音楽『ソフト』(05.02.27)
ぼくがまだ大阪で生活していたときだから、もう20年近く前だろうか。
ブラスバンド仲間と会話していたときに、CDのことを『ソフト』と言ったのを聴いて、激しく違和感を感じたのを覚えている。
確か、その場で彼に反論したはずである。何と言ったかははっきり覚えていないのだけど。
音楽は、大衆的といえ人が作り出した芸術であり、それを自宅で聴くためにCDやオーディオ装置があるのであって、彼の言葉は本末転倒、音楽家にあるまじき発言!と思ったのである。
しかし、今やパソコン、MP3、iPodが普及し、確かに音楽は「ソフト」になった。
高価なオーディオ装置はすっかり流行らなくなった。いい音で聴くことより身軽に聴くことが主流になってきたようだ。
清水の舞台から飛び降りるつもりでSACDプレイヤーを買ったのだけど、友人に「SACDって何ですか??」と言われてしまった。え〜、電器会社でしょうぼくたち?知らないんですか?
そんなに知名度ないのかな。彼はCD屋さんもあんまり行かないのかもしれないな。
で、SACD、確かに『ソフト』が少ない。聴けるアルバムがなかったら確かに、ただの機械である。
ユニバーサル・フレイヤーだからCDやDVDが掛かるのだけれどね。

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