旧正月準全島闘牛大会
旧正月準全島闘牛大会(主催・石川闘牛組合)が10日午後1時からうるま市石川多目的広場で行われた。闘牛界の人気実力牛が多数出場するビッグイベントとあって県内各地からの闘牛ファンや観光客など約3000人がつめかけ、10組の対戦に見入った。期待に違わぬ熱戦続出に会場は何度も大歓声に包まれ、観客は3時間にわたって闘牛のだいご味を満喫した。注目の王座タイトルマッチはチャンピオン酋長若虎が挑戦牛古堅モータース号を下し、初防衛に成功した。体重で優る若虎が序盤から積極的に前に出て、モータース号を圧倒。柵際に何度もモータース号を運び、短時間の圧勝かと見えたが、モータース号が脅威の粘り腰で対抗した。若虎の押しをうまく回り込みながらかわし、時折前に押し返す場面もあって、会場はわきにわいた。しかし、防戦一方のモータース号は次第に疲れ、9分過ぎから足運びが鈍り始めた。ここを勝機とばかり若虎が猛然と押し込むとあっという間にモータース号の体勢が崩れ、そのまま敗走となった。若虎の完勝となったが、大善戦のモータース号にも大きな拍手が送られた。軽量級タイトルマッチもチャピオンの花夢が王座を防衛した。こちらは3分の電撃戦。序盤は挑戦牛の風神百獣王が角を使いながら出て優勢だった。しかし、2分過ぎ、リング中央での激しい応酬を制した花夢が一気に形勢逆転し、猛然と前に押して出た。これで体勢を崩した百獣王に花夢が留めとなる豪快な腹取りを決め、快勝した。