第五福龍丸展示館 だいごふくりゅうまるてんじかん
場所:東京都江東区夢の島2−1−1
電話:03−3521−8494
料金:無料
営業時間:9時30分〜16時
休業日:月曜 (祝日の場合は翌日)
木造のマグロ漁船であった第五福龍丸やその関係資料を展示している。1954年3月1日に太平
洋のビキニ環礁でアメリカの水爆実験による放射能落下物(死の灰)の被害を受け、船員23人全
員が被爆してしまった。アメリカが指定していた危険区域外の安全な場所であったにも関わらず被
爆の影響を受け、同様な被爆者が2万人を超えるほどであった。半年後に亡くなった無線長の久保
山さんの「原水爆による犠牲者は、私が最後にしてほしい。」という遺言が印象的である。被爆後は
自力で帰港したが、その後はマグロの風評被害が広がった。後に文部省が買い上げ、次は東京水
産大学の練習船に使用され、1967年に廃船となった。エンジンは別の船に搭載されたが沈没し、
海底から引き揚げられた。船体は夢の島に沈没寸前のような無残な姿で捨てられていたが、保存
運動により修復作業が実施され、現在に至っている。何もなかったかのような木造の年季の入った
船ではあるが、さまざまな思いが込められている。
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