田中「役の上ではライバルなんですよね、あたしたち。でも、ふだんの現場では…」
浅野「仲よくでもなくライバルでもなく、一緒に一つの作品を作っているわけですから仲間ですよね。いいものをよりよく作っていくための一番いい仲間」
田中「互いに対抗心を燃やすとかじゃなくて、ゆう子さんの演技が面白かったら、いい意味で“こりゃ一本とられた”って感じで。」
浅野「張り合うといったら持ち物自慢ぐらいはしますけどね。」
田中「する!いつも、ゆう子さんに負けちゃうけれど。」
浅野「いやいや(笑)。わたしたちの場合は全部シャレだから。」
田中「でもね、あたしにとってゆう子さんは大先輩ですからね。最初はとてもお話しできなかった。」
浅野「よく言う。今じゃ足蹴にされてるんですよ。ケリは入るし…。」
田中「ハハハ、そうかも。ゆう子さんはすごい大スターで、主役バンバン張っててっていう遠い人だったんだけど、よく話しかけてくれて。イエ、くださいまして(笑)、それで“あ、恐くないんだ。大丈夫な人なんだ”って思った。」
浅野「美佐子さんは…こんなコト言うと叱られるんですけど、彼女ことし40歳になるんですけど(笑)可愛いんですよね。それが、私が憧れる部分。私も女性はいくつになっても可愛らしいほうが素敵だなと思っていますから。」
田中「何それ、そんなにホメて気持ち悪くならない?(笑)」
浅野「うん、ちょっと(笑)」
田中「ゆうこさんは、やっぱり仕事をちゃんとやる人。エライなと思う。あたしは大儀になったら…大儀ってわかる?」
浅野「わかるわかる。面倒くさいとか、かったるいとかでしょ。」
田中「そう、大儀になるとダメ。なかなか気分転換できないし…」
浅野「わたしだってそうよ」
田中「ううん。その点、ゆう子さんはちゃんとしてる。だからゆう子さんみたいに長くこの仕事を続けられないとか思うもの。」
浅野「何言ってるの。たいして変わらないわよ。」
田中「スッゴイ違うよ!」
浅野「わたし(芸能生活)25年だけど、美佐子さんは20年でしょ。」
田中「ちっがうもん!あたし23歳からだもん。」
浅野「じゃ、20年じゃない。」
田中「ちょっと待ってよ(笑)。全然計算違うじゃない!」
浅野「そうだったかしら(笑)。それで、何がきっかけだったんだか分からないんですけどね。時間が合えば一緒にご飯食べに行ったりするようになってましたね。」
田中「そう。だから1年ぐらい前に二人でやろうっていう話をいただいた時から、この共演(ママチャリ刑事)をすごく楽しみにしてた。」
浅野「今回のコメディも楽しいけど、また、二人でやる時は大人がせつなくなるようなイイ話ができたらいいなと思いますね。」
田中「そう、あたしたちくらいの年代が考えてることが描けるドラマで…恋愛もの!」
浅野「レズ?」
田中「違うでしょ!」戻る