- 7月1日(土)
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- 週末。大雨の予報が出ていたので心配していたが、幸いにも私が住んでいる辺りはそこまでひどい天気にならなくて済んだ。助かった。
- 7月2日(日)
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- 週末。近所で子供神輿が出ていた。今日はだいぶ暑かったが大丈夫だっただろうか。
- 7月3日(月)
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- 大学で、居室のある建物内の火災報知器が作動して一時期騒然となっていた。雰囲気的に誤作動かもしれないと思いつつ念のため避難したのだが、そのまま(別の建物での)講義に突入してしまったのでその後の顛末を知らない。結局何だったのだろうか。
- 組合せ論の講義。本日の主定理の証明が終わった後で、少し時間が余っていたので定理の「気持ち」の説明をしていたら、説明に難航して今度は時間が足りなくなってしまった。我ながら進歩がない。
- 7月4日(火)
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- とある重たい査読がだいぶ終わりに近付いている。論文の内容的に私が査読すべき論文だと納得しているので査読のお仕事自体に不満はないのだが、それはそれとして大変であることに変わりはない。
- 7月5日(水)
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- 今日は学生セミナーと学生面談で人と話してばかりだった。
- 7月6日(木)
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- 今日も学生面談があった。私のセミナーに興味をもってもらえるのはありがたい限りである。
- 7月7日(金)
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- 7月8日(土)
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- 7月9日(日)
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- 週末。引き続きひどい雨。雷も大音量で鳴り響いていて飼い猫がびくびくしていた。
- 7月10日(月)
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- 組合せ論の講義の日。Kirchhoffの行列木定理(有限単純無向グラフの全域木の個数がLaplacian行列の余因子と一致するというアレ)のステートメントを紹介して、証明の途中で時間切れになった。この定理は昨年度の講義でも紹介して、その際は私が強引に拵えた証明(行列式の定義から直接示す方針)を採用していたのだが、講義の後に受講生の一人から包除原理を用いた証明を教わったので、今年度はその証明を採用している。包除原理は講義中でも扱っているもののその具体例をまともに紹介していないことが気になっていたので、丁度よい具体例も提供できて一石二鳥である。
- 某所の日記の移行作業。2012年9月分について、まずは2012年9月12日の分:
MathSciNetの共著者距離を調べるツールは登録なしで使えることに気が付いたので、色々な人との共著者距離を調べているのだけど、今のところ8が最長(パスが無い場合を除く)で、中々二桁の相手が見つからない。
改めて少し調べてみたところ、数論幾何が専門の某友人とは共著者距離が5、作用素環論が専門の某友人とは5、トポロジーが専門の某友人とは5だった(皆専門分野はバラバラなのに…)。あと、試しに看寿賞作家の某氏で調べてみたら4で、半ばやけくそで確率微分方程式の伊藤の補題で有名な伊藤清氏で調べてみたら5だった(何で世代も専門分野もこんなに違う人とでここまで距離が短いのだろう)。
- ↑次は2012年9月14日の分:
Twitterでも似たことを書いたのだけど、研究者を目指している数学科の大学院生には、「数学が」好きな人と、数学の「研究が」好きな人がいるという印象である。前者のタイプの人が数学の職を得られなかった場合にはとても大変なことになるかもしれないが、一方、後者は数学で職が見つからなくても周辺分野の研究者としてやっていける可能性が高いと思われる。
そこで問題になるのが、当の本人であっても、自分がどちらのタイプの人間であるかの見極めがそれほど自明な問題ではないことである。私自身の経験からいっても、特に所謂純粋数学中心の大学院にいると、何となく「前者のタイプでなければならない」という思い込みが形成されやすく、本当は後者のタイプである人が「自分は「数学が」好きなのだ」と思い込んでしまう事例が少なくないのではないか、と推測している。
そのように、本来なら数学自体でなくてもその周辺分野の研究者として活き活きと活動できる素養のある学生さんが、上記のような思い込みから数学のポストを得ることに拘って、結果として「討ち死に」してしまうとしたらそれは非常に悲しいことである。そのようなことが少しでも減るようにと願って止まない。
- ↑↑次は2012年9月24日の分:
とある事情で、オセロの学生チャンピオン(だったかな)にして日本ランカーの某氏とお手合わせする機会があったので胸をお借りしてみた。私が現場に行く前から「挑戦者側はパーフェクト負けを逃れれば勝ち」という変則ルールで遊んでいたらしく、私もその流れで。といっても、トップクラスの選手と打てる機会なんてそうそうあるものではないので、強さを肌で感じるためにも、私の側は変則ルールのことは忘れて、無謀にも勝利を目指して大真面目に打ってみた。(まぁ、「全駒だけは逃れよう」と目標設定したところでどうすれば有利になるのかわからないから、どのみち普通に打つしかないのだが。)
で、結果。(当たり前ですが、少ない方が私です。)
(撮影:@Yaruo_Yanai氏)
…つえー(←そりゃそうだ)。超つえー(←そりゃそうだ)。
何というか、こちらも考えに考えて抜け目ない手を打っているつもりなのに、気がつくと八方ふさがりな状況に追い込まれているという、あの不思議な感覚を味わえただけでも対戦してみた甲斐があったなぁと思う。彼にすれば、お遊びかつ無茶なルール設定(実際、感想戦のときに「パーフェクトを狙うために本来の最善手を外した場面があった」と仰っていた)にもかかわらずあの強さだったわけで、やはりトップクラスのプレイヤーの凄みはとんでもないものがあるなぁ、と驚嘆した次第。
あと、これも当然といえば当然なのだが、駒を扱う際の手つきの良さが明らかに際立っていた。オセロの駒をあんなに素早く正確にひっくり返す人なんて初めて見た。
この話は貴重な資料なので保存しないわけにはいかない。なお、上記の話だけだと彼が全駒に失敗した事例だけ紹介するという失礼なことになってしまっていることに今気が付いたが、彼の名誉のために補足しておくと、私の前に確か3名ほど挑戦していて(いずれも暗号分野のプロの研究者もしくは優秀な大学院生で、オセロは素人とはいえ純粋な思考能力はかなり高めのはずである)その際は挑戦者全員見事に全滅させられていた。その流れで、私が周囲から「詰将棋の人だからオセロも強いのでは」という謎の期待を受けて最後に挑戦することになったという経緯である。(「…」部、「詰将棋の人だから指す方の将棋も強いはず」という誤解よりもさらに大きな誤解なのだが、そのおかげで貴重な体験ができたのでよしとしよう。)
- 7月11日(火)
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- 今日は研究打ち合わせ×1、学生セミナー×2、学生面談×1で他人としゃべる機会が多かった。
- 某所の日記の移行作業。2012年10月分について、まずは2012年10月11日の分:
某所で打ち合わせ。ミーティング中に出前を頼んで昼食を済ませるという発想は個人的には新鮮に感じられた。
- ↑次は2012年10月18日の分:
いよいよ論文の締切がピンチな状況になってきたので、セミナー会場へ向かうときに歩きながら論文を書いていたら、初めて行く場所だったため危うく迷子になりかけてしまった。
何をやっているんだ過去の自分…(決して真似をしてはいけません)。
- ↑↑次は2012年10月19日の分:
某ミーティングで学部4年の皆さんの卒業研究ネタを聴いていたのだが、結構難しそうなネタもあって、楽しみと心配が混ざり合った心境になっていた。いやまぁ、「大体の状況では」(つまり、相応しいレベルに強めた仮定を適切な形で導入してやれば、最終的には)成り立つはずの主張の証明が目標なので研究そのものがダメになることはなかろうが、プロの研究者にとっては珍しくもない「欲しい命題の証明のために仮定の側を調整する」という方法論は、初見のしかも学部生の人にとってはだいぶ発想の転換を要するのではないかと想像する次第である。
- ↑↑↑次は2012年10月31日の分:
昨日の某ナイトセッション、延べ4回も登壇したせいで喉が枯れ気味である。質より量。
↑シンポジウム5回目の登壇(というかこれが本番)も無事終了。2分だの5分だので喋った翌日だと20分が長く感じるという亀仙人の甲羅メソッド。
- 7月12日(水)
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- 自宅を出発する時点でかなりの雨が降っていて、先日の大雨の余波かと警戒して長靴装備で出発したのだが、すぐに雨がやんでしまい、ただ長靴が好きな人みたいな状態になってしまった。
- 某所の日記の移行作業。2012年11月分について、まずは2012年11月16日の分:
統計数理研究所で行われた某研究集会で研究の紹介をした。久々に超アウェーな雰囲気(登壇者がスーツ着用してたし)の中でかなり場違いな発表内容だったのではないかと心配したが、予想よりずっと興味を持っていただけたようなので、頑張って行った甲斐があったなぁと思った。
- ↑次は2012年11月27日の分:
歩きながらPCを開いて作業していたら、強風で画面カバーが吹き飛ばされてしまった。で、追いかけようとしたら今度はカバーがこちらに向かって吹っ飛んできたので、反射的に脚を出したらうまくボレーシュートのような格好になって傍にあった柱の影にカバーが着地したので、どうにか拾い上げることができた。おそらくその日の運はそこで使い果たしたはず。
何をやっているんだ過去の自分…(決して真似をしてはいけません)。(←二日連続)
- 某所の日記の移行作業。2012年12月分について、まずは2012年12月10日の分:
何の話かは書かないが、書面で強い表現を使いつつ口頭で「あまり固く受け取らないように」と言うぐらいなら、書面の段階でもっと緩い表現に改めてほしいものである。検証可能な形で後に残るのは書面だけなのだから。
何の話か書かないでいたら、何の話だったのか忘れてしまった。日記に書いたぐらいだから相当腹に据えかねていたのだと思うが、こうしてすっかり忘れることができたのはきっと良い状態なのだろう。
- ↑次は2012年12月17日の分:
出張でインドに滞在中。夕食会場行きの送迎バスに乗り損ねた件。まぁ、帰りのバスに乗り損ねるよりダメージは軽いと前向きに考えておこう。
このときは私が大学院生時代から取り組んでいた数学の研究テーマについて、インドで開催された(数学の)研究集会で招待講演を頼まれたのであった。もちろん参加する気満々で準備していたのだが、当時私の職場での本業は数学ではないことになっていたので、招待講演を引き受けるまでに上役(直接の上司ではなくその一段上の人)との交渉が大変だったことをよく憶えている。
- ↑↑次は2012年12月31日の分:
大晦日ということで、夕食に蕎麦を食べた。蕎麦を茹でるのは久々だったけれども無事にできたので、終わり良ければすべて良し、ということで。
- 7月13日(木)
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- 先日書いた厄介な査読を片付けた。まだ厄介な案件がいくつか積み上がっているとはいえ、ひとまず祝杯を挙げたい気分である。
- 7月14日(金)
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- 7月15日(土)
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- 7月16日(日)
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- 週末。某論文誌に投稿していた共著論文について、アクセプトの通知があったことを主著者の方から知らされた。めでたい。
- 7月17日(月)
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- 月曜日だが祝日のためお休みだった。お休みなのだが、普段は仕事している曜日ということもあって何となく仕事モードだったので色々と仕事をしていた(それでも普段の平日よりはのんびりしていたけれども)。
- 7月18日(火)
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- 7月19日(水)
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- 学期末が近いということで、今学期分の学生セミナーがぼちぼち終了を迎えつつある。今日もとあるセミナーが無事最終回を迎えた。
- 7月20日(木)
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- NPO法人数学カフェの代表者の方と理事の方が私の所属部署を訪問されたので、私も同席してお話ししてきた。数学に関する熱意のある方とお話しするのは楽しいものである。
- 7月21日(金)
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- 在宅勤務の日。こう暑いと在宅勤務できるのが非常にありがたい。あと、町内会の会費を係の人の家に支払いに行く日だったのだがそのことをすっかり忘れていて、たまたま妻が近所の人からその話を聞いたため事なきを得た。危ない。
- 7月22日(土)
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- 週末。急ぎではないけれども前々から気になっている案件の作業を開始した。平日だともっと急ぎの仕事を先に進めないといけない気がしてなかなか着手できずにいたのだが、週末なら「やらなければならないこと」よりも「やりたいこと」を優先させてもよいだろうと考えた次第である。
- 7月23日(日)
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- 週末。自宅備え付けの食器洗い乾燥機がエラーメッセージを吐いて動かなくなった(正確には、ずっと動いている音がし続けていた)ので自宅の販売会社に連絡したのだが、週末なのですぐには回答できないとのこと。それはそうである。で、ひとまず説明書の記載の通りに止水栓を閉めている(動作音が止まった)のだが、副作用としてキッチンのお湯が出なくなってしまった。というわけでお湯を使わず水で食器洗いをしたのだが、今が冬ではなく夏場で良かったと珍しく感じた瞬間であった。
- 7月24日(月)
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- 昨日の食器洗い乾燥機の故障の件は、金曜日に業者の方が来てくれることになった。
- 組合せ論の講義。前回証明が途中で終わっていたKirchhoffの行列木定理の証明を完了した後で定理の具体例を述べたのだが、ステートメント自体がグラフの頂点数マイナス1次の正方行列の行列式に関するものであるため、必然的にそこそこな大きさの行列式を計算することになる。今回は5点からなるグラフを即興で拵えて計算を始めたのだが、グラフの全域木の数え上げ(全部で11個あった)もそこそこ面倒で、また4次正方行列の行列式の計算で見事に計算ミスをしてしまった(最終的には無事修復できたが)。その後でn頂点完全グラフの全域木の総数に関する定理を行列木定理の系として導く実演をしたのだが、つまりn-1次正方行列の行列式を計算するわけで、またしても見事に計算ミスをしてしまった(こちらも無事修復はできたが)。反省。
- 7月25日(火)
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- 前職の大学に残してきた指導学生(異動後も指導委託の形で引き続き指導中)とオンラインセミナー。彼は博士3年なのでそろそろ博士論文の執筆が本格化する頃合いである。研究成果はちゃんと出ているのでその点は安心なのだが、そうはいっても博士論文の執筆は大変なので、何とか乗り越えてほしいものである。
- 7月26日(水)
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- 月に一度の教授会。「たまには直接顔を合わせましょう」とのことで久々に対面開催になった。まぁたまになら良いんじゃないでしょうか。
- 7月27日(木)
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- 学生セミナー。今学期のセミナーはこれで全員分終了である。学生さんはめでたく夏休みなのだが、教員の側は(以下略)。
- 7月28日(金)
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- 在宅勤務の合間を縫って、先日も書いた食器洗い乾燥機の故障の件で業者さんの応対をした(「合間を縫って」というか、修理作業中の業者さんの隣で仕事をしていたのだが)。昨今は半導体の不足で色々と問題になっているので、もしそういう方向の話だったら困るなぁと心配していたが、普通に修理してもらえたので一安心。
- 7月29日(土)
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- 週末。再来週に某所で集中講義を依頼されているのでその準備を進めるなどしていた。
- 7月30日(日)
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- 週末。久々に料理を担当して夏野菜のカレーライスを作った。カレーは多少大雑把な作り方をしてもまぁカレーと呼べるものが出来上がるので助かる。
- 7月31日(月)
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- 今学期の組合せ論の講義最終日。既にレポート問題を出題済み、かつ講義資料も配布済みということもあってか、出席者が3人に減少していた。まぁ、上記の条件プラスこの暑さの中、3人も出席者がいたのはむしろありがたいことである。