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忍術一覧U(白土三平さんの漫画にでてくるもの)

1.忍術三活法
 白土三平さんの漫画においては、忍者の行動、行為を大まかに
3つに分類してます。この分類は忍者や動物のことを知り尽くした
白土三平さんらしいものになっていて、うなづけるものです。
 「サスケ」においては「忍者の三活法」と言っており、忍者が体系
別に修練する時の基本になります。
錬活・・・体力、体技にかかわることです。速く走る、体力をつける、
     身軽さ等です。
薬活・・・毒草、薬草に限らず火薬の知識も含まれます。手裏剣に
     砒素やトリカブト、破傷風菌の毒を塗るのは基本ですが、
     「カムイ外伝」においては、「はしりどころ」と言う、幻覚作
     用のある野草のことが描かれています。
妙活・・・魅力、対人交渉等の技能になります。情報を聞き出した
     り、相手を騙したり等、忍者においては一番基礎となる重
     要な活法です。その他、変装術、催眠術もこれにあたりま
     す。

2.白土三平さんの描く忍者で基本となる忍術
忍び会話・・・超低音の声で、会話したい相手とだけ、会話する術
        です。
忍び文字・・・いあわば暗号です。道祖神や地蔵の裏等に、小石を
        並べたり色々な手段で伝達します。
忍び走り・・・どういう走り方は良く分かりませんが^^、オリンピック
        選手並みの速さと飛脚並みの持久力があります。
変わり身の術・・・今ではメジャーですが、手裏剣を投げたり、相手
        を斬ったと思ったら、実は丸太だった・・・というアレです。
隠れ身の術・・・息を殺し、気配を絶つ忍術です。
空蝉の術・・・囮や、マジックの基本である注意をそらす術です。白土
        さんの漫画では殆どの忍術の基本になります。
遁術・・・遁走術です。作中においては、土遁、水遁、火遁、獣遁等出
     てきます。
タンジンの術・・・忍者が得意とした火術のことです。「サトリ」に於いて、
       タンジンの術と名称がでてきます。
木渡り(猿飛び)の術・・・説明するまでもありませんね^^。勿論「サス
       ケ」に於いてでてきます。

3.剣術・兵法的な忍術
飯綱落とし・・・カムイの秘奥義。
変移抜刀霞切り・・・やはりカムイの秘奥義。「カムイ伝」の最初で会得
            する迄の逸話が出てきます。
十文字霞崩し・・・「カムイ外伝」(アニメ版では最終話)にて、霞切りを
         真似されたカムイが編み出した対抗術。
九ノ一の術・・・囮が9人、真の刺客が1人・・・で、九の一の法。真の刺
         客は、やはり女でした。「カムイ外伝・くのいちの章」より
吹雪の術・・・抜け九ノ一・スガルが使った、千本を使った技。
白刃くずし・・・やはりスガルの技。十手で刀を折る技ですが、相手に十
        手が見えなければ、摩訶不思議な術になります。
吸毛剣・・・「忍者武芸帖」か何かにでてくる剣術。
応打抜刀術・・・宮本武蔵流に言えば、「後の先」?^^。
疾風剣・・・うーん。どんな剣術でしたか・・・^^
傀儡剣・・・ピアノ線(何か、繭をどうのこうのと製造の仕方の説明があり
       ました)を使ったあやつり人形方式で剣を操る術。
毛針流し・・・髪の毛等を風下に流して、そのなかに含み針や千本を含ま
        せる術。
風穴・・・八方手裏剣を投げる術。フォークの反対で地面すれすれから浮か
     び上がります。
卍投げ・・・楕円を描いて飛行させる手裏剣術。
円月手裏剣投げ・・・ブーメランと同じ。
銀杏返し・・・良くわかりませんでしたが・・・・なんか銀杏の葉を使って手
        裏剣を打ち返す術でした。
無覚の術・・・サスケがとある忍者に教わった術。この忍者、短編とかに登
        場する白土さんお気に入り?。甲割りという、音のしない礫を
        投げる術です。知覚できないので、無覚の術。
雷發手裏剣・・・武器になりますが、「サスケ」で父親が作った、炸裂手裏剣。
風魔手裏剣・・・今の漫画にも登場しますが、巨大な四方手裏剣。やはり「サ
          スケ」で父親が使いました。
かわし身の術・・・紙一重でよける「見切り」と言うものですね^^。

4.その他の忍術
暗夜の法・・・遁術にもなります。煙で相手の視界を奪う術です。水中で墨を
        巻く場合は、水遁暗夜の法となります。
土遁炎隠れ・・・炎を使い、その間に土の中に隠れる遁術。
春花の術・・・眠り薬を風下に巻いて眠らせる術。花粉であったり、??貝の
        すり身であったり、そんなこと思いつくのは、生態に詳しい白土
        さんならではですね^^。
声送りの術・・・糸電話が一番近いでしょうか・・・別の方向から音を出して相手
         の注意をそっちにむけさせる空蝉の術から、忍び同士で会話す
         るのにも使えます。
虫寄せの術・・・フェロモンを利用して虫を集めて、相手の視界をうばったり、目
         標にフェロモンを塗りつけて、居場所が常に分かるようにします。
翳蝋の術・・・蝋で作った人形等を、相手に誤認させる術。これを使った分身術
        を翳蝋分身の術と言います。
自己催眠・・・文字通り自己催眠。使い方は色々。カムイは他心通の対抗手段
        として、自己催眠(隠業滅殺の法)と移し身の複合を使いました。
移し身の術・・・催眠術です。相手の人格を、自分にしたりします。
岩石渡りの術・・・猿飛びの術の岩石版?^^。傾斜のあるところで、雪崩をおこし
           その上を渡ります。
月影忍法・・・空蝉を基本とした忍法です。「水月」「朧月」「陰月」等でてきます。
        水月は文字通り、水に映った月を斬っても本物の月を斬ったことに
        はならいことから来ている目くらましの忍術です。
獣遁水月の術・・・暴れ馬等、獣を使った水月の術です。
霧隠れの術・・・作中に出てくる真田忍者の霧隠才蔵が使ってました。霧の発生
          については、白土さんの十八番である科学的な説明がありました^^
獣使い・・・獣を飼いならし使う術です。
鳥寄せの術・・・上記の鳥版。こちらは即興で鳥の鳴き声を発することにより操っ
          たりします。
四方分身の術・・・今の漫画や小説に出てくる一般的な分身の術。こちらでは、例
           えば一本の木があって、その右に左にと絶えず移動すれば、
           目の錯覚で幾人にも見える・・・という解説がありました。
傀儡空蝉の術・・・翳蝋でも良いですが、囮を置いた、空蝉の術。
翳蝋鳳仙花の術・・・翳蝋を破裂させて、四方に破片を飛ばし、逃げる術。破裂する
           時に鳳仙花のような形になることから来ているそうです。
火遁鳳仙花の術・・・上記の火術版です。
憑き移し・・・狂犬病の犬にかませて、目標が死ぬまで数ヶ月待つ、気の長い忍術^^
蜘蛛の巣・・・糸でからませる術。
雲寄せ・・・獣使い、虫寄せと同じです。ただの数が違います。
山陰の術・・・空蝉や月影忍法「陰月」の術と同じです。山の陰になったところは見
        えませんね^^
朧影の術・・・やはり科学的な解説がありましたが、何もない所に他の何か(自分でも)
        を映写する術です。
朧分身の術・・・朧影を使った分身の術です。
返りやまひこ・・・叢等、視界の悪いところで、虫等に鈴などの音の出るものをつけて
          相手を惑わせる術です。
天足通・・・谷間にロープをしいて、その上を歩き、見る人に空中を歩いてるようにみせる
       今のマジックでもありそうな、幻術。
微塵隠れ・・・「サスケ」の得意技ですね^^。
微塵隠れ天足の術・・・微塵隠れでその爆風を使い凧(グライダー?)に乗って空に逃
              げる術です。
金剛縛の術・・・催眠術です。相手を動けなくします。
影縫いの術・・・上記と同じです。こちらは千本を影に縫い付けるという行為をキーワード
          にします。
練金術・・・自己催眠です。自分の身体を鋼のように硬くする(気は心から^^)術です。
隠業滅殺の法・・・自己催眠です。半仮死状態まで生命力を低下させ、気配を絶ちます。
他心通・・・これは超能力になりますね。相手の心を読むテレパシーです。
病葉の術・・・なんか複雑な術のような記憶がありますが・・・・^^
人身四つ身の術・・・分身の術ですが、実際は四つ子だったというオチの漫画でした^^。