壮絶!MR2の最期
まあ、クルマ乗ってる人は必ずと言っていいほどやってくる「事故」。
私もアルテッツァを含めて何回かやってしまいましたが、これから紹介するのはMR2の最期の姿。
でも、潰したのはなんと!うちの親父であります。
それは、1998年秋の出来事。
なんしぃは遠距離恋愛の彼女(=今の嫁)と、東京湾に浮かぶ俗称「ネズミの王国」に行くため、
愛車MR2を広島駅に置き、新幹線で東京に出る予定でいた。
だが広島駅の駐車場は非常に金がかかると言うことで、MR2に乗っていかずうちの親父に
広島駅まで送ってもらった。
…今思えば、これが失敗。
うきうき顔で「ネズミの王国」から帰還すると、家の下駄箱の上にMR2に積載されていた
ハイウェイカードなどが置かれていた。
MR2は車検満期直前だったので、うちの親父が車検に出してくれたんだと
すっかり思いこむ。
…しかし、そんな感謝の気持ちは弟から来ていた次のメールで豹変する。
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以上。
驚きを通り過ごして放心状態になったなんしぃは、とりあえず腹が減ったので
バイクでコンビニに行き、その後ぶらぶらと買い物をする。
夕方ごろ帰宅すると、うちの親父は帰っていた。
なんしぃを見るなりうちの親父は
「すまん!許してくれ!!」
と土下座。
うちの親父はなんしぃが死ぬほどクルマを大事にしているのを知っていたので、そりゃーもう凄い謝り様。
なんしぃは怒る気が失せた。
…と言うか、実はこのとき「ネズミの王国」で彼女との結婚を決心していて、
二人しか乗れないMR2をどーしようかなぁと考えていたのだった。
その矢先の出来事だったので、「ふーん、じゃあしょうがないなぁ」と言う感じで
軽く流してしまっていた。
だって、怒ってもMR2は帰ってこないんだしね。
が、日が経つにつれて最大の相棒を失ったむなしさは大きくなり、
その先半年ぐらいは寂しかったですなぁ。
…と言うわけで、これからお見せするのが昇天したMR2の姿です。
心してご覧ください。
まずは比較的軽傷だった左側。
ボンネットは浮き上がり、見るモノの涙を誘いますね。
こっちのトムス製サイドステップはひっついていますが、実は割れていて
再生不能でした。
次は右側。凄いですねぇ、えぐられていてなにもありません。
あ、ヘッドライトは助手席に入ってましたが…。
後ろから見たところです。
一見大丈夫そうに見えますが、エンジンフードまでキテます。
ちょっと解りにくいですが、天井も曲がってます。
(○印の部分)
こんな感じですね。前述のメール内では「80万」と書かれていた見積もりですが、
実際には130万超!という、恐ろしいモノでした。
「フロントにエンジンがあるクルマならともかく、MR2でここまでの値が付くのは凄い」
と、ネッツK氏の弁。
とても愛着があったので直して乗ろうと思ったのですが、ネッツの人曰く「完全には直らない」との
事だったので、泣く泣くあきらめました。
…ちなみに、リアスポイラーとフロントガラスは解体屋にドナドナされました。
リアに装着されていたTRDタワーバーは、トヨタの人に売っちゃいました。
残念だったのは足周り。ホイールも含めて気に入ってたんだけどなぁ…しくしく。
いやぁ、事故って恐ろしいです。
怪我人が出なかったとはいえ、後に残るのは空しさとローン残金のみです。
峠でブイブイやるのもいいですが、事故には気をつけましょうね。