りんご THE APPLE TREE
三木 卓文/スーザン・バーレイ 絵と翻訳
(日本)
かまくら春秋社(2000) 1,400円
対象年齢 設定なし。小学校初級ぐらいから、読んであげるなら4歳ぐらいからと推定。
リュックサックの男のひとがなげすてたリンゴのしん。それをリスがひろってたべて、そのタネをまきました…りんごの成長と動物たちのかかわりが可愛らしいタッチで描かれた絵本です。日本語が英訳された文章が同じページについているのも面白いです。
りんごちゃん
ディック・ブルーナ作/舟崎靖子訳
(オランダ)
講談社 530円
対象年齢 設定なし。幼稚園年長から、読んであげるなら2歳ぐらいからと推定。
ミッフィーでおなじみディック・ブルーナの絵本。木から落ちてしまったりんごが芝生の上で泣いていると…可愛らしくはっきりとした色使いは、本当に小さな子供にも喜ばれそうです。
英語版は「The apple」Methuen Children's
Books.世界中で愛されているんですね。
りんごまつりにいらっしゃい
ルース・オーバック作/くりやがわけいこ訳
(アメリカ)
偕成社
対象年齢 設定なし。小学校初級ぐらいから、読んであげるなら4歳ぐらいからと推定。
庭にあった一本の枯れ木。わたしが一生懸命お世話すると、枝から若葉が伸び、花が咲き、そしてりんごの実がなりました。枯れ木はりんごの木だったのです。りんごの木ははどっさり実をつけたので、食べても食べてもなくなりません。しまいには、家中にあふれだしてしまいました。
細いペンで描いたような、可愛らしくてセンスのある絵本です。本の中でお母さんが「りんごのブタちゃん」を作るのですが、これの実際の作り方が最後に載っているあたりがいいですね。おすすめの1冊。
りんごちゃん(いっしょにあそぼう!ポーズキッズ4)
シルビィ・ラズレンコ絵
(日本)
岩崎書店 600円
対象年齢 設定なし。4歳ぐらいから、読んであげるなら1歳過ぎからと推定。
この絵本は厚さの割には、なんと4Pしかなかったです。しかし、「りんごちゃん」だけあって、りんごの形をしたこの本には、りんごちゃんの手足がついているのですね。勿論ゴムなので折り曲げたりすることも可能。だから「ポーズキッズ」なのだと妙に納得、という絵本です。おもちゃとしてなら楽しむ本。
りんごの木を植えた男 ジョニー・アップルシード
リーブ・リンドバーグ詩/稲本正訳
キャシー・ジェイコブセン絵
(アメリカ)
アーバン・コミュニケーションズ 1,800円
対象年齢 設定なし。小学校中級ぐらいからと推定。
この絵本はエゾシロチョウさんに教えていただきました。
開拓時代のアメリカを西へと旅しながら、りんごの種を蒔き、りんごの苗を植えた実在の人物、ジョン・チャップマン。人は彼をジョニー・アップルシードと呼びました。
彼の生涯がかのリンドバーグの娘である著者の詩と、フォーク・アーティストの画家の絵で美しく説明されています(グランマ・モーゼスの絵に似ていますね)。また実在の人物ということで、彼の生きた時代の年表などもついているところがとても親切です。
個人的には、訳者が「聖書」をあえて「自然の教えの本」と訳していますが、その必要はなかったのではないか、と思いました。彼が宣教師であったということは、彼がりんごを植えつづけたことを説明する一つの重大な要素なので、それをぼかしてしまうような書き方は、かえって理解を困難にするような気もするのです。あくまで私だけかもしれませんが。
りんごとちょう
イエラ・マリ、エンゾ・マリ作
(イタリア)
ほるぷ出版 906円
対象年齢 3歳から
文字のない本当の絵本。りんごの中にあった卵が幼虫になり、やがてはさなぎから蝶になっていくさまが描かれます。ポスターのようなシンプルなデザインと色使いが特徴です(しかし、こんなことが本当にあるのかちょっと疑問ですが)。
りんご たべよう
なかむらまさこ文
なかじまむつこ絵
(日本)
福音館書店 月刊予約絵本「こどものとも0.1.2」通巻16号
対象年齢 設定なし。3歳ぐらいから、読んであげるなら1歳ぐらいからと推定。
おいしそうなりんご。どうやって食べる?りんごの皮をむいて皿に盛りつけるまでをリズミカルな文章とはっきりした絵で描いています。
りんご
いのうえよしお文
よねやまえいいち絵
(日本)
文化出版局
対象年齢 設定なし。幼稚園年長以上、読んであげるなら3歳ぐらいからと推定。
りんごの木をさがして歩いていく女の子。ようやく見つかった木の根元にはくまさんが眠っていて…1ページ1ページが簡単なしかけ絵本になっていて、文章の続きがどうなったかを違う絵で説明してくれるようになっている、可愛い絵本です。
リンゴとカラス麦
フランク・アッシュ作/山口文生訳
評論社 1,200円
対象年齢 設定なし。小学校初級ぐらいから、読んであげるなら4歳ぐらいからと推定。
牧場にママといた子ウシは、子ジカに誘われてちょうちょを追いかけて柵の外に出てしまいます。子ジカは子ウシをりんごの木に連れていってくれます。しかし、この子ジカは昨夜からママと離れ離れになっていて…
子ウシと子ジカの可愛らしい表情やしぐさがきれいな色使いで描かれています。カラス麦っておいしいのかな?
りんごのきにこぶたがなったら
アニタ・ローベル絵
アーノルド・ローベル文/佐藤涼子訳
(アメリカ)
評論社 1,030円
対象年齢 設定なし。小学校初級ぐらいから、読んであげるなら4歳ぐらいからと推定。
お百姓の夫婦がこぶたをたくさん買いました。二人で面倒をみればいいと言ったお百姓さんでしたが、じつはなまけもの。こぶたの世話を一人で毎日していたおかみさんは、ある日とうとう…
童話らしい華やかな絵で、お百姓の夫婦のやりとりが楽しく描かれています。どうやってりんごの木にこぶたがなったかも…(表紙になっています。実際にこんなことがあったらすごいでしょう)。おかみさんは、夫のお百姓さんと違って相当働き者だったようです。
りんごえんのうた
松葉口忠雄原案/松葉口朝子絵
加藤美智子文
(日本)
岩崎書店 1,300円
対象年齢 設定なし。小学校初級以上、読んであげるなら3歳からと推定。
りんごの花のほほえむ朝にりんごえんにうまれたわたしは、おじいちゃんがうえてくれたりんごのなえ木とともに大きくなりました…りんごの木とともに暮らすわたしの四季折々の詩が油絵の具を使ったような絵とともにつづられます。
りんごのき
エドアルド・ぺチシカ文
ヘレナ・ズマトリーコバー絵
(チェコ)
福音館書店 750円
対象年齢 自分で読むなら小学校初級向き、読んであげるなら3歳から。
あるひ、にわがいちめんゆきでまっしろになりました。にわにたっている、マルチンがおもしろいぼうだと思ったりんごのき…マルチンとりんごのきとのふれあいが、マルチンの両親や動物たち、季節の移り変わりとともに語られます。りんごがどのように実をつけていくのかが、可愛らしい絵と物語によって子供にもわかるようになっています。
りんご あかくなーれ(あかちゃんのえほん)
岸田衿子文
長新太絵
(日本)
ひかりのくに株式会社 800円
対象年齢 あかちゃんのえほんとなっています。1歳ぐらいからでしょうか。
りんごのきにりんごがたくさんなりました。でも、まだあおい。おひさまはりんごを食べに来る動物たちに待つように言うのですが…
水彩絵の具の濃い色で描いたような色鮮やかな絵で、熟していくりんごと可愛い動物たちが描かれています。特におひさまが可愛いです。
りんごです
川端誠作
(日本)
文化出版局 550円
対象年齢 設定なし。1歳からと推定。
赤いりんごも、黄色いりんごも、りんごのしんも、りんごの種もみな「りんごです」。
めくっていくだけで、りんごがどんな風に大きくなっていくかがはっきりとした色使いの絵でわかります。それにしても、寿のりんごまであるのにはびっくり!
りんごがたべたいねずみくん
なかえよしを文
上野紀子絵
(日本)
ポプラ社 773円
対象年齢 設定なし。小学校初級以上、読んであげるなら1歳半ぐらいからと推定。全国学校図書館協議会選定図書。
りんごの木に赤いりんごがいっぱいなっています。でも、ねずみくんには木が高すぎてとれません。あとから来る動物たちは、それぞれが思い思いの方法でりんごをとっていくのだけれど…
ねずみさんはどうやってりんごをとることができたでしょうか?
シンプルで可愛い絵はほぼモノトーンで、りんごだけが赤く木になっています。
りんごがひとつ
ふくだすぐる作
(日本)
岩崎書店 1,300円
対象年齢 設定なし。4歳くらいから、読んであげるなら1歳半ぐらいからと推定。
りんごがひとつ落ちていた。まわりはおなかをすかしている動物たちばかり…
出てくる動物たちの絵が本当に可愛い!クレヨンで描いたような色使いが美しく、動物たちは単純な顔に描かれながらも表情は豊かです。お話も簡単ですが面白く、個人的にはおすすめの絵本です。
りんごがドスーン
多田ヒロシ作
(日本)
文研出版 951円
対象年齢 設定なし。3歳ぐらいから、読んであげるなら1歳ぐらいからと推定。
大きな大きなりんごがドスーンと大きな音を立てて落ちてきたら…次々と集まってくるたくさんの動物たちがとても楽しいタッチで描かれた絵本です。文字がそんなに多くないので、また単純な擬態語の繰り返しなので、絵本を最初に読んであげる赤ちゃんはとても喜ぶと思います。
リンゴの木
アンゲーリカ・カウフマン絵
ミーラ・ローべ文/八木博訳
(オーストリア)
女子パウロ会 1,100円
対象年齢 設定はないのですが、全国学校図書館選定図書になっているので、自分で読むなら小学校にあがってからということでしょう。読んであげるなら4歳ぐらいからでしょうか。
果樹園にある果物の木たちのもとに春が訪れ、それとともにさまざまな動物たちも棲み家を求めて木のまわりに集まってきます。その動物たちをあたたかく受け入れるりんごの木…四季はうつりゆき、冬になるまでの果樹園と動物たちの様子が美しく優しい感じの絵で描かれています。ほのぼのとした雰囲気の心温まる作品です。
りんごのぼうけん バナナのねがい(かこさとしのたべものえほん9)
かこさとし文
村松ガイチ絵
(日本)
社団法人 農山漁村文化協会 2,060円
対象年齢 設定なし。小学校初級から、読んであげるなら幼稚園ぐらいからと推定。
題名はりんごとバナナですが、りんごやバナナ以外にも、いろいろな果物の味や形や香り、料理の仕方、果物にまつわる話などを楽しく紹介した絵本です。
りんご ころりん
パホーモフ絵
宮川やすえ再話
(ロシア)
岩崎書店
対象年齢 設定なし。小学校初級ぐらいから、読んであげるなら4歳ぐらいからと推定。
川のそばに、おばあさんとまごのマーシャとめんどりが住んでいました。いつも一緒にいる3人が、ある日一緒に水を汲みにいってみると…
原題は「おばあさんとまごむすめとめんどり」ろいう、ロシアの農民民話です。コンテを用いたリアルな画風で登場人物を描いています。
りんごが だいすき(ミーちゃんえほん4)
寺岡邦夫・紀久子作
(日本)
偕成社 480円
対象年齢 設定なし。小学校初級ぐらいから、読んであげるなら3歳ぐらいからと推定。
ミーちゃんはりんごがだいすき。パパが木からもいだりんごを二人で家へ運んで、ママとりんごジャムを作ります…
ミーちゃんはその名から連想できるようにネコちゃん。子供なら、特に女の子なら、ミーちゃんのように大好きなりんごを楽しめそうな気がします。太い線で輪郭が描かれた、はっきりした感じの絵のキャラクターです。
りんごになった ねこ
としたかひろ作
(日本)
岩崎書店 880円
対象年齢 設定なし。小学校初級ぐらいから、読んであげるなら3歳ぐらいからと推定。
ぼくのかいたねこのなまえは「にに」。にには、こまったことにときどきえからぬけだします。
子供が本当にクレヨンで描いたような「にに」の絵が印象的。「にに」に困ったぼくが最後にどうしたか、これもいかにも子供がやりそうで微笑ましい感じがします。
りんごの花
後藤竜二文
長谷川知子絵
(日本)
新日本出版社 1,500円
対象年齢 設定なし。小学校中級向き、読んであげるなら幼稚園年長ぐらいからと推定。
かたくしばれあがった雪野原が続き、いつものように雪に足をとられることなくどこまでも歩いて行ける、そんなあるかた雪の日に、ぼくらはどこまでもどこまでも行くたんけんたいを結成したのでした。
主人公の家はりんご農家。父さん母さんが2月の雪の中、剪定をしています。りんご農家の生活がかいま見られる、そんな素朴な絵本です。
りんご畑の9月
後藤竜二文
長谷川知子絵
(日本)
新日本出版社 1,500円
対象年齢 設定なし。小学校中級向き、読んであげるなら幼稚園年長ぐらいからと推定。
9月になり、たわわに実り始めたりんご畑に、りんごどろぼうが出没。ぼくはどろぼうからりんごを守るために立ち上がったのだけど…
「りんごの花」の続編。りんごの収穫の様子が楽しいです。北国の設定のようですが、よくとうきびを食べているし、作者の出身もそうだから、舞台はやはり北海道なんでしょうね。
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