本白根山・草津温泉の旅
<8月8、9日>




関越自動車道にて、渋川で降り、伊香保温泉を通り、榛名湖へ着いた。
[榛名湖] 以前、嫁ぐ日を直前にひかえた娘と二人で、
伊香保温泉へ来たことがある。
12月の初旬、その日の朝初雪が降ったらしく、
ホテルに行くまでの道にも雪があった。
次の日榛名湖へは車では行けそうもないので、 バスで行くことにした。
榛名湖の終点で降りて、まごまごしていて、ふと振り返るとそのバスは我々二人だけ残して、すでに引き返してしまった。
その後3時間後でないとバスは来ないらしい..... (T_T)
(そういえば降りるとき何かそんなようなことを言っていたっけ?)
ハタと困り、娘と二人つるつる滑る湖の周りをとぼとぼと、いろいろなことを語りながらロープウエーの所まで歩いた。

[榛名富士] そんな時のことを思い出していたら、ロープウエーは、榛名富士の頂上へ着いた。
あまり天候が良くなかったので、
視界は霧でまるで見えなかった。


[歌碑]
榛名湖の少し登ったところに、高峯三枝子の
湖畔の宿記念公園があった。歌碑の前に立つと センサーで自動的に「♪山の淋しい湖に・・・・♪」と流れてくる。またメロディーフェンスもあった。湖畔の宿を口ずさみながら、湖の辺りをぐるりと歩き、 以前来たときはあたり一面銀世界で誰もいなかったが、今はボートに乗ったり、釣りをしている若者で賑わっていた。



[ロックハート城] そこから沼田街道(日本ロマンチック街道)を通って、ロックハート城に寄った。ここは津川雅彦がイギリスからお城を運んだ所らしい。入場料1,000円を払ったが、それほど感動するところはなかった。出るとき、お城の前で、外人の若者が、一輪車の芸を見せていた。こっちの方が楽しかった。



[湯畑] 草津温泉には3時頃到着。楽しみにしていた湯畑、湯もみを見に早速出かけた。もうもうと湯気を上げる湯畑は、、草津独特の温泉情緒が感じられた。周囲にはみやげ店がいっぱいあり、あせも、湿疹、水虫なんにでも聞くといわれる湯ノ花を500円で、買ってしまった。


[湯もみ] 湯畑に面した「熱の湯」で湯もみショーを見に入った。 すでに二、三重のお客が座っていた。
湯もみの由来の説明によると『草津のお湯は、60〜96°Cもあり、幅30a長さ1.8bの板で20分間「♪草津よいとこ、一度はおいで、ハドッコイショ・・・♪」の草津節にあわせてお湯をかき回す。お湯の温度が48度に下がると今度は湯びしゃくで、頭から20〜30杯かぶる。湯長さんの号令でいっせいにお湯に入る。酸性が強く肌を刺す熱さだが、3分間じっと我慢。これを一日4回、一ヶ月も続けるとたいていの病気は本復してしまうそうだ。』
最初は二階から見ていたが、観客の湯もみ体験コーナーの時、一階に戻り、するすると一番前の席に忍び込んで良い席で見ることが出来た。 主人は後ろの方であきれていた。m(_ _)m


[西の河原] 溶岩のごろごろした草木も生えない灰色の河原の、いたるところに温泉が涌きだして湯気を上げている西(さい)の河原を歩いて、鶴太郎美術館がちょうどあったので入って見た。
なかなか良い味だしている!(^^)

温泉は湯量が豊富で、硫黄の香りが漂うとても良い温泉だった。
中国雑技団のショーも見ることが出来た。




次の日は朝食を早くすませ草津白根へと向かった。
レストハウス駐車場に車を置いてまず、逢之峰を越えて、
本白根へと主人は一眼レフ、私はデジカメを片手に歩き始めた。 大型バスから団体客が降りてきて、 みんな軽装で、サンダル履きで、湯釜の方へ行ってしまう。 山の方へ登ろうとする者は我々しかいないようだ。ちょっと淋しい気がしたが、途中二組の夫婦にすれ違ったり、若い青年が一人我々を追い越していっただけだった。 なんのウオーミングアップもなしに突然登りはじめたので、息がはぁ〜はぁ〜。 主人は山に、ちょくちょく登っているので楽々だが、何とか歩調を合わせてもらって、逢之峰の頂上に到着。\(^0^)/
やはり、霧がいっぱいで弓池もさっきの駐車場も見えない。でもしばらくすると霧が晴れてきて弓池が見えた。
頂上からは腰丈もある笹の中を一気に下った。
するとそこには、駐車場があるではないか! レストハウスの駐車場のおじさんにが、「上にはない」 と言ったのに!やはりちゃんと調べてから来れば良かった!(^_^;;
そこからは本白根山に登ろうという人はかなりいた。
[コマクサ] そんなに急な坂ではなく、見晴らしもよくコマクサをみたい一心で、快調に進んだ。ウグイスか近くで、語りかけるように鳴いていた。ウグイスとお話ししながら歩いていくと、コマクサが見えてきた。乾いた火山礫がゴロゴロし、強い風が吹き付けて木も生えない高山で、ひっそりとうつむいて咲くコマクサ。 その濃いピンクの色の花は山に登る者の憧れで、”高山植物の女王”と唱えられている。早速デジカメを構えるが、コマクサの保護のためにロープが張られているので、これ以上寄れない。主人のカメラが恨めしい!コキンレンカや紫のミヤマシャジンも見ることが出来た。\(^0^)/標高2165bの頂上では本当は富士山までも見える好眺望らしいが、雲が多くて、見ることは出来なかった。 帰りは結構急な坂を淡々と下りてきた。
[湯釜] 駐車場に戻ってから、今度は湯釜(白根山)の方へ登った。
砂漠のような荒涼とした、標高2160bの成層火山。酸性が強いため木も草も生えない不気味な景色だ。火口湖は不透明な青色の水をひっそりとたたえていた。




[鬼押し出し] 帰りは鬼押し出しに寄った。浅間山大噴火によって生じた、背の高い黒肌の溶岩があたり一面埋め尽くしている。昔来たことがあるが、私の記憶が全く薄れているのに愕然とする。浅間山をバックに写真を撮り軽井沢に立ち寄った。

夏の軽井沢はさすが人ばかり。いつもの茜屋ではなく、今回は珈琲歌劇に寄った。アンティークの調度に囲まれ、バロック音楽が流れ、ロイヤルコペンハーゲンの器のポットにたっぷり二杯分のコーヒーが800円。自家製のチョコレートケーキも。旅の疲れがふっといやされる。欲張ってミカドの、モカソフトも並んで食べてしまった。(^0^)
これがちょっと余分だった。反省!(^^ゞ


いつもは高速まで10分くらいだが大変混雑して駅の周辺はのろのろ。結局ちょうど一時間かかって、高速に乗ることが出来た。




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