打ち合わせのために信州大へ出張。エヌ氏が考えている問題の応用先について議論していたら何故か将棋の話になったりして混沌とした時間であった。だがそれがいい。何の話をしていたのかは残念ながらもう憶えていないのだがそれはそれとして、ちゃんと統計を取ったわけではない個人的な印象として、数学業界も暗号業界も世間一般の平均よりは将棋に理解のある人が多いような気がしている。
前日に疲れたこともあってこの日に休日出張の代休を投入。ところで、少なくともTwitter上では「(主に学生による)学会発表のスライドの最後に「ご清聴ありがとうございました」とだけ書いたページ(通称「ご清聴スライド」)を置くのはけしからん」という議論が定期的に再燃する。個人的には、「ご清聴」がよくないというよりは、ご清聴(略)とだけ書かれたスライドはあまりにも情報量が少なすぎてほとんど役に立っていないのが問題の根本のような気がしているので、「ご清聴スライドを置きたければ余白を有効活用すべし」と指導する案を提示したい。なお、たとえばご清聴スライドの余白には必ずネタを突っ込んで聴衆のウケを狙う、というのも一つの方針であるが、実体験として茨の道であるので万人向けではないことを注意しておきたい。そういえば最近は「ご清聴スライド」の話題を見かけない気がする。「ご清聴スライド」は無事滅ぼされたのだろうか。
週末。妻と友人と3人で久々に食事するなど。レストランの周りに飾ってあった吊るし雛が見事だった。
この日から出張中なのだが、電車内に旅行カバンを置き忘れてしまった結果、特急で往復1時間かけて終着駅までカバンを受け取りにいくというサプライズイベントが発生した。いやまぁ、無事にカバンが戻ってきただけでも幸運なのはわかっているのだが。確か、新千歳空港からエアポート快速に乗って札幌駅で降りるときにカバンを置き忘れたという件だったはず。夜のローカル特急はそれはそれで風情があった(と前向きにとらえる)。
週末。妻と一緒に近所のお店のホワイトデー特設コーナーを訪れたのだが、改めて眺めてみるとずいぶんとチョコレート率が高くなったものだなぁと感じた。そのうちバレンタインデーがチョコ以外、ホワイトデーがチョコという逆転現象が起こったりして。逆転現象は今のところ起きていないと思うのだが、バレンタインデーに女性が自分用のチョコを買うという新手がだいぶ普及しているようで、その意味では様変わりしているともいえる。
出張の移動日だったのだが、確定申告の手続きがまだだったので、膨大な領収書との格闘の末に申告を済ませた。それにしても、毎年のことながら手続きが大変で胃にかかるストレスも中々のもので…(斯くて胃深刻)確定申告関連のシステムは(国が絡むシステムにしては珍しく)年々使いやすさの向上が見られるので敬礼を禁じ得ない。
出張。某学会の企画セッションで、暗号理論の最新ツールの紹介みたいな趣の連続概説の一つとして一席講じるなど。発表中に投入した「大事なことなので二度…」ネタがだだ滑りしたのだが、同じネタで某YMKW氏はちゃんとウケを取っていて世界三位の実力を思い知らされるなどした。(偶然と思うが、この日は恐ろしく寒い日だった。)とはいえ、発表内容自体はちゃんと楽しんでもらえたようなので何よりである。
週末。久々に師匠と気合の入った数学の話をした。師匠との数学の話といえば、学生の頃は夜に師匠から電話がかかってきて1時間ぐらい数学の話をすることが珍しくなかった。懐かしい。
週末。書店で久々に「ニコリ」誌を手に取ってみたら、高校の後輩が編集スタッフになっているのを発見して思わず最新号を衝動買いするなどした。