神秘の一瞥---見る瞑想法
五千年前、タントラ瞑想の奥義がが説かれた
その流れは仏教、チベット密教、禅、グルジェフ
などに伝授されてきた。
今世紀(20世紀)発見された経典をもとに、
自らも覚醒の次元を生きたインドの神秘家
和尚によって、瞑想の知られざる真実が今開示される。
生にはふたつのバランスがある。
ひとつは「在ること」であり、もうひとつは「すること」だ。
「在ること」というのはあなたの本性だ。
それはいつもあなたとともにある---なにかをして獲得するものではない。
それはもとからある。あなたはそれだ。
あなたがそれを持っているわけではない。あなたとそれとの間には距離さえない。
あなたはそれだ。あなたこそがその「在ること」だ。
一方、「すること」は達成するものだ。
あなたがなにをするにせよ、その行為はもとからあるわけではない。
もしそれをすれば、それは起こる。しなければ、それは起こらない。
もとからあるわけではないものはすべて、あなたの「在ること」ではない。
生きるためにあなたはいろんなことをする。
するとだんだんその活動が障壁となって、自分の「在ること」がわからなくなる。
活動はあなたの周辺部分でしかない。あなたはそれによって生きる
---それなしには生きられない。でもそれはたんなる周辺部分だ。
あなたではない。それは、中心ではない。
あなたの持っているものは、すべて行為の所産だ。
「持つこと」は「すること」の結果だ。
そして中心は、あなたの「すること」と「持つこと」によって取り囲まれている。
本書より抜粋
和尚 |