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金比羅火口災害遺構散策路 きんぴらかこうさいがいいこうさんさくろ
場所:北海道洞爺湖町洞爺湖温泉
電話:無し
料金:無料
営業時間:4月下旬から9月は7時〜18時、10月から11月上旬は7時〜17時
休業日:11月中旬から4月中旬
金比羅火口からの噴火により被災した様子を散策路により見学することが出来る。火山科学館付
近に入口があり、4つの施設を歩いて30分ほどで見学することが出来る。遠望からだとごく普通の
建物に見えるが、実際に間近で見ると被災の悲惨さを実感することが出来る。
やすらぎの家跡

1988年に建設された町営温泉浴場で、被災の1年前に1億円かけて修復されたばかりの建物であ
る。屋根には鐘も設置された、洒落たデザインとなっていた。当時は地元の人と観光客とで賑ってい
た温泉施設であったと考えられるが、熱泥流の直撃を受けて被災し、窓ガラスも割れて無残な姿と
なって残されている。
木の実橋跡

国道230号線の橋であったが熱泥流により87m押し流され、桜ヶ丘団地の2階の角に衝突して壁
のように立ち上がってしまい、現在のやすらぎの家のすぐ隣り付近まで流されてしまった。
桜ヶ丘団地跡


当時は桜ヶ丘団地が3棟建っており、そのうち3号棟が残されている。5階建ての頑丈そうな建物で
あるが熱泥流により被災し、1階部分が熱泥流や火山灰で埋もれている。2階の右端部分が木の
実橋の衝突した箇所で、ベランダや壁などが大きく破損している。各部屋の内部は生活用品などが
当時のまま残されている。5階には部屋の内部から木が生い茂っていて、荒れた状態になっている。
ゆかりの碑

安田侃氏が製作した彫刻の碑で、洞爺湖畔にある回生という彫刻と対になっている。周辺は熱泥流
により被災したが、この碑だけは熱泥流の直撃を受けたにも関わらず、奇跡的にほとんど被災せず
に残されている。

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