ひだりうま
「馬」という漢字を裏返しに書いた字を「ひだりうま」と読みます。 昔から福を招く目出たいもの、松梅繁生の守り駒として人気があり 「招福」の一文字とされています。 左馬は、ウマが逆になっているからマウ(舞う)であり、 つまり古来「舞」は、目出たい席で催されることから縁起がよいとされています。 さらに、普通ウマは人に曳かれるものであるが、逆に人がウマに曳かれて入って来る というので、客商売にとっては千客万来で、縁起がよいという「招福駒」とされています。 また、ウマは右から乗るとつまずくので、左から乗るを良しとします。 つまり左馬は「人生をつまずくことなく過ごすことができる」ということです。 そして、「馬」の下の方が財布の巾着の形に似ているので、巾着は口が締まって お金がこぼれ落ちたりしないことから、富のシンボルとされています。 その他にも、「ひだり馬」の姿が「右に出るものなし」とか、 「左団扇」に通じる大吉兆の形とも言われています。 おまけに、その昔、芸者さんの三味線の胴の裏にひだり馬が書いてあり、 馬は倒れるときは、右に倒れ、左には倒れないところから、 「ひだり馬」を書いた三味線を持つ芸者さんも「寝やすい方には寝ない」 つまり「芸は売っても身は売らぬ」と言う心意気を示したところから、 これが「格好いい」「粋」というところから転じて、 「縁起がいい」ということになったそうです。
普通、左馬は上の様に馬を逆にしたものですが、
|