最初のきっかけは、『SAKURAドロップス』という曲でした。
歌詞をまったく意識せずに、初めて聴いた時の音と旋律の印象から思い浮かんだ光景、それがナギとナミの楽園の基になりました。
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次に思い浮かんだのが、『CLOVER』という漫画でした。
とても詩的で、綺麗で、哀しいお話です。
単純なハッピーエンドではないけれど、それでも救いがないだけの物語ではない、哀切で優しい童話のような作品です。
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籠の中の鳥は必ず空に還る事を望むのでしょうか?
ボクは、もしも一番大切な誰かがそばにいてくれるなら、たとえ世界の終わりでもふたりで過ごしたいと願う事があります。
それが若干の対人恐怖症とこどもの頃から見続けた夢に影響された、前向きとも現実的とも言えない幻だと自覚していても。
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目指したのは、透明感のある閉ざされた楽園や、善意と偽善に対する当事者間の認識の差異や、幸せの意味や価値観の相違といったものをイメージ先行の語り口でどこまで描けるかというボクなりの試みです。
ともあれ、ボクが最初に感じた雰囲気が少しでも伝われば、それだけで充分に幸いなのですけれど。
20020818
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