渡良瀬川 最新『鳥』情報

                   今こんな鳥が出てますよ 

                4、5月中に観察された野鳥
カイツブリ科      
ウ科          カワウ
サギ科         ダイサギ、アオサギ
カモ科         カルガモ
タカ科         オオタカ、ノスリ
キジ科         コジュケイ、キジ
チドリ科        イカルチドリ
ハト科         キジバト
カワセミ科       カワセミ
キツツキ科       アカゲラ、アオゲラ、コゲラ
セキレイ科       セグロセキレイ、ビンズイ
ヒヨドリ科       ヒヨドリ
モズ科         モズ
ヒタキ科         キビタキ(4/25、26、27、28)、オオルリ(4/28)
ツグミ科        ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、アカハラ、トラツグミ、ノビタキ
エナガ科        エナガ
シジュウカラ科     シジュウカラ、ヤマガラ
メジロ科        メジロ
ホオジロ科       ホオジロ、アオジ、ミヤマホオジロ、カシラダカ
アトリ科        シメ、ベニマシコ、カワラヒワ、イカル(4/23)
             アトリ(4/8、19、23、24、25、26、28、30)、マヒワ(4/19、25、28)
ハタオリドリ科     スズメ
ムクドリ科       ムクドリ、コムクドリ(4/25、28)
カラス科        ハシブトガラス、ハシボソガラス、カケス、
ハヤブサ科       チョウゲンボウ
クイナ科        
シギ科         ヤマシギ(3/22、4/1)、イソシギ
ヒバリ科        ヒバリ
アマツバメ科      アマツバメ
ウグイス科       ウグイス、ヤブサメ(4/19)、センダイムシクイ(5/1、5)
イワヒバリ科      
カモメ科        コアジサシ(5/5)
カッコウ科       ツツドリ(4/25、26、27、28)
レンジャク科      キレンジャク、ヒレンャク(3/16〜31、4/1、2、3、30、5/5) 
チメドリ科        カオジロガビチョウ
ツバメ科        ツバメ、イワツバメ
       
備考
● <渡良瀬夏鳥情報 その11> コアジサシが飛来したら、一区切りつけようかと思っていた今春の『夏鳥しらべ』ですが、本日めでたくコアジサシを確認することができました。これで、渡良瀬河畔林を通過する夏の常連達のほとんどをチェックする事ができました。あとは、これからホトトギス、運が良ければサンコウチョウですが、サンコウチョウは難しいでしょう。
そんなわけで、今年もアカシアの開花と共に夏鳥のシーズンも、そろそろ終わりに近づいてきましたが、今年は唯一エゾムシクイの声を聞く事ができなかったのが、とても残念でした。渡良瀬の上流に位置する桐生方面の山では、すでに観察しているので、わが河畔林を通過している事は間違いないと思います。おそらく、私との出会いのタイミングがずれてしまったのでしょう。
いずれにしても、夏鳥、冬鳥含めて、これまで見られてきた鳥達が毎年見られるという事が大切な事で、一つでも見られなくなった種がでてきたら、それは環境に重大な変化が起きてきたか、あるいは、種全体の生存に関わる生体的問題が発生したか、そのどちらか、あるいは、両方を疑わなければならないでしょう。エゾムシクイの場合、そんなに深刻になるほどのことはないと思いますが、これまでに、わがフィールドからは、すでに2種類の鳥が姿を消してしまっているので、若干心配な面もあるのです。私の考え過ぎであってほしいと思います...。また、来春に期待することに致しましょう。今日は、センダイムシクイ、キアシシギ、コアジサシが観察されました。ああ、それから、今日は嬉しいおまけもありました。夕方、ちょこっと渡良瀬に顔をだしたら、なんとレンジャクが6羽観察されたのです。ニセアカシアの木に止っていたので、今が旬のアカシアの花にちなんで、『アカシアレンジャク』とでも呼ぶ事にしましょうか...。(笑)
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コアジサシ                キアシシギ
(平野氏撮影)
● <渡良瀬夏鳥情報 その10> 一つ花が咲き、一つ花が散り、そして、また新たな花が一つ咲く。春の河畔林を飾る最後の花....ニセアカシアがいよいよ咲き始めました。渡良瀬河畔林が、春のクライマックスシーンを迎えるときです。新緑を背景に、ニセアカシアの木という木が一斉に白い花穂を垂れ下げ、辺り一面に、芳香を漂わせるのです。それは、河畔林が一年のうちで最も美しく輝く時....そう言っても過言ではないでしょう。そんなすばらしい春の河畔林で、私は、花と出会い、花を見送り、鳥と出会い、鳥を見送る。そして、様々な人と出会い、時には人の死とも向き合わねばならない.....。春とは、なんと『想い』ばかりが溢れる季節なのでしょうか....。
今日は、夏鳥たちの美しい音色を聞く事はできず、コムクドリ2羽を観察したのみでした....。
(5/4)
   
(平野氏撮影)
● <渡良瀬夏鳥情報 その9> 公園正面に車を止め、いつものようにトトロの林に向かって歩き始めた。時間にして、僅か1分2分の距離だった。トトロの林の手前に一台の軽自動車が止まっていた。私は、車をよけながらふっと中を覗いてみた。中年の男の人が寝ている.....ぐっすり、眠っているようだ。しかし、ちょっと気になった。息をしているような感じではないのだ。腹を見た、胸も腹も呼吸による動きがない...その時だ!!、助手席に置いてあった『七輪』が、私の目に飛び込んできた!!.....『!!!』...一気に全てが了解された!!...『自殺だ!!』..すぐに、ドアを開けようとしたが、鍵がかかっていて開かない。私は、ガラス越しに、激しく叩いた、手が痛くなるほどバンバン叩いた、しかし、中の人は全然反応しない。ダメだ!!警察だ!!、しかし、私は第一発見者で一人だ、まずい!!、とにかく、誰かを!!.....幸い、私が車を止めたところに人が見えた。彼は、車に乗り込んで、今まさに車を出そうとしていた。私は、走って必死に合図を送った。私の尋常ならざる手招きに気がついたのだろう、その人が車から降りてきた。わたしは、事の成り行きを説明して、すぐに110番してくれるように頼んだ。私は、すぐ引き返して、また車のドアを叩いた。全然反応しない!!....私は、もうダメだと思った。その後10分くらい経過しただろうか。サイレンがけたたましく鳴り響き、レスキュー、救急車が到着した。私は、彼らを誘導して彼らの行動の一部始終を目撃した。...残念ながら、彼を助けてやる事ができなかった。すでに、冷たくなっていたのだ......。私は、何とも言いようのない、無力感に襲われた。言葉がない。やがて、警察が到着して、取り調べが始まった。もちろん、私は第一発見者だから、事情聴取は免れない.....やがて、身元も判明し、歳は37歳ということがわかった。...まだまだ、これからだろうに、彼の人生は!!....いったい彼の身に、どんな辛い事があったのだろう!!.....彼の家族は?、彼の親は?.....私の脳裏に、次々と重い問いが去来する......こんな、すばらしい季節の真ただ中で、彼はなぜ死んだのか!!?.....せめて朝まで生きて、鳥のさえずりでも聞くことができたら、再び生きて行く希望がもてたかもしれないのに!!.....私が、もし、彼のそばにいてやれたら、『..ほら、あれがキビタキのさえずりだよ、ほら、あっちで鳴いたのがヒヨドリだよ...』と教えてやれたのに.....。そうすれば、思い詰めた彼の心も和らぎ、ほんのちょっとだけでも希望の光が灯ったかもしれない....。残念である。
私と彼とは見ず知らずの全くの他人だが、私が彼の第一発見者になったのも、何かの縁かもしれない....。彼が迷わず光の世界に成仏してくれる事を願わずには入られない。合掌。
(5/2)
● <渡良瀬夏鳥情報 その8> 『チヨチヨギー、チヨチヨギー....』.....センダイムシクイのさえずりです。本日、やっとお出ましになってくれました。もう、渡良瀬での今春の出会いはないものと半分諦め状態だったので嬉しい限りです。でも、今日のセンダイさん、チヨチヨギー、チヨチヨギーではなく、『チヨギー、チヨギー....』で、なんだか今一つ、物足りない印象を受けたのも事実です。また、今日はセンダイムシクイの他にも、キビタキ、コムクドリ、ツツドリが姿を見せてくれ、日とは大分違う賑やかな朝になりました。アトリがまだ居座っています。エナガの巣立ち雛たちやメジロといっしょに、クヌギの枝上を餌を求めて忙しく動き回っています。平野氏の情報では、オオヨシキリとキアシシギも確認できたそうです。5月に入り、渡良瀬の夏鳥達も、いよいよ終盤を迎えてきたようです....。(5/1)
   
キアシシギ                  エナガの巣立ち雛
(平野氏撮影)
● <渡良瀬夏鳥情報 その7> あっちの林も気配無し!!、こっちの林も気配無し!!....しょうがないので、向こうの林でコムクドリを探していたら.....いました!!いました!!.....ニセアカシアの枝に、コムクらしき鳥の影が複数動いている!!.......近づいて、急いで双眼鏡で確かめる.....イ〜チ、ニイ〜、サ〜ン、....あれっ、?????!!.....
レンジャクだ〜!!...。そうです。コムクではなく、レンジャクだったのです。さすがに、私の頭からはレンジャクは消えていましたので、レンジャクの出現はまったくの想定外でした。いや〜...驚き、桃ノ木、ニセアカシアの木でした。合計8羽の小群でしたが、北の方角に向かって、早々に飛び去って行きました.....。
(4/30)
● <渡良瀬夏鳥情報 その6> 天気よし!!、時間良よし!!.....されど、夏鳥の気配、ぜんぜんなし!!...いったい、どうしたのでしょうか?.....例年ならば、オオルリ、キビタキはもちろん、エゾムシクイ、センダイムシクイのさえずりも、すでに聞こえているはずなのですが.......今日は、そのいずれもが沈黙を保ったままでした。今年は、ムシクイ類の声も聞かずに、このまま夏を迎えてしまうのでしょうか.....だとすると、少し寂しいですね。なんとか、一声でもいいから、あの懐かしいムシクイ類の声を聞きたいものです。今日の唯一の慰めは、帰りがけに聞いた『ポポポ...』のツツドリの声でした....。(4/29)
● <渡良瀬夏鳥情報 その5> 風も止み、久しぶりに静かな朝を迎えた。...車を降りると、すぐにさえずりが聞こえてきた...オオルリだ!!...『今日は、なんてラッキーなんだろう!!』、そう思いながら姿を探す。すぐに見つかった。ブルーの制服を身にまとった凛々しい姿で盛んにさえずっている。色合いといい、美しい音色といい、何度出会っても魅了されてしまう鳥だ。さえずりにじっと耳を傾けていると、オオルリがなぜ『日本三鳴鳥』(ウグイス、コマドリ、オオルリ)の一つに選ばれたかわかるような気がする。渡良瀬で毎年出会いたい鳥の一つである。今日は、オオルリの他、キビタキ、ツツドリ、コムクドリの3種も観察された。(4/28)
● <渡良瀬夏鳥情報 その4> 昨日の朝は雨、そして、今日は風.....まったく、毎日落ち着かない天気です。強風による木々のざわめきの中で、夏鳥達の繊細なさえずりをキャッチするのは、なかなか大変なことです。例年、この時季は比較的天候にも恵まれて、ゆったりと夏鳥達のさえずりを聞くことができるのですが、今年は葉の多さと言い、悪天候と言い、どうも今ひとつ条件がョっていないように思います。そんなわけで、今日も風が強く、とても観察し難い日になってしまったのですが、かろうじてキビタキとツツドリの2種だけは観察することができました。両種とも、姿とさえずりのシ方を確認することができたのですが、特に、ツツドリが枝上で毛虫を啄む姿は、とても興味深いものがありました。わずかな時間のなかで、大型の毛虫をあっという間に6匹も平らげてしまったのです。この個体、よほど腹を空かせていたのでしょうか......。一方、昨日まで見られたアトリの群れは、すべて姿を消しており、1羽も観察することができませんでした。アトリを含めて冬鳥達とも、いよいよお別れの日が近づいてきたようです。ベニマシコが去り、ジョウビタキが去り、カシラダカもいつの間にかいなくなってしまいました。夏鳥が飛来してくれたことは、それはそれで大変嬉しいのですが、去り行く冬鳥達に思いを寄せる時、一抹の淋しさを感じてしまうのも、また偽らざる事実です。現在残っている冬鳥は、ツグミ、シロハラ、シメの3種類ですが、彼らを観察できるのも、もう、そう長くはないでしょう.......。(4/27)
    
 
ツグミ                 シロハラ
(平野氏撮影)
● <渡良瀬夏鳥情報 その3> 今日は、天気が回復すると思っていたが、またもや朝から雨。小降りになるのを待ち、しぶしぶ出かけた今日の岡田さんでした。傘をさしさし、トトロの林を歩いていると、アオジのさえずりに混じって一瞬キビタキの声が聞こえたような気がした。立ち止まって、改めて声に集中する......やはり、キビタキだ!!....姿をさがすと、いました、いました。新緑の中で喉のオレンジ色が一際輝いて見えます。....今年も、また渡良瀬に立ち寄ってくれました。有り難いことです。
(4/26)
 ンn良瀬夏鳥情報 その2>『そろそろ夏鳥が....』と思いながら毎朝歩いているのですが、出くわすのはアトリとマヒワの群ればかり!...いや、失礼!!...こんな言い方をしたら、アトリとマヒワに怒られてしまいますね。なにせ、渡良瀬では、この2種はとっても貴重な鳥で、見たいからと言って、いつでも簡単に見られるわけではないのですから....。特にアトリは、これまで、冬季、1、2羽が見られるか見られないかの頻度で観察されてきただけでした。ところが、今年はどういうわけか、この3日間、公園のクヌギの木を中心に20羽前後の群れが頻繁に見られているのです。アトリはもともと、色合いがとっても美しい鳥ですが、今は夏羽に換わって更に鮮やかな羽色になっています。本当は私は、クヌギ林でアトリではなくニュウナイを探しているのですが、見られるのはアトリばかり!!...あっ、また言ってしまった!!...アトリさん、ごめんなさい!!..(笑)
...さて、ニュウナイがアトリにとって代る日はいつになるのでしょうか......。
話を夏鳥にもどしましょう。夏鳥は、実際のところ、もうこの周辺に飛来しているのか、どうか?..ということですが、私が確認した限りでは、渡良瀬周辺の低山帯には、すでにヤブサメを皮切りに、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、サシバが飛来しています。2日前には、コマドリも観察しました。どうやら、今年も順調に渡りは進んでいるようです。問題は渡良瀬です。渡良瀬には、いつ立ち寄ってくれるか、ということです。...実は今日、竄チと2種観察できたのです!!。コムクドリとツツドリです。コムクはたったの2羽でしたが、1年ぶりの出会いなので、やはり嬉しいものです。それから、ツツドリも早々と姿を見せてくれて、今日はおまけに、あの独特な声まで披露してくれました。若葉香る静かな公園に、ポポポ、ポポポ、ポポポ....と懐かしい声が響き渡っていました.....。
(4/25)
    
(平野氏撮影)
 <渡良瀬夏鳥情報 その1> そろそろ、渡良瀬にも夏鳥が......そんな期待を抱きながら早朝の河畔林を歩いてきました。新緑に包まれた林ノはヤマブキが見事に咲き誇り、緑と黄色のコントラストが何とも言えぬ、やさしく初々しい春を創り出している。『...このまま時間が止まってくれたら、どんなにかすばらしいだろうに.....』叶わぬ思いと知りつつも、つい口に出てしまう妄言である。今、渡良瀬の河畔林はウワミズザクラも真っ盛りだ...。今日は、マヒワ(30羽+)、アトリ(1羽)、それにヤブサメが確認されました。ヤブサメはか細い、か細い声で2回ほどさえずってくれましたが、私にとっては、多分渡良瀬で聞いた初めての声ではないかと思います。(4/19)
    
(平野氏撮影)
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