簡単、灯油ランタンの点火方法

難しい、めんどくさいといわれがちな灯油ランタンの点火。
アルコールによる余熱、最近の余熱バーナー付のものまで簡単に点火する手順を・・・。

まずはランタンに燃料となる灯油をぶち込みましょう。
ただしこぼしちゃうと後々まで匂いが残るので慎重に・・・。
燃料はタンクの7分目くらいが適量だと思います。
(理由はポンピングで圧をかけるために十分な空気のスペースを確保しておきたいからです。
スペースが無いと圧がすぐに上がるのですが、下がるのも早いというわけです。)

ここからは余熱バーナー付と付いていない昔ながらのランタンの点火法を説明します。

まずはアルコールを使った簡単点灯から・・・バーナーなしタイプ。

このタイプのランタンは余熱前にポンピングをする必要はありません・・・というかポンピングをしてはいけません。
バルブが付いていて一見燃料をきちんととめることが出来るみたいですが、
このバルブはニップルを掃除するクリーニングニードルのあげさげをする機能しかありません。

燃料キャップについている圧逃がしも緩めておきます。余熱でタンクの圧が上がり燃料がニップルからあふれ出るのを防止するためです。
このタイプのランタンには余熱用のアルコールを入れる余熱皿と写真にあるようにアルコール差しのノズルを入れる穴が開いています。
ここから余熱用のアルコールを余熱皿にたっぷりと注いであげます。
これもあまり入れすぎると点火したときにあふれてきますので8分目ほどが適量でしようか。
冬など寒いときには余熱をカップ2杯分したりしますが、もう暖かいので一杯でいけると思います。

余熱皿にアルコールが入ったらライターで点火してあげます。
このとき、マントルが新品であれば、マントルの空焼きも同時にすることが出来ます。


程よく温まったら・・・余熱皿に火があるうちに、圧逃しを締めてポンピングをはじめます。
このタイミングはなれるしかありませんので、初めての場合は火が消えてももう一度アルコールを入れて火をつけてください。
余熱皿の火がなくなってからポンピング、ライターで点火というのはなかなか点火しにくいのでお勧めできません。

余熱がうまくいっていると、ポッという音とともにマントルが発光します。
炎上するようでしたら余熱不足です。圧を逃してもう一度アルコールを入れて余熱を継続します。

点火がうまくいったら、5.60回ポンピングしてタンクの圧を上げておきます。


次に余熱バーナーが付いている最近のランタンです。
余熱バーナーが付いているということは、バルブに燃料カットの機能があるということです。
バルブの矢印が上か下・・・ランタンによって違いがあるようですから確認してください。
燃料を入れる前にポンピングして、シューと音がしているほうが「開」ですね・・・当然です。

燃料を入れ、圧逃しをしっかりとしめ、バルブも「閉」の方にしておきます。
もちろん新品のマントルを使う方はあらかじめ空焼きをしておくことをお勧めします。

さて、ここで上のランタンと決定的に違うのはここで目一杯ポンピングすることです。
燃料キャップに圧力計が付いている場合は赤線まで圧をあげておきます。
ひーこらひーこらがんばってくださいね。
圧が上がったら・・・余熱バーナーに点火です。
バーナーを開いてライターで点火してあげます。

ゴーという音ともに炎がジェネレーターをあぶります。
ここでどんどん圧力が下がってきますので追加でポンピングをしていきます。
まあ、30秒から1分くらいでしょうか・・・私この方法をあまり使わないのでわからないんですよねぇ。
バルブを開いてマントルが発光したら余熱バーナーを止めます。
圧が下がっている場合はまたまたポンピングをしておいてくださいね。

うまく点火できましたかねぇ。

さて、この余熱バーナーつきのランタン・・・よく見ると余熱皿が付いているではありませんかぁ〜♪
余熱バーナーを使わないで・・・ポンピングで圧をあげたら・・・

アルコールをぶつ込んで点火・・・余熱開始です。
炎が消える前にバルブを開いてマントルに点火・・・うまくいかないときはそうです今度は余熱バーナーを使いましょう。
すでにかなり余熱した状態になっていますので、ほんの少しあぶってあげるだけで点火できると思います。
わたしもこの方法を使っています。ひーこらポンピングする必要はなくなりますから・・・。

さて、最後に・・・マントルをつけているバーナー部分・・けっこう緩んでいることがあります。
灯油ランタンは熱量も大きいのでけっこういろんなところが緩みます。
キャンプ前には家で一度点検しておきましょう。
下はジェネレーターの取り付け部分が緩んでいた例です。


そして灯油ランタンの点火は、日暮れ前の明るいうちにしてしまいましょう。
灯油代は安いですからねぇ。暗くなってからあっちこっちいじるのは無理ですから。

では、楽しい夜をお過ごしください〜♪