「YZF−R」シリーズを生み出したヤマハが、
スクーターに「スポーツ性能」を追求した。
既存のスクーターのイメージは、「快適だけど、走りはイマイチ」…。
そんなイメージを拭払しようと、YZF−Rシリーズに続いてヤマハが放ったマシン。
「オートマチック・スーパースポーツ」というコンセプトで産まれたマシンは
「TMAX」と名づけられた。
基本スペック
全長×全幅×全高 シート高 軸間距離 乾燥重量 原動機種類 気筒数配列 総排気量 内径×行程 最高出力 最大トルク 始動方式 燃料タンク容量 燃料供給方式 タイヤサイズ(前/後) |
2,235mm×775mm×1,235mm 795mm 1,575mm 193kg 水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ 並列2気筒 499cm3 66.0×73.0mm 38PS /7,500rpm 4.6kgf・m/4,500rpm セル式 14L FI 120/70-14/150/60-15 |
■生い立ち |
ディテール チェック
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一見、一般のスクーターと同じに見えるサイド ビューも、よく見るとかなり個性的。スポーツ バイクのフレームのように見えるサイドカバーが 特徴的で、2003モデルから黒塗り。ちなみに 輸出仕様はガンメタ塗装で、個人的にはそちらが 好み。 また一般スクーターと違い、リアサスペンション が駆動ユニットに直付けされていないのも特徴。 サスペンションユニットはボディ下部のエンジンと スイングアームに寝かされて装着されている。 |
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このアングルから見ると、シートの高さがお判り いただけると思う。初期型は排気量を表す「500」 という文字があったが、今は車名のみ。 タンデムシートの横にはウィング形状のグラブ バーが装備されているが、II型からはスチール製 のボディ同色パーツとなった。 (初期型は樹脂製のシルバー塗装) タンデムステップは一般のスポーツバイクのよう に格納式であるが、位置がやや後ろ寄りに感じる のは私だけだろうか? |
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フロントフォークはこのII型から38mm→41mm に拡大。更にブレーキもダブルディスクに強化さ れている。そして国内仕様専用装備として、オリ ジナルの5本スポークホイールを採用している。 |
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リアタイヤはII型から14→15インチにサイズ アップ。ホイールデザインもフロンとタイヤ同様に 国内専用デザインとされている。 ブレーキもディスク式となっているのも、スポー ツ性能を追求した結果。ヤマハらしいハンドリン グを助長する役目を担う。 |
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メーターデザインは従来型から一新。スポーティ な二眼式となり、大型の液晶ディスプレイに燃料 計を装備。メーターはホワイトパネルで、目盛と 指針は赤。スピードメーター内には液晶ディスプ レイ操作用のボタン、タコメータ内にはハイビーム 警告灯とエンジン警告灯、イモビライザー警告灯 をそれぞれ備えている。このメーターデザインは 先刻デビューした「グランドマジェスティ」と同じも のだが、配色などが異なる。 |
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国内モデル専用装備の「ボディ同色フロント パネル」。ちなみにカラーラインナップは赤の 他に青と黒がある。 ヘッドライトはYZF−R1をイメージした二灯式 だが、ロービームで左側、ハイビームで左右が 点灯する。ヘッドライト自体のの明るさは普通 で、特別明るくはない。 |
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これまた国内仕様専用装備の「ショートスクリ ーン」。カスタムされる確率が非常に高い部位 なので、国内仕様は標準で装備されている。 ただしこのフューチャー自体は2003年モデル から継承されているもので、2004年モデルの 特長にはならないかも。ロングタイプスクリーン が欲しい場合は純正品を装着するのも手だが、 社外品も多数出ているので要チェック! |
■ライディングインプレッション |