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大井川鉄道 (島田市、川根町、本川根町、静岡市)
本線
金谷駅から千頭駅までの39.5kmの区間となっている。1日1〜3往復SLが運転される。C11蒸
気機関車に旧国鉄車両の茶色い客車の組み合わせで運行される。冷房はなく車内は木で造られて
いて、ドアは手動となっている。現在の列車では創造がつかないほど、別世界にいるような感じにな
る。乗車すると、車掌さんがいろいろな紹介をしたり鉄道に関する歌を歌ったりし、盛り上がった雰
囲気でSLを楽しむことが出来る。時々シュシュポポと聞こえる音や汽笛、窓からは茶畑や大井川な
どが見え、とても風情があって良い。残念なのは、乗客は金谷駅でも千頭駅でも車両をきれいに写
真を写すことが出来ないことである。金谷駅では蒸気機関車がホームからはみ出してしまい、千頭
駅では到着後すぐに切り離しをしてしまう。SLは指定席料金560円が必要である。その他の車両
は、旧各私鉄の特急車両で運転されている。フリーキップもあり、本線や南アルプスあぷとラインを
割安の値段で乗車することが出来る。
南アルプスあぷとライン
千頭駅から井川駅までの25.5kmの区間となっている。小型のディーゼル機関車に客車を連結し
て運行される。アプトいちしろ駅から長島ダム駅までの1.5kmがアプト式となっていて、千頭側に
専用の電気機関車を連結して、日本一の急勾配(1000分の90)を2本のレールの間にあるギアを
かみ合わせて走行する。遠くの線路などを見ると、急勾配を実感することが出来る。ゆっくりとしたス
ピードでたくさんのトンネルを繰り返して進んでいき、車掌さんが観光案内をしたり見所付近では徐行
してもらえるので、ゆっくりと見学することが出来る。途中にはめずらしい湖上駅もある。終点の井川
では、井川ダムの見学をすることが出来る。
湖上駅
長島ダムに架かる左右のレインボーブリッジの中間にある駅で、ホームの一部は地上にあるが、ほ
とんどが橋の上となっている。駅に行くためには遊歩道で登ったり下ったりして、さらに鉄道用鉄橋
で湖上を渡らないとたどり着けない。鉄道用鉄橋を渡るという貴重な体験が出来る。2つの朱色の
橋、青緑の湖面、緑の木々と小さな駅という組み合わせが、とてもきれいですばらしい。
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