タントラは、あなたが生き生きとして欲しい!
木々のように、川のように生き生きとして欲しい。
それがあなたの生まれ持った権利だ。
それを失うことですべてを失う。
しかしそれを得ることですべてを失っても、失うものはない。
全き自由は一瞬でも、充足するに充分だ。
百年の長寿でも、奴隷のように繋がれているなら意味はない。
タントラの世界で生きるには勇気が要る。タントラは冒険的だ。
これまでのところ、ほんのひとにぎりの人たちだけが、その道を進んで来れた。
しかし、未来はかなり有望だ。
タントラはますます重要になるだろう。
隷属がどういうものか、人類の理解はいよいよ深まっている。
それに政治上の革命が、まったく革命ではなかったことを人類は理解してきている。
政治上の革命はすべて、結局は反革命的なものになる。
一度、権力の座につくと人は反革命的になる。
権力は反革命的だ。権力固有の機能がある。
権力を得ると、人は反革命的になる。
権力がそれ自体の世界を作り出す。
これまで世に数多くの革命が起こったが、どれも失敗に終わったのはそのためだ。
完全な失敗だ。有益な革命はひとつもなかった。
今、人類はそれに気がついている。
本書より抜粋
和尚
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