■旅のエピソード
●飛行機10時間遅れ
1992年に中国を訪問したときのこと。その日は西安から上海へ空路で行き、そこから鉄道で蘇州へ移動し、一泊する予定だった。西安空港で「何番ゲートから飛行機が出るのかな?」と掲示板を見ると、乗るはずの飛行機の飛行機の時間が出ていない。あれ?おかしい。何やら嫌な予感が‥!
いろいろ調べてみると、なんと10時間遅れになることが判明(怒)。10時間も飛行機が飛ばないなんて!これからの旅程はどうなるんだよ(怒)。飛行機が遅れることはよくあることは聞いたのでそんなに心配はしていなかったけど、まさか10時間遅れとは…!!
しかも、西安空港は当時国際空港に格上げされたばかり。工事をあちこちですすめている状況で、あちこちが立ち入り禁止。10時間も時間をつぶせるようなお店などひとつもない。唯一あったのがちょっとしたコーヒー店。なんとそこのコーヒーはミルクに脱脂粉乳が!おまけに椅子がかなりのボロで、友人が座ると「バリッ」。壊れて転げてしまった。苦労してやっと乗った飛行機。上海ついたら夜。当然昼に乗るべき列車はとうに出た後。急遽ワゴン車で上海から蘇州へ向かったのだけど着いたら夜中の十二時を回っていた。当然晩飯も抜き。飛行機でもらったまずいナッツを食べ、風呂に入ろうとしたら茶色い水が止まらず、おまけに風呂の栓が壊れていた。さすがに疲れてお湯に漬かりたかったのに。結局風呂あきらめて寝た。史上最悪の日であった。
|
|
■中国の列車…上海・蘇州間
中国で列車には何度か乗ったことがある。上海〜蘇州の間が一番多いけど。中国では列車に乗る前に荷物検査がある場合がある。。検査があったのは乗ったのが一等車だったからかもしれないけど。
空港で荷物を預ける前にチェックされるようなX線だかなんだかの機械に荷物を通していた。思わずへっ?と思ってしまった。爆弾テロとかあるのだろうか?つくづく日本っていい国だなあと思う。お茶のサービスはうれしい。乗ると乗務員が配ってくれる暑いお茶。もちろんタダ。ただ昔はなかったのだけど最近では車掌さんが商売熱心なのかシルクのスカーフを山盛りもってこちらが日本人と見ると売りつけてくる。これにはつくづく参った。でも大量に買い込んで喜んでいる日本人もいた。同じ日本人として恥ずかしい。
一つご注意。トイレは停車中鍵を閉められるので、使用禁止。くれぐれも閉じこめられないように!! |
|
■寒山寺の物乞いの子供たち
寒山寺に行ったときのこと。バスが駐車場に入りツアー客がバスから降りようとすると、上が7〜8歳、下が5〜6歳の兄妹がバスの出口にやって来た。物売りかな?と思っていると彼らはペットボトルを半分に切ったモノをツアー客に差し出してきた。その中には小銭が入っていた。そう、「お金ちょうだい」と言ってきたのだ。驚いたのは親とおぼしき人が子供たちに何かをいって指示している感じだったこと。子供たちを見るとツアー客のおばさんやおばあちゃんたちは子供かわいさなのか小銭を10元20元と入れていく。子供たちも私のような若い男の所にはこずにおばちゃんたちにひっついて貰っている。これは実に危ないことだと思う。一つはお金を貰いながらスリを働く可能性があると言うこと。これはしつこい物売りと同じなのだが。実際に被害にあった人もいるとどこかで聞いた。もう一つはお金を与えることは何の解決にもならないこと。働けないのなら中国は社会主義の国。ちゃんと保障をうけるべき。子供たちの親は全然元気だった。観光客が与える我々から見ればとるに足らないお金でも彼らにとっては十分生活していけるお金。与えることで彼らの勤労意欲をなくさせてしまう。だから、こういう物乞いに会ってもお金を与えるべきではないと思う。あげたくても気持ちをぐっとこらえてほしい。それが彼らの為でもあるのだから。 |