遂に来た!ビックバイカーズの世界


「今年の4月から、教習所で大型二輪の免許が取れるようになるよ」
そんな話が流れ始めた97年の1月。ビックバイクには興味がなかった私は「ふ〜ん」と聞き流して、愛車FZRで通勤する日々が
続いていた。
この頃にはクルマも購入しており、どっちかと言えば車にばかり乗っていた私は、日に日にバイクの乗り方がへたくそに
なっていたのだ。(^_^:)>
が、ある日FZRで何でもない交差点を右折すると、ハンドルに違和感を覚えた。
どうもある程度までバンクさせると、ステアリングが急に切れ込んでしまうのだ。
「あれ?」と不思議に思い、すぐにFZRを止める。フロントフォークからタイヤまで一通り見てみたが、フォークの曲がりやオイル漏れも
確認できない。
おかしいと思った私はすぐに行きつけのバイク屋さんに直行する。
「あぁ、フォークストッパーの中が錆びちゃってますね」
どうやらフォークとフレームを連結している部分に水がたまり、錆びてしまったらしい。
「修理代にはどれくらいかかりますか」と聞くと、10万円くらいだといわれた。
しかも修理してもあまり乗らなかったらまた再発する可能性があるとのこと。
冬の寒い日はバイクに乗らない軟弱な私にとって、オーマイガッ!であった。
修理しようか、買い換えようか…と考えながら店内を見回してると、そこに中古のCBR900RR、通称「ファイアーブレード」
置かれていた。
ビックバイクに興味がなかった私も、CBRの94年カラーモデルはとても気に入っていた。
言うまでもなく、私はこのCBRに釘付けになる。
しかし大きな問題が一つ。そう、大型免許を持っていない
免許を持ってなくてもCBRは買える。しかしそうすると免許を取らなければならない。それは一体いつになるのだろう?
4月から教習を始めても免許取得は早くても5月過ぎである。それまでの4ヶ月間、バイクには乗れない…。
まるで異次元にいってしまいそうなくらい悩んでいた私に、店長が一言。
「4月から消費税が5%になるけぇ、今がお買い得でぇ」
この言葉を聞いて思考回路は完全にショート。FZRの下取り額を算定し、CBRを購入してしまうのであった。
せっかく買われたCBRちゃん、免許のないオーナーのために納車直後に冬眠生活に入ってしまうことに。いと哀れ…。



購入してから1年半、私もやっと大型二輪の免許を取り、晴れてCBRオーナーになります。

一年半も眠ってました…
大山ツーリングに行ったときの写真です

○.良いところ
乗り易さ

これは全てのホンダ車に言えることなのですが、非常に乗りやすい!
下からパワーがあって低速巡航から高速疾走まで幅広くカバーします。
軽い車重は取り回し易さにも好影響を及ぼし、女性にも勧められるバイクです。

鋭いコーナリング

フロント16インチのタイヤは切り込みが激しい!とてもピーキーなハンドリングです。

以外と長距離もイケる

ポジションはきついですが、シートのクッションやサス自体が良く動くので、長距離ツーリングもOK。
ヒンジ付きリアシートの中はカッパ+αが余裕で入り、シート自体に荷物を載せるのも得意。ここらへんがホンダ車!って感じですね。

×.悪いところ
切り返しが重い

これはタイヤのせいかもしれませんが、タイトなコーナリングでの切り返しが非常に重たく感じられました。

鋭すぎるコーナリング

あまりにも曲がりすぎる性格。慣れないとバイクが勝手にインに入っていくので怖い。
まあこれは好みの問題ですから、こーいった味付けが好きな人は何とも思わないでしょうが…。

900ccという排気量ともなると「乗り易いホンダ」と言ってもある程度のテクが要求されます。
倒し込みから加減速などすべてに於いて過敏に反応するこのバイク。
乗り始めたころは「こんなの乗りこなせるようになるんだろうか?」と不安になってきました。
まぁ、初心者ですからしょーがないんですけど。(初心者がこんなバイク乗るなよ…)
エンジンはレスポンス自体はそこまで過敏じゃないのですが、暴力的なパワー特性。ブフォーという図太い吸気音とともに強烈に
加速します。慣れるとそうでもないですが。
コーナリングはホンダ車特有の「勝手に曲がる」ステア特性によって、車体が自然にイン側に入っていきます。
ハンドル自体が軽いのでステダン装着は必須です。
16インチというフロントタイヤも原因としてあるかも知れませんが、私はあまり好きになれない挙動でした。
ちなみにステダン装着を考えたのですが、先立つものが無くて結局そのまま。泣く子と貧乏には勝てませんね。
あと結構好きだったのが夜のメーターイルミネーション。
だいたいこの手のバイクは赤く光るのが定番なのですが、CBRはクルマのように白く光ります。

約一年半ほど冬眠させられたCBR。免許を取得して乗った期間はたった半年でしたが、とても良いバイクでした。

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