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矢島口祓川園地駐車場より鳥海山を臨む
古川ICからは、国道47号 (古川〜鳴子〜新庄〜酒田を結ぶ北羽前街道)を鳴子に向かって進み、池月から国道457号(池月〜栗駒〜一関)を約10kmで国道398号にぶつかりました。国道398号 は、志津川〜佐沼〜築館とくる本吉街道/登米街道/仙山通/小安街道/湯沢街道とさまざまに呼ばれ、湯沢を抜けて国道107号にぶつかるまでの長い国道です。国道457号と合流して2kmほどでまた分岐します。地図によれば分岐点に「千葉周作ゆかりの家」があるそうなのですが、真っ暗で何も気がつきませんでした。
国道457号とわかれて、国道398号を進むとすぐ花山湖があります。もちろん真っ暗で何も見えませんが、林とちがい真っ暗な湖はちょっと怖いですね。花山湖の北の端にある「道の駅・路田里はなやま」で小休止をしました。そこからさらに国道398号を進むと真っ暗な峠道(花山峠)を抜けて小安峡温泉に到着しました。
とりあえず来客用駐車場に止めさせてもらってだべっていると、飼い犬を散歩させている女性がやってきて窓をこんこん…工場の関係者の方かと思い、お話を伺っていたらなんと社長の奥様でした。
いつまでも駐車場に止めておくのも何なので、6:00頃にいったん車を出して稲庭城跡のふもとにある今昔館に行き、そこで仮眠をとりました。
8:30頃に再び「七代佐藤養助商店」本社工場に戻り、いよいよ工場見学スタート。この日は、もう1組のご家族と一緒でした。
見学開始時は、手綯い、つぶし、延ばしの作業の真っ最中でした。まさに職人の技という感じで感心してみていました。延ばしまで午前中にすませておかないと乾燥時間が十分にとれないとのことで、見学後半には手綯いの作業はほとんど終わっていました。さらに乾燥、裁断といった作業も見ることができました。見学のあとは試食室で茹でたての冷やしうどんつゆがけと、棒にまきつけてあった太い部分をあぶらでからっと揚げたものをいただきました。大変美味しかったです。
| 1日目 | 練る | 小麦粉に塩水を加えて練っていく(塩水の量は経験による勘) |
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| (熟成) | ||
| 練り返し | 熟成した生地を練り返す。この過程で気泡が生地内にたくさんできる(外から内に折り畳むように練るためで、機械でかき回しては気泡ができないそうです) | |
| (熟成) | ||
| 小巻き | 生地をのして約3cm幅に切り、転がしながら角を取る。とぐろを巻きながらたらいに入れ、さらに熟成させる。 | |
| (熟成) | ||
| 2日目 | 綯う |
小巻きにした生地を手でよりながら2本の棒に8の字状に交互にかけていく。手でよる際には縄を綯う場合とは逆に右手を手前にひくようによることで細く延ばしていくのが特徴とのこと。 職人さん達の手綯い作業はすばらしいスピードで、熟練者になると上半身がまったく揺れないのにしっかりと8の字がけされていっていました。 |
| (熟成) | 2本の棒をまとめて木箱に吊すようにかけて熟成させます | |
| つぶし | 少し延ばして、1本1本をほぐして重しを転がしてつぶします。 ここで8の字状に綯ったのが生きてきて、指をうどんのすきまにつっこんで動かすだけで簡単にほぐれます。これが同じ方向だと隣同士がくっついてしまい、ほぐれないそうです。 |
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| (熟成) | ||
| 延ばす | うどんをけたにかけて、手でさするように延ばす。だいたい三尺六寸に延びるとのこと。これまでの工程がきちんとできていないとうどんが切れてしまうし、ここでの延ばし方が後の乾燥にも影響してくるそうです。 | |
| 補助乾燥 | ||
| 3日目 | 乾燥 | 一昼夜乾燥させる。乾燥時間は気温や湿度によって長年の経験による勘で決めるそうです。延ばしまででうどんが均一な太さでないと乾燥中に曲がったりしてしまうそうですが、さすがに工場にあったものは真っすくに延びていました。 |
| 裁断 | 裁断機で端の棒を切り落とし、さらに適当な長さに切っていきます。 | |
| 選別 | 一定の太さにうどんを取り揃える作業。太さが一定でないとゆで時間が同じにならないためおいしくゆで上がらないそうです。 | |
| 4日目 | 品質検査 検品 包装梱包 出荷 |
見学を終えて、10:30に「七代佐藤養助商店」本店に向かいました。
今度はこちらで稲庭うどん作り体験工房に入りました。ここでは稲庭うどん作りの特徴でもある手綯いを中心に作業をさせてもらえます。3時間くらいの時間があれば、練り、小巻き、つぶし、延ばしとひととおりの作業もやれます。私たちは時間があったのでひととおりやらせてもらいました。
手綯い→練り→つぶしとやったところでお昼すぎ。本店に行って昼食、二人とも二味うどんを注文、Akioは3枚、Mihoは1枚+かき揚げ天です。二味は、しょうゆだれとごまだれの二種類の味が楽しめるのでおすすめです。ごまだれの方にはショウガを薬味として加えると美味しいです。
午後に延ばしと小巻きの作業をやらせていただき、全工程完了です。乾燥と裁断は店の方でやってくださり、自宅に発送してもらえます。
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| 手綯い | 練り | 練り練り | 小巻き |
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| 手綯いの力作 | つぶし | つぶし | つぶし完了 |
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| 延ばし |
稲庭うどん作り体験を終え、宿泊地の泥湯温泉目指して出発。国道398号を戻って小安峡温泉まで行き、県道51号に入って木地山高原、桁倉沼を過ぎたところで県道310号との分岐があります。泥湯温泉には310号の方なんですが、近くにある川原毛地獄に興味をそそられて、そのまま51号を進みます。途中で細い山道を進んでいくと駐車場があり、そこに車を止めて雨中、川原毛大湯滝に向かいました。ここは熱湯がわき出して川となって流れていて、ちょうど大湯滝の滝壺のあたりが温泉として適温になっている天然露天風呂です。ちょっと酸性が強い感じで肌にぴりぴりきますが、とってもすばらしい温泉でした。晴れていたらなおよかったでしょう。
あ、当然ながら水着着用必須ですので忘れないように!
川原毛大湯滝温泉を堪能して、宿泊地の泥湯温泉に向かいました。温泉は白い湯と透明な湯の2種類があります。元々は混浴だったようですが、しきりがたてられて男女で使用できる時間も分けられていました。残念です(笑)。もっとも仕切り越しに双方覗けますし、しきりの下はつながっているので勇気があれば混浴可能です(笑)
祓川神社を過ぎると石がごろごろする結構急な坂道、ここを登っていくと六合目「賽の河原」。平年ならこのあたりには雪渓はないそうですが、今年は賽の河原の手前から雪渓がかなり残っていました。冷夏を感じた瞬間でした。雪渓を越えて、賽の河原に着いて、宿で作ってもらったおにぎりで朝食(8:20〜8:33)。
七合目「御田(おんだ)」に8:45着、さらに大きな雪渓をこえて八合目「七ツ釜」に9:07着。ここで康新道と分岐して、大雪城と呼ばれる最大の雪渓を越えて、九合目「氷の薬師」へ(9:42〜9:55)。
ここからは石の階段や岩、急な谷を進みますが、だんだんへばってきてしまいました。結局、頂上を跡少しに臨む舎利坂の入り口まできたところで、初心者のAkioの足があがらなくなってしまい、11:15とそろそろ帰らないといけない時間になっていたこともあって、登頂断念となってしまいました。
下りは、雪渓を下ったり登ってきた急坂を降りたりと、「よくこんなとこ登ってきたなぁ」と感嘆しながら降りていきました。14:55に祓川ヒュッテに到着。登山靴やスパッツの泥を洗い流して撤収しました。
16:00に鳥海山を後にして、矢島町から国道108号を逆戻り、雄勝町で国道13号(羽州街道)を南下して山形県へ。新庄、天童と抜けて山形北ICで山形自動車道へ。山の中、ほとんどトンネルの連続の道を突っ走ります。村田JCTで東北道に入り、国見SAで夕食(20:30頃)。山形まで行ったもんだから米沢牛が食べられると思いこんだMihoをなだめすかして、国見SAの牛タンステーキでごまかした後、東北道をさらに南下。那須塩原SA、蓮田SAで休憩して首都高6号線→9号線と抜けて木場出口で降り、自宅に到着。すでに日付が変わって深夜1:30でした。