Fox Object Request Broker
説 明 書
最新のテクノロジーでエンドユーザオリエンティドな環境を提供します
◎ ご利用の前に
このプログラムは、著作権を保持した状態で、無償による配布形式を採用しております。
以下の条項をご確認、承諾いただけない場合はご利用をお断り致します。
1.当プログラムを製作者に無断でネットワーク、パソコン通信等にて、掲載または配布することを禁じます。
2.当プログラムを使用したために発生する如何なる損害に対しても製作者、あるいは配布者はその責任を負いません。
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このプログラムは試用版です。 |
◎ Fox Object Request Broker [FORB] について
FORBは、Microsoft Visual FoxPro Ver6.0で作成されたObject Transport Containerを起動実行するためのアプリケーションです。一定のルールで構築されたプログラムを分散システムからダウンロードして実行するように設計されています。サーバに対する負荷やネットワークトラフィックを最小限に利用するとともにエンドユーザオリエンティドなマンマシンインターフェースを提供することが可能となります。オブジェクトは分散システムのどこに設置しても良く、修正・改良も1台1台に配信する必要は無く、1つのコンテナーを管理するだけで良いので安定したバージョン管理が出来ます。また、FORB自体がネットワーク上でのインクリメンタルインストールに対応しているのでFORBのバージョンアップも簡単に行えます。クライアントに該当するマシン(Win95/98/NT/2000が動作する)はターミナルとして利用するだけでは、たいへんもったいない程の性能を有しています。そこで、このマシンを十分に働かせることにより備品投資費用効率を格段に上昇させることが出来ます。現行のシステムはMicrosoft Internet ExplorerのActive Documents Technologyも併せて利用しているためFORB上でアプリケーションを表示実行するのではなくIE上で実行する形となります。このときオブジェクトの配信はすべてFORBが行いますので、Webサーバを稼動させる必要は一切ありません。
◎ Fox Object Request Broker のインストール
FORBは、Windows95/98/NT4.0/2000で動作します。Microsoft office製品が動作するようなマシン性能があれば十分で、IMEについてはMS−IMEを強く推奨致します。
インストールは配布CD(あるいはネットワークからダウンロードした展開ファイル)のwebapp.htmをIEで起動します。インストール画面はすべて英語となりますので自信の無い場合は、webapphtmを印刷してマニュアルとしてご利用下さい。インストール時には他のアプリケーションが起動していないことを確認してから実行します。最終確認画面でCRTのような絵のボタンがダイアログに表示されますので、このボタンを押すことによりインストールが完了します。
◎ Fox Object Request Broker のアンインストール
アンインストールは、マイコンピュータのコントロールパネルを開け、アプリケーションの追加と削除を選択します。リストボックスの中のFox Object Request Broker Run Timeをクリックして[追加と削除]ボタンを押します。SetUp画面が表示されますので[remove ALL]ボタンを押すと安全に削除できます。なをアプリケーションディレクトリは削除されませんので、エクスプローラでディレクトリを除去します。ショートカットも同様に手動で除去してください。
◎ オブジェクトの起動
オブジェクトはFORB専用に作成されたオブジェクト・トランスポート・コンテナーをIEのHTML文中のリンクにより起動します。ユーザはこのことを気にする必要が無くシームレスに業務アプリケーション等へ移行する形となります。
◎
分散システムを効率良く利用するには...
WebによるIntranetシステムについて
Webシステムで構築されたイントラネット環境で、企業は戦略的な経営を行うための資源を社員(あるいはエンドユーザ)に提供することが出来ているのでしょうか?
やみくもに導入したWebシステムが現実にはメールや社内報の配信程度しか使われていないという事を良く耳にします。
Webシステムにはどのような問題点があるのでしょう。
*面倒を見る必要の無いといわれるクライアントのWebブラウザーは、半年に1回はバージョンが上がり、場合によってはDLLが変わってしまっておりページの表現やスクリプトに問題が発生する。よって全てのクライアントのOSとWebブラウザーのバージョンに対してシステム管理者が注意を払わなくてはならないという状況になる。このことはネットワークシステムに問題が発生した場合、その原因究明に対して大きな障害要因となり得ます。
*Webブラウザーをクライアントに利用することは、業務アプリEXEを全クライアントにインストールする手間が省けるというメリットがあります。しかし洗練された業務アプリEXEを廃止して、それをHTMLタグで表現しエンドユーザに代替として押し付けるのは到底納得出来るものではありません。JAVAによるクライアントアプリケーション実行環境の改善も開始されていますが、プログラミングが環境が整備されているとは言ず生産効率が悪いことがボトルネックになってしまいます。
*データベースの連携を考えても、クライアントのローカルディスクは直接読み書きが出来ないためにワークファイルを作成することすら出来ないという現実があります。たとえばエンドユーザがWebブラウザーで参照したデータをエクセル形式で自身のローカルディスクに吐き出したいというような要望に応えるすべすらありません。ここで終わってしまっては業務が出来ませんね。さあ現実的な解決手法を考えてみましょう。
FoxProで分散システムをつくる
FoxProのオブジェクト、たとえばscxは、マンマシンインターフェース/ビジネスロジック/データアクセスの3層を1つのコンテナーとして扱えるようになっています。どのコンピュータのハードディスクにあろうとルーティングさえ指示してやれば、そのコンテナーを直接起動することも、ローカルにダウンロードしてから起動することも自在であります。Foxのフォームエディタで作ったGUIウインドウがどこのクライアントからでも呼び出して起動実行できるという意味です。当然GRIDも動くしローカルにエクセル形式で出力も朝飯前!! この仕組みは、クライアントにFoxで作成したオブジェクトルーティング&起動システムをインストールしておくだけでOKです。そしてさらに重要なポイントはMicrosoft
Internet Explorer上でこのオブジェクトがそのまま動作することです。これはMicrosoft
Active Documents Technologyを利用して実現する機能ですが、ユーザは全く意識することなくHTML文からシームレスに業務アプリに移行できます。当然メールの確認をしながらの作業もOKですし、別添付のイントラネットチャットシステムを同時に起動しておけば社内でリアルタイム会議室も簡単に設置できるようになります。Foxでアプリケーションを簡単に行いクライアントはそれを呼び出して実行するだけ、実行スピードが早く・エンドユーザオリエンティドなマンマシンインターフェース・そして生産効率の良さ・メンテナンスが容易!!。使わない手は無いでしょう。
FOSM / FORB の仕様
FOSM(Fox Object Servide Manager)は分散システムのコントロールセンター的な役割を担い、FORB(Fox Object Request Broker)はクライアント側でObjectのルーティングや起動実行処理を行います。
*FORBはクライアント起動時にFOSMのサービスディレクトリに接続しパスワード認証等ログオン処理を行います。FORBはルーティングされた分散サーバ上のObjectを直接起動するのではなく、ローカルにキャッシュして実行するように設計されており、このとき既に同じバージョンのObjectがローカルに存在する場合はサーバからダウンロードしません。ローカルで実行される前にFOSBはObjectの使用権をログオンユーザの権利階層と比較し権限外のObjectであった場合は当然実行されずキャッシュは安全のため削除されます。これによりシステムの安全性を保護します。Objectが認証されるとFORBはObjectを実行します。この方式ではクライアントがシングルタスクでObjectを実行するためサーバやネットワークの負荷が最低限で済むのと同時に有り余ったクライアント資源を十分に利用することが出来ます。これらの機能は実際にはそれぞれのオブジェクトに組み込みコンポーネント化して動作するように設計します。
*オブジェクトは一般的に、使用権限/キャッシュ許諾等をコントロールするセキュリティ・ナビゲーションパレットとユーザインターフェースパレット・ビジネスロジックパレット、さらにデータの入出力/インポート/エクスポート/印刷を受け持つデータコントロールパレットを基本モジュールとしてそれを1梱包にしてオブジェクトトランスポートコンテナーに乗せてしまいます。1つのコンテナーに3層構造を乗せてしまうメリットは、それぞれの層で通信を行うためのセッションが発生しないためにサーバへの負荷が皆無になることです。20年前の高性能なサーバと貧弱なターミナルなどという環境と違い、現在ではターミナルがサーバ機ほどの能力を持っているわけです。この資源を単なるサーバからのHTMLの参照に使うだけというのではもったいないですね。シンクライアントの流れに逆行するようですが、戦略的な業務分析を行うためにはクライアントにもしっかりと仕事(計算機能)をさせることが分散システムの重要なポイントなのではないでしょうか。
─── まとめ ───
[利点]
1.ネットワークトラフィックが減少
2.サーバでの計算が無い
3.最新のオブジェクトのアップデートが簡単
4.拡張性に富んだ分散システムの構築が容易
5.エンドユーザオリエンティドなアプリケーションを提供できる。
6.高度なアプリケーションが実行できる
7.Linuxをファイルサーバとして利用できる
[問題点]
1.当たり前のことですが、プログラミングはFOXで行う必要がある。
2.オブジェクト設置ディレクトリは共有に設定することになる。
◎ オブジェクトの構築
Visual FoxPro Ver6.0を使用してObject Transport Containerを作成することができます。作成方法等については、別途作成用説明マニュアルをご参照ください。