第5回新春南部大闘牛大会
第5回新春南部大闘牛大会が午後1時からうるま市の石川多目的ドーム行われた。新春闘牛シリーズの最後の大会で県内各地からの大勢の闘牛ファンや観光客などがつめかけ、次々に繰り広げられた九組の対戦を楽しんだ。勝負が付く迫力場面では何度も歓声が上がっていたが、もっとも見ごたえがあったのは6組目に行われた指名特番戦だった。700kg前後の小型牛同士、しらみず王とジュリパンダが戦開始と同時にすさまじい攻防を展開。右に左に観客の肩が揺れる激しい押し合いを途切れることなく14分間にわたって続け、館内は耳をつんざくような大歓声に包まれた。まったく互角の形勢だったが、15分を過ぎたあたりで、やや息があがり、動きの鈍ったジュリパンダの一瞬のスキをしらみず王がものの見事に突いた。この攻めであっという間にパンダの体勢が総崩れ。間髪を入れずしらみず王の強烈な腹取りが炸裂すると、たまらずパンダが敗走し、勝負が決した。横綱戦は紅組の美勝に代わって出場した一心力が大奮戦し、場内をわかせた。白組の徳昇力を再三にわたって柵際に追い詰めたが、後一歩が出ず、13分余でスタミナ切れ。最後は徳昇力に逆転の腹取りを許し、敗走した。徳昇力は辛勝。危ない場面がありながらあきらめずに持ちこたえたのが勝因。