
 この早川組ですが、土曜の練習中3度も横転してしまいました。ようは1回転 したという事です。その内1回は私達の目の前で横転してしまい、ドキッとし ました。3輪ですからそもそも不安定な乗り物なわけで、状況によってサイド カーは横転してしまいます。

 早川組は威勢は良かったのでしょうが、基本的は特性を理解していなかった ようです。ミニサイドカーはカート程の大きさで、80ccのモトクロッサー エンジンであり、500ccレ−サーエンジンとでは絶対スピートが異なる上で の特性は違うはずです。決勝は無難に走ったようですが、結果は最後尾であり 随分悔しい思いをしたようです。これから頑張って貰いたいものです。

 あと、V型エンジンを使用している荒木組ですが、練習中不運な事に水漏れ からエンジンを焼き付かせてしまいまい、復旧はしたのですが決勝は無理する 事ができずストレスがたまるレースとなってしまった様です。メンテナンス中 エンジン内部を覗く事ができたのですが、なんともコンパクト!、ユニークな エンジンです。私自身もエンジンはコンパクトが一番と思っていますので、と ても興味深かったです。2サイクルエンジンですから、クランク室から燃焼室 へ混合気が掃気され、1気筒1クランク室が一般てきですが、このVエンジン は上下2気筒が1つのクランク室を共有しています。
 キャブレターは4つ装備されています。イメージ的には、オートバイのビックシングルエンジンでツイ      ンキャブ仕様の物があると思いますが、それと似ています。
 私も是非メンテしてみたいエンジンです。荒木組にも頑張って貰いたいです。
(本音は、余り望まないですけどね。!! 荒木さんごめんなさい。)

 さあ次はまたも富士です。6月5日で少し日にちが空きますが次も頑張ります。

チョット憂鬱ですけどね。!

 少し長くなってしまいますが、御質問頂いていますのでお答えしたいと思い ます。
愛知の岡元さん、悪魔のZ3さん、メールありがとうございました。
その中で悪魔のZ3さんからレースリザルト中に4サイクル、2サイクルがあ るようだが特性上違いはあるのか?、富士でのトップスピードはどの位?と言 った事です。
 まずトップスピードですが、私達のマシンで今回240〜250km/h程は 出ている様でした。荒木組のVエンジンでは260km/h程な様でした。
結構でますよね。感覚は?、速いの一言。ドラッグレースなどでは余りの加速 力で景色が白黒に見えるそうで、そこまではいきませんがパッセンジャーとし てはストレート中前を見ていなく、ブレーキングで始めて景色を見ますのでか なり勢い良くドッと景色が飛び込んできます。速いですよ、ホント。!
 エンジンタイプの違いですが、どうでしょう現時点でエンジンタイプの違う 混在レースはサイドカーくらいでしょうか、スタートはトルク特性が4ストの 方が良いのでしょうか、私達サイドカーの中ではダントツです。
 トータル的には国内ではシャーシの違いもあり、一概には言い切れません。
排気量の整合もされますので、エンジン単体では互角と言えるのではないでし ょうか。他の2輪のカテゴリー、GPー1(500cc)、スーパーバイク(7 50〜1000cc位)でみても、性能スペックの差は大きくない様です。
 トップカテゴリーの最近は、インジェクション仕様化されてきており、トータ ルパッケージの差と言った方が違いがあると思っています。
 まあ、私達アマチュアカテゴリーの中では、ランニングコストとパフォーマン スの兼ね合いから2サイクルが良いと思っています。

 鈴鹿4耐レースを見ても分かるように上位の殆どが2サイクル、耐久性、信頼 性とも問題ありませんのでね。
ただ、ホンダさんはいずれ2サイクルエンジンの製作は行わないとアナウンス していた様ですが、どうなるんでしょう。?

 さて今回もおつき合い頂いてありがとうございます。次回までのレースの間 空きますので、世界のサイドカー情報を調べてお伝えしたいと思っています。
すごい情報もありますので、また今度。前情報としてサイドカーレースが行わ れている国としては、本場ヨーロッパの、スイス、ドイツ、モータスポーツの シリコンバレーとも言われるイギリス、スコットランド、オランダもかな、 オーストラリア、ニュージーランド、意外でしょ!、アメリカ、カナダ、と色 々、共用言語が英語なので情報収集が大変ですが、次回のレポートはこれらの 内容でお届けする予定ですのでよろしく。!

それでは。
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