アプトの道

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アプトの道  あぷとのみち

    場所:群馬県安中市松井田町
    電話:無し
    料金:無料
    営業時間:自由 (トンネル照明は18時消灯)
    休業日:無し

    碓氷峠鉄道文化むら入り口の右側から熊の平までの6kmの遊歩道である。各施設は国の重要文
    化財になっている。途中には、旧丸山変電所、峠の湯、碓氷湖、めがね橋などの見所があり、入口
    付近にはややコースからはずれるが、碓氷関所跡もある。途中の旧丸山変電所、峠の湯にはトロッ
    コ列車の駅もあり、碓氷峠鉄道文化むらからトロッコ列車で行くことも出来る。峠の湯までは旧信越
    本線の新線跡を通り、峠の湯から熊の平までは旧信越本線のアプト式旧線を通ることになる。遊歩
    道のコースは、1.6km地点に旧丸山変電所、2.6km地点に峠の湯、3.7km地点に碓氷湖、
    4.7km地点にめがね橋、6km地点に熊の平がある。峠の湯を境に遊歩道や景色が一変し、峠の
    湯から先は山間部を歩くことになる。連続してトンネルもあり、めがね橋までに5箇所、その後熊の
    平までにも5箇所ある。すべて照明設備があり、18時まで点灯している。

起点

    起点は碓氷峠鉄道文化むら入り口の右側にある。各見所までの距離が表示されている。

起点から丸山駅間

    起点からスタートすると碓氷峠鉄道文化むらの車両をが見え、その後留置線には碓氷峠で活躍し
    た電気機関車とあさま車両を見ることが出来る。その先は右にカーブしながら進む。旧信越本線の
    舗装された線路が現われ、ずっと緩やかな上りの直線を進んで行く。やがて旧丸山変電所があり、
    その目の前が丸山駅となっている。

旧丸山変電所

    丸山変電所は明治44年に建造された変電所で、昭和38年に役割を終えると廃墟となった。その後
    に国の重要文化財に指定され、平成14年に復元されている。 右側の建物には蓄電池室があり、
    巨大なバッテリーが並んでいた。左側の建物には機械室があり、発電所から送られてくる交流電圧
    を直流電圧に変換し、電気機関車に送電していた。

丸山駅から峠の湯駅間

    丸山駅から左にカーブし、その後は直線が続き、勾配はかなりきつくなる。途中には霧積川橋梁が
    あり、さらに直線が続くとやがて新線跡と分かれ、左側に曲がる。

峠の湯駅

    新線跡と分かれた所に峠の湯駅があり、トロッコ列車の終点となっている。駅前には温泉施設があ
    る。

1号トンネル

    峠の湯駅からはアプト式旧線を歩くことになる。景色は一変し、山間部を歩くようになる。少し歩くと1
    号トンネルがあり、長さは187mで3番目に長いトンネルとなっている。

2号トンネル

    1号トンネルをくぐると第2橋梁があり、短いレンガ造りのアーチ橋となっている。なぜかこの先に線
    路跡から少し外れるようなコースがある。その奥に2号トンネルがあり、113mの長さとなっている。

碓氷湖

    2号トンネルをくぐると碓氷湖の入り口がある。遊歩道から外れて下に降りると、湖の近くまで行くこ
    とが出来る。坂本ダムのダム湖で、砂防ダムをかさ上げして造られた湖である。湖周をめぐる遊歩
    道もあり、1周は1.2kmとなっている。

3号トンネル

    碓氷湖を見ながら急勾配を上っていくと2号トンネルがあり、長さは78mで2番目に短い長さのトン
    ネルとなっている。直線状のトンネルで、3つのトンネルが連続して見える。

4号トンネル

    3号トンネルを過ぎるとすぐ連続して4号トンネルがあり、100mの長さとなっている。直線状のトン
    ネルで、3号トンネルとほとんど同じような雰囲気である。

5号トンネル

    4号トンネルを過ぎるとすぐ連続して5号トンネルがあり、長さは244mで2番目に長いトンネルとな
    っている。トンネル内は冷気で覆われていて、入るとひんやりとする。ゆるやかな左カーブの続くトン
    ネルである。

めがね橋

    5号トンネルを過ぎるとすぐにある橋で、正式名称は碓氷第3橋梁である。レンガ造りの4連のアート
    式鉄道橋で、長さは91mある。橋の上が遊歩道になっていて、通行することが出来る。橋の両端か
    らはわずかなスペースではあるが橋の展望が出来る。橋の中央からは山々の景観と新線の橋梁が
    見え、すばらしい展望を楽しむことが出来る。新線の橋梁はコンクリート製の現代的な橋で、今でも
    列車が走っているような感じである。橋を渡りきると下へ下りる階段もあり、国道18号線旧道周辺か
    ら見上げるような展望も出来る。迫力のあるアーチが視界いっぱいに広がり、こちらもすばらしい展
    望を楽しむことが出来る。

6号トンネル

    めがね橋を渡るとすぐにあるトンネルで、長さは546mで1番長いトンネルとなっている。めがね橋
    から熊ノ平までの約半分の区間を占めている。歩き続けてもなかなか抜けられないほど長いトンネ
    ルであるが、数箇所ほど外が見えるような穴が開いている。

7号トンネル

    6号トンネルを過ぎるとすぐにあるトンネルで、長さは75mで1番短いトンネルとなっている。少し右
    側にカーブしながら進むと、あっという間に抜けてしまうほどである。前のトンネルがとても長いため、
    こちらはとても短く感じる。

8号トンネル

    7号トンネルを過ぎるとすぐにあるトンネルで、長さは92mで3番短いトンネルとなっている。少し右
    側にカーブしている。

9号トンネル

    8号トンネルを過ぎると小さな橋があり、渡るとすぐにあるトンネルで、長さは120mとなっている。直
    線状になっていて、すぐ奥には10号トンネルも見える。

10号トンネル

    9号トンネルを過ぎるとすぐにあるトンネルで、長さは103mとなっている。現在開通している遊歩道
    の中では最奥部にあるトンネルである。

熊ノ平

    10号トンネルの出口は新線と隣り合っていて、ここで突然新線と合流し、そこには旧熊ノ平駅があ
    る。横川−軽井沢間で唯一平坦な場所であったため、アプト式旧線の上下線の待ち合わせ場所の
    駅として利用されていた。新線が複線として開業された昭和41年に待ち合わせが不要となり、信号
    所に降格した。ホーム跡と変電所跡の建物が残されているが、駅としての機能が不要になった後も
    変電所は使用されていた。線路も架線も残されていて、今でも列車が走行しているような雰囲気であ
    る。アプトの道はここが終点となっていて、横川駅よりも標高は約300m高い場所にある。

  

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