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2006年9月9日〜15日
夏休みを利用して北海道にいってきました。
百名山である「大雪山」「利尻岳」を踏破しました。

東京駅6時56分、2匹のたぬきを乗せた「はやて1号」がホームを滑り出しました。いよいよ、北海道へ向けて長旅の始まりです。
Mihoは朝食に買った「穴子太巻き」をたいらげると、早くも熟睡モードです。
途中、上野、大宮、仙台、盛岡とあっという間に過ぎていき、10時3分、東京から3時間7分で八戸に着きました。
八戸からは10時15分発の「スーパー白鳥1号」で津軽海峡を越えて函館へ。
自由席なのでダッシュで乗車口に並んで座席をGetしました。青森を過ぎ、海峡線に入るとMihoの目がキラキラしてきました。
十分な睡眠時間がとれた、もとい、人生初の海峡トンネル通過なのでした(Akioは3回目)。
私たちは周遊きっぷでの旅ですが、まだ青春18切符の使える時期。海峡線の蟹田駅では、ここまで普通列車で来たとおぼしき旅行者が大量に乗ってきました。海峡トンネルを抜ける普通列車がないので、蟹田〜木古内間は青春18切符で特急・急行に乗れるのです。
8つのトンネルを抜けて、いよいよ津軽海峡をくぐる海峡トンネルに入っていきます。Mihoの瞳は超キラキラモードです。列車の行先表示板にも、トンネルの絵が出てきて今どの辺かがだいたいわかるようになっているおもしろい演出もありました。
40分ほどでトンネルを抜けると、そこは「ほっかいどー」。
青森県側とは山容も異なり、違う世界に来た感じがしました。列車は湾沿いに進み、窓からは津軽海峡が太陽にキラキラ輝くのが見える中、13時14分に函館駅に到着しました。
さらに札幌まで向かうのですが、乗り継ぎのよい13時29分発の北斗11号をパスして、いったん函館駅の外へ。
駅前から国道278号線を歩いて5分くらい、ラーメン屋「王さん」へ行き塩ラーメンをいただきました。すごく澄んだ黄金色のスープで麺とのなじみもよく、これまでに食した塩ラーメンの中でも3本指に入るくらい美味しかったです。
塩ラーメンの後はMihoに引きずられて、「恵比寿屋食堂」で海鮮丼をつまんで函館駅に戻り、14時13分発の「スーパー北斗13号」で札幌に向かいました。
「スーパー北斗」の車窓からは、七飯町、大沼、駒ケ岳と次々に現れ、森駅を過ぎると内浦湾に沿って眼下に海、水平線も見えるよい眺めでした。
17時29分に札幌駅に到着、地下鉄を乗り継いで狸小路沿いにあるホテルにチェックイン。荷物をおいて、今度は夕食の味噌ラーメンを食しにいきました。
行ったのは、全国的に有名な「純連」です。すすき野から地下鉄南北線・真駒内行きで澄川駅へ行き、5分強歩きます。
席は満席で1組待ちがいたので、順番を待って味噌ラーメンをいただきました。昼の函館・塩ラーメンとはまったく異なり、こってりとした味噌ラーメンで大変美味しかったです。
食後は地下鉄ですすき野まで戻り、ラーメン横丁・新ラーメン横丁を覗き(覗いただけ…)、狸小路を歩いて戻りました。

朝6時にホテルをチェックアウト、大通公園を散歩して札幌駅で荷物を預けて、本日の最初の目的地である北海道大学キャンパスに向かいました。
正門から入り、クラーク博士の胸像、新渡戸稲造記念碑などを眺め、ポプラ並木へ。
ポプラ並木は北大キャンパスの名所の1つですが、平成16年9月の台風18号で半数近くが倒れるという被害を受けたのを現在再生中なのだそうです。平成16年は台風の多い年で全国でさまざまな被害が発生しましたが、Akio&Mihoも立山登山中に台風16号が通過してえらい目にあっています…。
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| 北大キャンパス案内図 | 古河記念講堂 | クラーク博士胸像 | ポプラ並木 | 大野池の鴨 |
ポプラ並木の後は、重要文化財である第2農場「モデルバーン」を見物しました。クラーク博士の発案により、北海道の酪農振興のためのモデルとなる家畜房のためモデルバーンと呼ばれているそうです。
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これで北大キャンパス観光はおしまいです。北大キャンパスの下をくぐる道路「エルムトンネル」の脇を抜けて市街に戻り、続いて時計台、北海道庁赤レンガ庁舎を観光しました。Mihoは札幌観光には子供のころに来たことかあるそうですが、時計台や赤レンガ庁舎はバスの車窓からの見物だったそうで、初めて時計台、赤レンガ庁舎に足を踏み入れて、積年の恨みをはらしたようにご機嫌でした(笑)。
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| 時計台の撮影スポットから | 時計台(正面) | 赤レンガ庁舎 |

このあと、二条市場で朝食をとり、サッポロビール園でジンギスカン食べ放題の昼食をいただきました。サッポロビール園でいただいた「サッポロクラシック」(北海道限定、のはずですが東京でも売ってる店あります)は、缶ビールよりも美味しかったです。
サッポロビール園での昼食の後、札幌駅に戻り、15時16分発の「オホーツク5号」で札幌に別れを告げました。17時48分に上川駅に到着、駅前に待っていたバスで今夜の宿泊先である層雲峡に向かいました。

層雲峡からの黒岳ロープウェイは朝6時から動き出します。それに間に合うように宿を出発し、ロープウェイ乗り場へ。
黒岳ロープウェイ・黒岳リフト(株式会社りんゆう観光)の案内⇒こちら
6時ちょっと前に売店が開いたので、ヒグマ対策に熊鈴を買ってリュックサックに取り付けてロープウェイの始動を待ちます。
6時ちょうどのロープウェイに乗り五合目へ、さらに散策路を歩いて黒岳リフトに乗り、黒岳七合目(1510m)に到着です。
黒岳七合目では雲が垂れ込め地面も濡れていたので、スパッツをつけて足回りを整え、朝食(おにぎり)をとって、登山事務所に入山届を提出(旭岳まで向かうとしている人が3組くらいいたようです)して、6時55分、黒岳山頂へ歩き出しました。
八合目を7時35分に通過、さらにしばらく歩き、樹林帯を抜けると雲海の上に出ます。東の方に太陽といくつかの山頂が顔を出していてきれいでした(右の写真は8時頃の風景)。
さらに30分ほど登って、8時30分に黒岳山頂(1984m)に到着しました。既に雲ははるか眼下に去り、黒岳山頂から御鉢平をはさんで、北鎮岳、中岳、間宮岳、その背後にちんまりと旭岳山頂、さらに北海岳、赤岳と大雪の山々が一望できました。
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| 黒岳山頂 | 御鉢平をバックに |
8時55分に黒岳山頂を出発、晴天のもとスパッツもはずして、紅葉の始まった様子を見ながらゆったりと下りていき、9時20分に黒岳石室(1895m)に到着。この先はトイレがないので携帯トイレを使うか、ここで済ませていくしかありません。
ところで、石室に外来種「セイヨウオオマルハナバチ」について掲示がありました。この蜂は減農薬農法に役立つものの、在来種の「マルハナバチ」の巣を乗っ取って駆逐してしまうため、生態系の破壊につながる危険があるそうです。既に北海道に上陸して自然繁殖していて、大雪に入り込んでいるかもしれないとのことでした。
このときは、「そうなんだ…大変だね」くらいの感想でしたが、後日、新聞に「大雪山系でセイヨウオオマルハナバチ発見」と報道されていました。事態の深刻さは増しているようです。
9時25分に黒岳石室を出発、ここから雲ノ平のあたりはゆるやかな起伏を草紅葉を眺めつつ、のんびり山行です。特に、イワウメの葉が鮮やかに紅葉していてきれいでした。左手には御鉢平が広がり、有毒温泉も見えています。若干ながらガスの臭いもしていました。この有毒温泉から御鉢平を削って赤石川が流れています。石狩川の支流の一つですが、大雪を源流とする石狩川の雄大さにも思いをはせていました。
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| イワウメの紅葉 | 有毒温泉(立入禁止) | エゾイワオドリタヌキ(笑) |
10時15分に雲ノ平(1940m)の雪渓脇を過ぎると、北鎮分岐(2140m)まで急坂を一気に登ります。10時53分、尾根まで出ると今まで見えなかった比布岳、旭岳も見えてきます。
北鎮分岐からは尾根伝いに中岳山頂(2113m)を経由して間宮岳に向かいます。11時5分に中岳山頂、11時25分に中岳分岐に到着します。黒岳石室を出発してから、ここまではほとんど人に会いませんでしたが、中岳分岐では姿見の池から中岳温泉を登ってきた人たちに4〜5組出会いました。

中岳分岐からさらに歩いて11時50分に間宮岳山頂(2185m)に到着。ここで昼食(おにぎり)をとり、12時15分に出発。北海岳に向かう南回りコースと分岐して、旭岳に向かう登山路を進みます。
熊ヶ岳(2108m)の山腹を巻くようにひたすら下りて、12時45分に、旭岳・後旭岳・熊ヶ岳に囲まれた裏旭キャンプ指定地に到着しました。さすがに6時間近く歩いて、目の前にそびえる旭岳を見ると初心者のAkioはげんなりしていましたが、Mihoはすっかりエゾイワオドリタヌキに化けてしまい、元気いっぱいご機嫌でした。
げんなりしていようが旭岳を越えないといけないので、元気を振り絞って旭岳にとりかかります。裏旭からの登山路は、ザレた斜面をひたすら直登という体力を使うルートです。12時55分に裏旭を出発して登ること30分、13時30分に旭岳山頂(2290m)に到達しました。
旭岳は大雪の最高峰、後ろを振り向けば中岳の向こうに黒岳も見えます。午後になり、黒岳山頂には雲がかかってしまいましたが、時々のぞかせる山頂は、「あ〜あそこからきたんだなぁ」と感無量です。
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| 旭岳山頂から中岳、黒岳 | 旭岳山頂 |
旭岳山頂も雲でおおわれてしまい、13時55分に下山をはじめました。ニセ金庫岩(登ってくるといかにも山頂っぽく見える)を横目に、火山らしいザレた道を下りて行きます。姿見の池まで標高差600mを一気に下りるルートです。14時40分に地獄谷(爆裂火口)を過ぎると、そこから先は幅はあるもののルートがどこにあるかわかりにくい斜面で、霧などの悪天候では道をはずれる危険もありそうでした。
さらに下りていくとだんだん緑が近づいていき、姿見の池が見えてきます。15時10分に姿見の池(1670m)に到着。緑は見えるものの最後まで火山の斜面でした…。
姿見の池からは一般客でも歩ける散策路で、革靴のおじさんやミュールの若い女性、サンダルばきのおばちゃんなどいろいろでした。もう登山姿の人はほとんどいませんでした。
散策路を20分ほど歩き、姿見駅から旭岳ロープウェイで旭岳駅まで降り、本日の宿である湧駒荘(ゆこまんそう)まで歩きました。

湧駒荘を朝9時に出発、いで湯号という旭川駅まで行く直通バスで旭川駅に向かいます。バス停からはきれいな旭岳が姿を見せています。9時17分にバスが来ましたが1日2本しかないので既にほぼ満席。かろうじて一番後ろの席に座れました。これなら、旭岳駅まで歩いた方がよかったかもしれません…。
バスに乗り、ひたすら東へ東へと進み、約70分で旭川駅前に到着。とりあえず荷物を駅のコインロッカーに預けて今度は旭山動物園行きの急行バス(42番)乗り場へ。ところが既に長蛇の列で、10時35分発のバスには乗れたものの満員のバスに立ったままで動物園に向かうことになりました(途中のバス停からはほとんど乗れない状態だったので乗れただけマシかもしれませんが…)。
バスに揺られて30分、11時5分に旭山動物園に到着しました。
まずは、Mihoが一番見たがっていたアザラシ館へ。入口からすぐのところに名物の「マリンウェイ」が上下に貫いています。ここを下の写真のようにゴマフアザラシが上から下へ、下から上へと通過していきます。ほいほい来るわけではないので来なくても文句を言ってはいけません。説明によればもぐもぐタイム(餌の時間)はよく通るのだとか。
ところで、説明員が「フラッシュをたかないでください」と連呼しているにもかかわらず、フラッシュ撮影している人が結構いました。これは、禁煙の場所で煙草を吸うのと同じ行為で大変マナーが悪い行為です。絶対にしないようにしましょう。
つづいて、オランウータンのもぐもぐタイムを見に、オランウータン舎へ。オスのジャックがおやつをまだセッティングしていないのに空中散歩を始めてしまいました。渡り終えて催促するので飼育員の方がおやつをセット、するやいなやがっついていました(笑)
オランウータンのもぐもぐタイムの後は人間のもぐもぐタイム。東門の外にあるレストランでスープカリーセットをいただきました。高台にあるので動物園や市街も見える景色のよい食事でした。
昼食後は、クモザル・カピバラ館、ダチョウと見物して、チンパンジーの森を抜けてほっきょくぐま館へ。途中、ワシ・タカの会が開かれていて説明していましたが、気づいたのが裏側からだったので間に合わないとあきらめました。
ホッキョクグマ館では、どうせならと内側の水槽から陸上、水中の両方を見ました。ホッキョクグマはずいぶんと泳ぎが達者なのでびっくりしました。続いて、Mihoの懇願により再びアザラシ館を経て、ペンギン館に行きました。
館に入るとすぐ、水中トンネル。ここをペンギンが泳ぐと、背景の空に映ってペンギンが空を飛ぶようなのだそうです。残念ながら飛んでくれませんでした。館内からは水面を中心に陸上、水中両方が見られます。キングペンギン、フンボルトペンギン、ジェンツーペンギン、イワトビペンギンの4種がいましたが、水中にくるのはジェンツーペンギンが多かったです。もぐもくタイムまで見学していったん出ました。
次は、オランウータン舎で2度目のもぐもぐタイム。今度空中散歩をしたのは、母親のリアンと娘のモモでした。モモは腕を怪我してしまったらしく療養中だったそうですが、この日再デビューでした。なんてタイミングがよかったんだろうと思いました(イベント体質健在です)。さすがに久しぶりで怖かったのか、2匹とも綱渡りではなく、鉄柱の上を歩いていってしまいました。
続いて、再びペンギン館に再入場。水中トンネルでは晴れて、ペンギンが飛ぶ姿を見ることができました(写真は撮れませんでしたが…)。さらにペンギンがこちらを覗き込んできたのでMihoが何かお話をしていたようです。
最後にととりの森を抜けると16時30分、バスが17時発なのでお土産屋さんを覗いて外に出ました。なぜか3匹のぬいぐるみ付きで…
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| 旭山動物園 | マリンウェイのゴマ? | ||
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| オランウータン空中散歩 | |||
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| オランウータン降下中 | おやつGet!! | カピバラとクモザル | クモザル |
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| 吼えるホッキョクグマ | 泳げシロクマくん | 人間を観察するペンギン | ジェンツーペンギン |
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| おやつに向かう母娘 | ペンギンとたぬきの邂逅 | 同行三匹 | |
17時発のバスは早めに並んだので座れました。さらに満員になったので途中のバス停をすべて通過し、旭川駅に直行とラッキーでした。
旭川駅前は一条9丁目バス停で下ろされましたが、旭川駅がどこにあるかの説明もなく、Akioは旭川に3回来たことがあるので位置を把握していましたが、知らない人は大変だったかもしれません。「駅どっち?」なんて声が聞こえていました。
ちょっと時間があったので、駅前から伸びる買物公園を散歩。旭川の買物公園は日本最初の歩行者天国なのだそうです。適当に歩いてから、夕食のために旭川に来るたびに行っている「青葉」に行きました。
前回は、「あれ?」という感じで味がイマイチでしたが、今回は美味しくいただけました。これで、函館(しお)、札幌(味噌)、旭川(醤油)と北海道のラーメンを一通り味わうことができました。
夕食後は、旭川駅に戻り、荷物を回収して、19時13分発の「スーパー宗谷3号」で稚内に向かいました。平日なので客はほとんどいないだろうと思っていたら、CAっぽい女性やスーツ姿の男性など結構乗客がいました。夜、真っ暗な中をひた走る特急でしたが、途中、美深のあたりだったと思いますが、Mihoが小用で席を立ったところで急停車。Mihoは客室とデッキの間のドアにぶつかりそうになっていました。アナウンスによれば「線路上に鹿がいたので急停車しました」とのことで、いかにも北海道という理由でした。
22時47分、稚内駅に到着。5分ほど歩いて今夜の宿「ホテル美雪」にチェックインし、お風呂に入って寝てしまいました…zzz。

朝6時半に朝食、ホテルをチェックアウトして駅前の宗谷バスターミナルで定期観光「サロベツと宗谷満喫一日」コースに申し込みました。今日は一日観光の後、利尻島に渡るだけです。
7時50分、私たちを含めて6人のツアーがスタート。海沿いにバスは進みます。ちなみに、日本海とオホーツク海の境目は宗谷岬なのだそうで、稚内〜宗谷岬の間は日本海を左手に見ながらバスが走ります。
宗谷岬の手前で宗谷丘陵に入って車窓から丘陵の風景を見て、宗谷岬に到着。日本最北端に到達しました(証明書も売ってました…)。
続いて、今度はオホーツク海を左手に見ながら南下、猿払村に向かいました。猿払村はホタテ貝で有名ですが、昔は鰊が大量に採れたのだそうです。また、昭和14年冬にはソ連の「インディギルカ号」が近くで座礁し、多くの乗員・乗客が亡くなっているそうです。
猿払からさらに南下して、浜頓別市にあるクッチャロ湖に行きました。クッシーのいる(?)クッシャロ湖とは別の湖で、(1)日本最北の湖、(2)海水の混じる湖、(3)白鳥が飛来する、という特徴が有名だそうです。
クッチャロ湖からは西にしばらく走り、豊富温泉で昼食。さらに西へ行ってサロベツ原野まで到着しました。
サロベツ原野はすでに紅葉が始まっていて、草紅葉がきれいでした。原生花園では木道が整備されていて、Miho曰く「尾瀬よりいいかも」とのことでした。ビジターセンターには北海道では道北にしかいないというコモチカナヘビの目撃例がこの日もありましたが、出てきてはくれませんでした。9月中旬でもう花の盛りはすぎていましたが、リンドウやウメバチソウなど草紅葉のかげで咲いていました。
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サロベツ原野から少し西に向かうと日本海に出ます。途中の道は今でこそ高台に舗装されていますが、昔は泥炭地ゆえにちょっとの雨で水浸しになっていたそうです。
日本海に出ると、海の向こうには利尻島、そして明日登る予定の利尻富士がそびえていました。
稚内西海岸に沿って北上し、「こうほねの家」という休憩施設で一休み。ここから海まで行って海水に触れてみましたがやっぱり少し冷たかったです。さらに北上し、ゴマフアザラシも来るという抜海(冬に来るのでもちろんいませんでした…)を抜けて、ノシャップ岬をまわり稚内公園に行きました。
稚内公園には、樺太へのソ連軍侵攻で亡くなった方、望郷の念を抱く帰還者の方の思いを表現した氷雪の門、終戦直後の1945年8月20日のソ連軍侵攻の際、電話交換手を勤めていて「皆さんこれが最後です。さようなら、さようなら」との通信を最後に青酸カリで自害した9人の乙女の碑、南極探検隊のカラフト犬タロ・ジロなど稚内で訓練された犬たちの慰霊碑などがあります。
稚内公園を出て、フェリーターミナルで観光バスを下車。15時30分発の東日本海フェリー・利尻(鴛泊港)行きに乗って利尻島へ向かいました。1時間40分で鴛泊に到着。利尻での宿泊先「利尻山荘・花利尻」に向かいました。
宿で自転車を借りて、夕日丘展望台に登り、水平線の向こうに沈んでいく夕日を眺めました。
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朝4時半に宿の車で利尻北麓野営場の登山口まで送っていただき、登山口を5時に出発です。少し歩くと名水100選の一つである甘露泉に着きます。このあたりまでならスニーカーの一般客でも平気でしょう。甘露泉の水を、2.5リットル、1リットルのポリタンクに充填して背負い、ポン山との分岐を右に行き、5時40分に四合目、6時20分に五合目とひたすら登っていきます。五合目あたりから木々の切れ目で眺望が開け、鴛泊の町並みや礼文島が見えてきます。
五合目から六合目は後半に急坂を一気に上り、6時50分に六合目の第一見晴台に到着。さらに登りはきつくなって七曲りを越えて7時16分に七合目、さらに登って第二見晴台からは北海道、サハリンも見えます。8時2分に八合目の長官山(1218.3m)、ここまで来るとやっと利尻岳の頂上が見えてきます。はるかかなたの頂上に「……」(Miho:感動〜、Akio:げっ…)。
長官山の由来ですが、昭和初期の北海道庁長官であった佐上長官の登山記念歌碑があることから長官山と名づけられたのだと思われます。帰京後、インターネットで検索してみましたが、利尻岳まで登りきったのかここで断念したのかまではわかりませんでした。

長官山の頂上から先は、これまでの急坂からいったん平坦な尾根歩きになります。8時20分に利尻岳避難小屋を過ぎ、九合目からはガレ場で火山礫岩がゴロゴロしており、標識に書かれているとおり「ここからが正念場」、軽登山靴でも歩きにくい道が頂上まで続きます。10時30分、ようやく1719mの北峰、大山神社のある利尻岳山頂に到着です。最高峰は1721mの南峰なのだそうですが、地図にまで「ルート崩壊、危険なので行かないように」と書かれていたので、北峰で登頂としました。山頂は雲に覆われていて眺望はとれませんでした。
10時55分、下山を開始。崩れやすい道に苦労しながら11時30分に沓形分岐を過ぎ、沓形コースに足を踏み入れます。「危険」マークはあるものの1460mの三跳山まで50分というエアリアマップを信用したMihoの判断でした。ところがどっこい、利尻岳西壁を回り込むこのルートは、西壁の崩落により、3箇所のロープを伝ってのトラバース「親知らず子知らず」の難コースでした。Akioにとっては初めてのトラバース、ローソク岩を眺める余裕もなくひいこら言いながら越えて行き、三眺山頂上直下の「背負子投げ」の岩場を登って13時30分にようやく三眺山に到着しました。
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三眺山から改めて利尻岳西壁を見てみると、崩落した急斜面。よく越えたなあと思いました(上の写真の右端は登山コース外)。13時45分に出発し、ひたすら尾根伝いに降りていきます。14時25分に八合目、さらに夜明しの坂、駒犬の坂を過ぎて15時18分に礼文岩、15時24分に七合目を通過しました。三眺山(九合目)から八合目がコースタイム30分のところを休憩込みで約40分、八合目から七合目がコースタイム40分のところ休憩込みで約1時間ですから、沓形分岐から三眺山まで2時間(コースタイム50分)がいかに大変だったかと改めて感じます。
七合目からは尾根を外れて林の中へ、既に膝は高笑いを始めていたうえ、登山客が多くないためか岩がゴロゴロ、明らかに水に削られたような溝も続くなど道も荒れており、六合目まで約1時間、五合目の見返台までさらに1時間かかり、17時20分に見返台園地の駐車場に到着しました。よほど山に慣れていない限り、鴛泊往復をお勧めします…。
見返台園地まで宿から迎えに来ていただき、夕食&部屋での軽い宴会をして、疲れからすぐに寝てしまいました。


北海道旅行も最終日、朝5時に宿のおじさんに秋鮭釣りに連れて行っていただきました。ちょうど鮭が遡上を始める頃で今年は平年よりちょっと遅めだそうです。雄忠志内の海岸に行くと、鮭がたくさん泳いでいます。
ここには以前は川が流れ込んでいましたが、今は護岸のために鮭は川に登れなくなっています。それで遡上したい鮭がここに群れてしまうのだそうです。
1時間あまりチャレンジしましたが、目の前に泳いでいるのに残念ながら1匹も釣れませんでした…。
宿へ戻り朝食をいただいて荷物を整理し、チェックアウト後、まずは軽自動車(スズキ・ワゴンR)を借りて、10時に鴛泊から利尻島一周に出発しました。
10時20分に最初のポイント、姫沼に到着。姫沼では、天気の良い風のない日には利尻岳が水面に映る「さかさ富士」が見えるそうですが、この日は天気は良かったものの水面には波が立っていて「さかさ富士」は見られませんでした。沼の周囲の散策路(一周約30分)を左回りに少し歩くと飲用可能な湧き水があります。ただ、甘露泉水ほどの量がなく、ちょうどツアーの団体客とぶつかってしまったため、取水は断念しました。また、沼一周も前日の足の疲れが残っていて歩く気になれずこちらも断念して車に戻りました。
姫沼からすぐのところには野塚展望台があります。ここからは鴛泊フェリーターミナルが一望できます。また、米国船から逃げて漂着し、日本初の和英辞典編纂に関わった日本最初の英語教師「ラナルド・マクドナルド」の漂着記念碑が建っています。この人の教え子がペリー提督来訪時に通訳をやったのだとか。
また、展望台の駐車場には「リシリヒナゲシ」の花が咲いていました。
野塚展望台を10時55分に出発し、石崎灯台を過ぎて鬼脇地区に入りました。ここでMihoの野望は爆発!まず、鬼脇漁港の養殖ホタテ屋さんに行き、箱いっぱいのホタテ貝を買い込み、東京へ宅配、続いて利尻昆布を買い込んでいました。このため、時間がなくなって後が大急ぎとなりました…。

買い物の後は、12時半にオタドマリ沼を見物、沼にはヒツジグサが浮かんでいました。
続いて、仙法志岬公園へ行きました。ここは、鴛泊からはほぼ島の反対側、島の南端にあたります。利尻岳の溶岩が形作る岩の間から見える利尻富士など景色のよいところでした。しかし、なんといっても一番は野生ではぐれて飼育されているゴマフアザラシです。Mihoは嬉々として餌を買い求め、与えていました。
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仙法志岬公園を出ると、レンタカーの返却時刻まで残りわずか、途中の湧き水を最後の名残とばかりにポリタンクに詰め、あとは島の西側を一気に鴛泊まで戻りました。車を返却し、利尻空港まで送ってもらうと出発時刻まであと20分くらい。水の機内持ち込みはNGとか、荷物検査で一騒動ありましたが、最後は利尻富士を背景に止まっているプロペラ機、14時35分発の全日空4928便で千歳に向かい、千歳で羽田行きに乗り継いで帰京しました。